当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(日本ドライケミカル株式会社)及び関係会社7社により構成されており、各種防災設備の設計・施工・保守点検、消火器及び消火設備、消防自動車、自動火災報知設備の製造・販売、防災用品の仕入・販売等の防災事業を行っております。
当社グループは1955年4月の当社設立以来、粉末消火剤を用いた消火器及び消火設備の開発、販売を始めとして、商業ビル等の一般建築物、複合用途の建築物、危険物施設のあるプラント、工場、船舶等に各種消火器及び消火設備等を納入し、さらにこれらの設備の保守点検等のサービスも合わせた、人々に安心と安全を提供する総合防災企業として事業を行ってまいりました。
当社グループが行っている防災に関するすべての事業は、設計、製造、施工、検査、保守点検に至るまで消防法をはじめとする法律及び関連する法規制に従って行われております。
そのため、製品に対しては日本消防検定協会等の公的な第三者機関から製品型式を取得し、製造毎の個別検査を受け合格することが義務付けられております。また、防災設備の設置場所における消防検査に合格することも義務付けられております。
当社グループは、消火器、消火設備、自動火災報知設備等のほとんどを自社ブランドで取り扱っており、大型の消火薬剤タンク等の消火設備、各種消火器及び消防自動車、自動火災報知設備の受信機等を自社工場で生産しております。
なお、当社グループは、各種防災設備の設計・施工・保守点検、消火器及び消火設備、消防自動車、自動火災報知設備の製造・販売、防災用品の仕入・販売等の防災事業を行っており単一セグメントであるため、事業の内容について営業種目別に記載しております。
当社グループでは、取り扱う製品、商品及びサービスの商流に合わせて、防災設備事業、メンテナンス事業、商品事業の3つの営業種目に区分し、顧客層に応じた販売部門を組織しております。
(1) 防災設備事業 防災設備事業では、建築防災設備、プラント防災設備、船舶防災設備における各種防災設備の設計・施工、各種消防自動車の製造・販売を行っております。
当社は、各種防災設備の設計・施工をするほか、千葉工場において各種防災設備の容器を製造し、福島工場において各種自動火災報知設備の受信機等を製造しております。
① 建築防災設備 一般建築物の防災設備は、消防法によりその設置が義務付けられており、かつ設置基準が詳細に定められておりますが、その中で当社は一般建築物の高層化・高度化・短工期化に対応する施工管理能力の強化、自社開発のコスト管理システムによる厳正な原価管理、施工実績や設置基準に効率的に適合させるための知見を活用した設計の見直し提案等を行っており、これらの施工管理能力・提案能力等により再開発物件や大型物件を受注し施工しております。
一般建築物の主な防災設備は以下のとおりであります。
・ 事務所、会議室、廊下にはスプリンクラー設備 ・ 電気・機械室にはガス系消火設備 ・ 地下駐車場には泡消火設備(寒冷地は凍結事故を考慮して粉末消火設備も多い) ・ 立体駐車場にはガス系消火設備 ・ 全体的には消火栓設備、消火器、自動火災報知設備 ② プラント防災設備 当社の施工納入するプラント防災設備は、主として危険物施設である火力発電プラント、石油プラント、石油化学プラント及びそれらに関わる工場、倉庫、移送施設(桟橋等)等に設置するものであり、個々に顧客の要望、過去の実績、消防の要求等を考慮して設備仕様が決定されます。
危険物とは主として石油類でありますが、平面的な火災には泡消火設備、立体的な火災には粉末消火設備、水噴霧消火設備、密閉された施設にはガス消火設備等それらの形に最も適した防災設備を設置することが重要です。その他には原子力発電プラント、最近ではバイオエタノールプラントにも対応しております。
③ 船舶防災設備 船舶用防災設備は、その船自体のエンジン室火災等に対応して設置するものと、別の船の火災を消火するための設備である他船消火設備があります。船舶用防災設備は船舶安全法、海上人命安全条約、船級協会等の規定により義務付けられております。
また、警戒船として稼動しているタグボート等に搭載される他船消火設備は、海上保安庁告示第29号第2条に記載された設備の設置を義務付けられております。船舶用防災設備は主として機関室及び貨物艙の消火設備として二酸化炭素消火設備、ガス運搬船の甲板部の消火設備として粉末消火設備があります。
二酸化炭素消火設備・粉末消火設備は当社の主力製品であります。また、タグボートや消防船のように他船舶の火災の消火活動に従事する船舶には泡水消火設備、粉末消火設備が設置されます。
船舶用自動火災報知設備は、普通型の火災探知機に加え防爆型、赤外線式炎探知機などがあり、タンカーや客船など用途に応じた船舶用防災システムを構築しております。④ 車輌 各種消防自動車の製造・販売を行っております。
当社は千葉工場及び協力会社において、購入したトラックシャシーに、顧客の要求する仕様に合わせた各種装置の艤装を行い、消防自動車として納入しております。
