当社グループ(当社及び当社の子会社)は、当社と海外事業会社を含む子会社4社で構成され、きのこ類(まいたけ、エリンギ、ぶなしめじ、マッシュルーム、本しめじ、はたけしめじ等)及びきのこ加工食品の生産及び販売(以下「茸事業」という。)を主たる事業としております。
当社では、まいたけの人工栽培に成功した後、まいたけの工業生産による安定的な生産・供給体制及び品質管理体制並びに小売事業者への直接販売を中心とした流通ルートの整備を図るとともに、そのノウハウをエリンギ・ぶなしめじの商品化に活かし、「きのこ総合企業」としての体制を確立してまいりました。
各事業の特徴等は、次のとおりであります。セグメントの名称 担当会社 事業等の特徴及び取り組み状況 茸事業 まいたけ 当社 まいたけは、自社開発の「極」ブランドが市場、小売、消費者から高い評価をいただいております。
当社の調査によれば、「雪国まいたけ 極」は、旨味成分が従来品と比べて多く、濃厚で旨味・風味があり、バランスのとれたすっきりとした味わいと、従来品と比べて強い歯ごたえや弾力性を有するまいたけとなっております。
また、高品質で安定生産できる新・白まいたけの自社菌の開発、量産化に成功し、「雪国まいたけ極 白」を販売しております。「雪国まいたけ極 白」は、「雪国まいたけ 極」のおいしさを引き継いだだけではなく、高級感あふれる見た目の美しさや煮汁が濁らない使いやすさなどが多方面から好評を博しております。
エリンギ 当社 エリンギは、品質改善による安定供給を維持し、食感が良い茎部分を太く、カサを小さく栽培することで「より食べやすく、よりおいしい」エリンギを目指しております。太くしっかりしたエリンギは、調理時の切り方のバリエーションも増えるため、レシピ紹介等を通じ新たな食べ方提案を実施しております。
ぶなしめじ 当社 ぶなしめじは、顧客ポートフォリオ(アイテム構成)を見直し、販売単価の向上を目指しております。また、包装形態の見直しを図り、トレーの材質や厚さを変更することでトレーの軽量化を図る等、生産コスト低減にも取り組んでおります。
マッシュルーム 当社 マッシュルームは、ホワイトマッシュルームやブラウンマッシュルームを展開しており、他きのこと比べて用途に季節を問わず幅広い世代より好評をいただいております。本しめじ 当社 (注) 本しめじは、高級料亭等だけでしかなかなか食べることのできなかった「幻のきのこ」とも呼ばれております。
松茸同様に難しいとされていた栽培に成功し、「大黒本しめじ」と呼ばれる、見た目の美しさと旨味成分を兼ね備えた本しめじを生産しております。
はたけしめじ 当社 (注) はたけしめじは、きのこ特有の苦味がなく、お子様にもおすすめのきのこであり、また、低カロリーで、食物繊維に加えビタミンやミネラルも含まれているヘルシー食材であります。現在、「大粒丹波しめじ」として、更なる認知度向上を図っております。
海外事業 SPROOMZ B.V. 海外事業会社における主な事業はマッシュルームの製造販売であり、オランダ及び周辺国ではエキゾチック・マッシュルーム(日本で呼称されるマッシュルーム以外のきのこの総称)のトッププレーヤーの一角であります。
当社と同様に幅広い直接販売ネットワークを活用し営業活動を行っております。その他 当社 当社グループでは、その他の事業として、健康食品の製造(外部委託)及び販売、茸代替肉製品の製造(外部委託)及び販売、培地活性剤の販売、並びに直売所の運営を行っております。
(注) 当社は、2025年8月1日付で子会社である瑞穂農林株式会社の事業のすべてを譲り受けました。[事業系統図] 当連結会計年度末現在における子会社を含めた事業の系統図は、次のとおりであります。(注) 当社は、2025年8月1日付で子会社である瑞穂農林株式会社の事業のすべてを譲り受けました。
(当社グループの生産の特徴) 当社グループでは、独自に開発した工業生産手法により、きのこ(まいたけ、エリンギ、ぶなしめじ、本しめじ、はたけしめじ、マッシュルーム)を生産しております。主なきのこの生産工程と各工程における当社グループの手法の特徴については、次のとおりであります。
こうした独自の生産手法により、当社は安定した生産能力、収穫、そして品質を実現しております。(1) 培地合成 オガ粉と栄養添加物を独自の割合で配合して栽培の土台となる培地を作成し、高温・高圧で殺菌いたします。当社グループでは、独自レシピで培地を配合し、農薬や化学肥料は一切使用しておりません。
(2) 植菌 クリーンルーム管理(無菌状態に管理)した植菌室で培地に種菌を接種いたします。まいたけの生産に関しては、2015年8月に従来菌に比べて環境変化への耐性が強い新菌を導入し、歩留まり向上と生産の安定化を実現しております。