当該装置には、自社開発の無給油式グランドパッキンを採用してメンテナンス性を向上した消防ポンプ、従来付属していた補器類を不要にすること等でメンテナンス性を向上した無給油式真空ポンプ、電子スロットル装置、化学消防自動車用の自動混合装置等があります。
また、消防自動車に積載する動力消防ポンプや電動ホースカー等の製造・仕入・販売を行っております。主要な顧客は、地方自治体であり、購入する消防自動車の多くが古い車輌の交換需要によるものであります。
(2) メンテナンス事業 メンテナンス事業では、各種防災設備の保守点検業務及びそこから派生する修繕及び改修工事を行っております。メンテナンス事業は、当社及び子会社の北海道ドライケミカル株式会社が行っております。
防災設備の点検は消防関係法令に規定されており、定期的な点検、維持管理が建物所有者等に義務付けられております。メンテナンス事業は当社防災設備事業で納入した各種防災設備のみならず、あらゆる既存防災設備の点検を行っております。
また、点検で発見された不具合箇所の修理、改修工事、部品・機器の交換も行っており、更には老朽化した設備のリニューアル提案による大規模改修工事に至るまで建物の維持管理の為の一連のサービスを提供しております。
(3) 商品事業 商品事業では、各種消火器の製造・販売、各種防災用品の仕入・販売、各種防災設備の小型工事を行っております。各種消火器及び各種防災用品の販売、各種防災設備の小型工事案件につきましては、主に販売代理店を介して行っております。
商品事業は、当社及び子会社の北海道ドライケミカル株式会社が行っております。当社は1955年4月に、粉末消火器の製造、販売を目的に設立され、以降各種消火設備等の開発、製造、施工、販売と事業を広げてまいりました。
当社グループは、日本で初めてアルミ製容器を、市場で最も流通しているABC粉末消火器10型をはじめとした多くの製品に採用してまいりました。このアルミ製容器を用いた消火器は、軽くて耐食性に優れ、リサイクル性が高く環境にやさしいという利点があります。
また、当社千葉工場で生産している各種消火器及び消火薬剤が販売の主体でありますが、火災を事前に発見する各種自動火災報知設備機器、その他防災用品である避難器具、消防ホース等の消火設備用機器、更に非常時に必要となる防災グッズ、非常用食料、消耗品としての誘導灯、受信機、制御盤等の非常用バッテリー等も売上の多くを占めております。
なお、当社グループの事業系統図は以下のとおりとなっております。[事業系統図]。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
46.23/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 309億 | 326億 ↑5.5% | 363億 ↑11.3% | 398億 ↑9.8% | 431億 ↑8.1% | 448億 ↑4.0% | 502億 ↑12.1% | 559億 ↑11.3% | 557億 ↓0.3% | 605億 ↑8.6% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 13億 | 11億 ↓12.6% | 17億 ↑53.5% | 30億 ↑74.7% | 34億 ↑14.2% | 28億 ↓16.7% | 39億 ↑36.4% | 48億 ↑23.8% | 61億 ↑28.3% | 80億 ↑30.3% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 13億 | 12億 ↓9.8% | 17億 ↑49.8% | 28億 ↑60.1% | 32億 ↑14.1% | 28億 ↓12.6% | 40億 ↑42.2% | 52億 ↑31.1% | 58億 ↑12.3% | 82億 ↑41.5% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 9億 | 11億 ↑27.3% | 11億 ↑1.1% | 16億 ↑42.0% | 23億 ↑44.1% | 18億 ↓22.5% | 28億 ↑60.8% | 36億 ↑25.6% | 42億 ↑17.6% | 54億 ↑28.8% |
| 収益性 | ||||||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 242.6円 | 311.9円 ↑28.6% | 157.6円 ↓49.5% | 224.1円 ↑42.2% | 330.3円 ↑47.4% | 270.1円 ↓18.2% | 366.5円 ↑35.7% | 481.5円 ↑31.4% | 590.7円 ↑22.7% | 189.6円 ↓67.9% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 8.50% | 10.00% ↑17.6% | 9.20% ↓8.0% | 12.00% ↑30.4% | 15.40% ↑28.3% | 11.20% ↓27.3% | 14.10% ↑25.9% | 15.90% ↑12.8% | 16.50% ↑3.8% | 17.90% ↑8.5% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 3.57% | 4.00% ↑12.0% | 3.98% ↓0.5% | 3.78% ↓5.0% | 5.71% ↑51.1% | 4.27% ↓25.2% | 5.94% ↑39.1% | 6.62% ↑11.4% | 8.25% ↑24.6% | 9.49% ↑15.0% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 4.10% | 3.40% ↓17.1% | 4.69% ↑37.9% | 7.47% ↑59.3% | 7.88% ↑5.5% | 6.31% ↓19.9% | 7.68% ↑21.7% | 8.55% ↑11.3% | 11.00% ↑28.7% | 13.20% ↑20.0% |
| キャッシュフロー | ||||||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 22億 | 17億 ↓21.2% | 28億 ↑65.8% | -7億 ↓125.8% | 51億 ↑796.9% | 32億 ↓37.7% | 1億 ↓96.2% | 11億 ↑852.7% | 89億 ↑681.0% | 34億 ↓61.8% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -3億 | -2億 ↑23.1% | -6億 ↓164.3% | -42億 ↓648.1% | -5億 ↑88.0% | -21億 ↓309.6% | -17億 ↑16.4% | -3億 ↑80.9% | -10億 ↓208.4% | -7億 ↑31.7% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -14億 | -10億 ↑27.8% | -10億 ↑3.2% | 47億 ↑582.4% | -38億 ↓180.7% | -1億 ↑97.3% | 1,576万 ↑115.7% | 7,630万 ↑384.1% | -34億 ↓4506.1% | -17億 ↑50.5% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 19億 | 15億 ↓20.9% | 23億 ↑51.8% | -50億 ↓317.7% | 46億 ↑192.8% | 11億 ↓75.9% | -16億 ↓245.5% | 8億 ↑150.6% | 79億 ↑872.9% | 27億 ↓65.7% |
| 財務 | ||||||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 243億 | 276億 ↑13.6% | 281億 ↑1.6% | 419億 ↑49.3% | 400億 ↓4.5% | 415億 ↑3.6% | 479億 ↑15.6% | 540億 ↑12.8% | 509億 ↓5.7% | 570億 ↑11.9% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 104億 | 113億 ↑8.6% | 122億 ↑8.0% | 134億 ↑10.1% | 155億 ↑15.7% | 171億 ↑10.2% | 185億 ↑8.3% | 211億 ↑13.7% | 247億 ↑17.2% | 292億 ↑18.2% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 43.20% | 42.00% ↓2.8% | 44.70% ↑6.4% | 33.10% ↓26.0% | 40.40% ↑22.1% | 42.50% ↑5.2% | 39.80% ↓6.4% | 41.20% ↑3.5% | 50.30% ↑22.1% | 54.50% ↑8.3% |
| 配当 | ||||||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 60.0円 | 60.0円 ↑0.0% | 42.5円 ↓29.2% | 30.0円 ↓29.4% | 33.0円 ↑10.0% | 30.0円 ↓9.1% | 38.0円 ↑26.7% | 50.0円 ↑31.6% | 70.0円 ↑40.0% | 90.0円 ↑28.6% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 24.73% | 19.24% ↓22.2% | 26.97% ↑40.2% | 13.39% ↓50.4% | 9.99% ↓25.4% | 11.11% ↑11.2% | 10.37% ↓6.7% | 10.38% ↑0.1% | 11.85% ↑14.2% | 47.47% ↑300.6% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ 株式分割を考慮し、現在の株数基準に換算した調整後配当を表示しています
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。