特に、この独自に開発した新菌から収穫されるまいたけ「極」は、後述の培養・育成過程での工夫等を通じて、弾力性が高く歯ごたえをもたらす「茎」の部分が大きく、食べ応えがあるとともに、旨みと風味のバランスが良い等の特徴を有しており、高品質なまいたけの生産の実現につながっております。
加えて、植菌作業の自動化にも取り組んでおります。(3) 培養・育成 光、温度、湿度等の環境を制御した培養室、発生室の中で、それぞれ菌糸(菌類の栄養体を構成する糸状の細胞列)、子実体(菌類の菌糸が密に集合してできた胞子形成を行う、塊状のもの。大形のものが「きのこ」と呼ばれる。)の生長を促しております。
特にまいたけでは、広大な培養室及び発生室において、天然まいたけが繁殖する深山の気候を再現した独自のデータに基づく科学的な環境管理によって、光、温度、湿度等を適切に制御し、大量生産を実現しております。培養室及び発生室の広さはそれぞれ約1,350㎡であり、業界で最大の規模と考えております。
また、当社のまいたけに関しては、培地を袋に入れて培養・育成を行う手法である袋栽培を採用し、生産工程の改善を続けてきたことにより、1株の大きさが約900グラムと大型化することに成功しており、これによって、後述の包装工程において、需給に応じた多様な容量の包装と商品展開を行うことが可能になっております。
なお、当社では、地熱利用の空調や廃棄物を熱源とするボイラー等を活用することにより、生産工程におけるユーティリティコストの低減も実現しております。(4) 収穫・包装 収穫時期を厳しくチェックし、厳格な社内基準に適合したきのこだけを収穫し、販売用に包装いたします。
当社グループでは、FA化(ファクトリーオートメーション)を進めており、ぶなしめじ及びエリンギに関しては、収穫・包装を含むほとんどの工程において自動化を実現しております。また、まいたけについても、包装工程を中心に生産の自動化を推進しております。
また、当社グループのまいたけは、前述のとおり、袋栽培で1株の大きさが大きいため、1株販売、500グラムから50グラムまで自由な量目設定が可能であり、当社グループでは、市況や顧客ニーズに応じた柔軟なアイテム展開を行っております。
その結果、価格相場に応じた柔軟なアイテム提案によりキログラム単価の最大化を可能にしております。
(まいたけの特徴) 2026年現在、国内の総人口減少や少子高齢化が加速し、あらゆる商品の需要減少や市場規模の縮小が予想されるため、様々な業界が警鐘を鳴らしており、国内食品業界全体の縮小は避けられない状況にあります。
しかしながら、当社の主力製品であるまいたけは、食物繊維やビタミン等の栄養素が摂取できる食材として、栄養成分の健康促進効果等もメディアで適宜紹介されており、健康意識の高いアクティブシニアからの支持が高いことから、少子高齢化の状況においても需要は相当程度高まっていくと見込んでおります。
また当社のまいたけ製品ラインアップは、一人暮らしやシニア層に適した小容量製品からファミリー層向けの大容量製品に加え、調理の簡便性等、幅広いニーズの高まりに迅速に応じた柔軟な商品提案が可能であります。
加えて、当社の白まいたけ「雪国まいたけ極 白」は、その見た目の美しさから、洋食メニューにおいて見栄えもよく、若年層の興味・関心を引き付ける効果的アイテムだと考えております。当社では、創業来長年にわたって高品質・高生産性のきのこ製品の研究開発に取り組んでまいりました。
特に、まいたけについては、その充実した栄養成分や健康促進効果等に関して、研究成果の学会発表を行っております。当社の研究成果等によれば、まいたけには、食物繊維、α-グルカン、β-グルカン、ビタミンD、キチン等の栄養成分が含まれております。
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※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
33.05/ 100
| 指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 320億 | 304億 ↓5.2% | 295億 ↓2.8% | 324億 ↑9.8% | 345億 ↑6.4% | 354億 ↑2.6% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 63億 | 40億 ↓36.8% | 11億 ↓71.1% | 9億 ↓23.8% | 24億 ↑177.7% | 28億 ↑15.5% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 56億 | 37億 ↓33.7% | 10億 ↓72.7% | 6億 ↓36.5% | 22億 ↑245.0% | 29億 ↑29.0% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 47億 | 30億 ↓37.0% | 12億 ↓60.5% | 14億 ↑15.0% | 15億 ↑10.6% | 30億 ↑96.9% |
| 収益性 | ||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 119.0円 | 74.9円 ↓37.1% | 29.6円 ↓60.5% | 34.1円 ↑15.0% | 37.7円 ↑10.6% | 74.2円 ↑97.0% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 67.10% | 30.30% ↓54.8% | 11.30% ↓62.7% | 12.40% ↑9.7% | 12.60% ↑1.6% | 21.80% ↑73.0% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 13.31% | 8.28% ↓37.8% | 3.55% ↓57.1% | 3.57% ↑0.6% | 3.97% ↑11.2% | 7.85% ↑97.7% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 19.61% | 13.06% ↓33.4% | 3.89% ↓70.2% | 2.70% ↓30.6% | 7.04% ↑160.7% | 7.92% ↑12.5% |
| キャッシュフロー | ||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 82億 | 56億 ↓31.7% | 31億 ↓44.7% | 53億 ↑71.6% | 55億 ↑3.7% | 45億 ↓17.8% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -37億 | -26億 ↑30.8% | -30億 ↓17.3% | -34億 ↓12.2% | -23億 ↑33.0% | -21億 ↑7.4% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -52億 | -31億 ↑40.2% | -28億 ↑10.9% | -2億 ↑91.8% | -22億 ↓851.1% | -24億 ↓11.4% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 45億 | 31億 ↓32.4% | 1億 ↓96.6% | 20億 ↑1767.6% | 33億 ↑66.6% | 24億 ↓25.0% |
| 財務 | ||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 356億 | 361億 ↑1.3% | 333億 ↓7.7% | 380億 ↑14.1% | 379億 ↓0.4% | 377億 ↓0.5% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 259億 | 262億 ↑0.9% | 251億 ↓4.0% | 251億 ↓0.3% | 245億 ↓2.0% | 254億 ↑3.7% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 25.90% | 29.00% ↑12.0% | 31.30% ↑7.9% | 30.10% ↓3.8% | 32.70% ↑8.6% | 39.20% ↑19.9% |
| 配当 | ||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 42.0円 | 30.0円 ↓28.6% | 20.0円 ↓33.3% | 11.0円 ↓45.0% | 15.0円 ↑36.4% | 23.0円 ↑53.3% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 35.29% | 40.04% ↑13.5% | 67.50% ↑68.6% | 32.30% ↓52.1% | 39.83% ↑23.3% | 31.01% ↓22.1% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。