当社グループは、当社、連結子会社17社及び持分法適用関連会社18社で構成されております。当社グループはM&Aの仲介を主たる業務としており、M&Aにおける全てのプロセスにおいて付加価値の高いサービスを提供できるM&A総合企業として以下のとおり事業領域を拡大しております。
なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。当社グループの事業は、M&Aの仲介事業という単一の事業セグメントであります。
当社グループの売上分類といたしましては、(1)M&A仲介事業、(2)その他の事業に区分されております。
(1) M&A仲介事業(当社グループのM&A仲介業務について) M&Aの仲介業務を遂行するためには優良な案件情報が最も大切ですが、当社グループでは案件情報に下記のとおり多面的にアプローチすることにより、それらを効率的に取得しています。
・金融機関、会計事務所等を中心とした当社の情報ネットワークを通じてのアプローチ・上場企業を含む一般事業法人、ファンド等に直接コンタクトし、また、各種ダイレクトマーケティングの手法により潜在的顧客に直接コンタクトするアプローチ・特定の業種に専門特化し、専門的知見に基づくコンサルテーションによるアプローチ これらを効率よくかつ専門的にサポートするための部署をそれぞれ設置し営業活動をしています。
当社グループのサービスとして、M&A周辺分野といたしましては、2016年1月に設立した当社の連結子会社である株式会社企業評価総合研究所は、企業評価に係る業務を行っております。
2018年4月に設立した当社の連結子会社である株式会社日本PMIコンサルティングは、M&Aを成約した後に、速やかかつ円滑に事業統合するためのコンサルティング事業を行っております。
また、ファンド周辺分野といたしましては、日本プライベートエクイティ株式会社を2000年10月に設立して以来、同社を通じて事業承継をテーマとするファンド運営事業を行っております。
また、2018年1月には、株式会社日本政策投資銀行と合弁で株式会社日本投資ファンドを設立し、成長戦略をテーマとしたファンド運営事業も開始いたしました。
2020年10月には、伊藤公健氏、キャリアインキュベーション株式会社、株式会社日本政策投資銀行と合弁で株式会社サーチファンド・ジャパンを設立し、個人によるM&A支援をテーマとしたファンド運営事業も開始いたしました。
2023年12月には、当社の連結子会社である株式会社AtoG Capitalを設立し、日本企業によるASEANの中堅・中小企業のクロスボーダーM&Aの促進を目的としたファンド運営事業も開始いたしました。
加えて、2024年10月には、当社の連結子会社である株式会社日本サーチファンドを設立し、地域金融機関との連携を通じて、地域ニーズに合致したサーチファンドを設立・運営し、優秀な経営者人材の発掘と育成をサポートすることにより、「地域の人材不足」と「経営者育成」という2つの課題の解決をテーマとしたファンド運営事業も開始いたしました。
また、2026年4月にはこれらのファンド事業を束ねる中間持株会社である株式会社J-Capitalを新設し、ファンド事業における収益区分を明確にしてまいります。
今後、中長期的には、M&A総合企業としてM&Aにおけるすべてのプロセスにおいて更に付加価値の高いサービスを提供できるよう、引き続き取組んでまいります。(当社グループのM&A仲介業務の流れ)当社グループのM&A仲介業務の流れは以下のとおりです。
1 マーケティングM&A仲介業務において、優良な譲渡企業の開発が最重要テーマです。これらの会社に関する信頼性の高い情報を数多く入手するために、当社グループでは多面的なアプローチによる案件カバー率の向上に取組んでおります。
2 譲渡企業受託譲渡企業から個別相談がありましたら、譲渡の可能性、譲渡理由、案件の信頼性、概算価格などを検討し、受託審査を実施します。受託審査は当社のリスク管理上重要な役割を果たすのみならず、当社の案件の信頼性向上に寄与しております。
受託審査を通過した譲渡企業に対して重要事項を説明の上「提携仲介契約」を締結し、「着手金」を受領いたします。着手金は会社規模に応じて通常100万円~300万円程となっております。3 譲渡企業評価(案件化)次のステップとして、譲渡企業の内容を正確に把握し、譲受企業への提案目的の資料を作成します。
このステップを当社グループでは案件化と呼びます。案件化では以下の事を行います。
① 企業情報資料の収集(会社案内、登記事項証明書、決算書などの資料の収集) ② 当社所定のインタビューシートの完成(各種定性情報のインタビュー) ③ 企業評価(企業価値参考価格の算定) ④ 譲受企業への提案書(企業概要書など)の作成当社グループでは特にこの案件化のステップを重視してノウハウを構築しています。
譲渡企業の特徴、業界の特性、価格等が調査できましたら、譲受企業候補をリストアップし、譲渡企業の経営者と共に最適な譲受企業を選定します。4 譲受企業への提案選定された譲受企業に対して、譲渡企業を提案します。
秘密保持の観点から最初の打診は企業名を伏せたA4で1枚程度の「ノンネーム企業情報資料」により行います。譲受企業が、さらなる検討を希望した場合は「秘密保持契約」を締結し、企業名・業績・業界特性などが記載された「企業概要書」を提出いたします。
企業概要書により譲受企業が本格的にM&Aの検討の開始を希望すれば、譲受企業に対して重要事項を説明の上「提携仲介契約」を締結し、「着手金」を受領いたします。着手金は会社規模に応じて通常100万円~500万円程となっております。
「提携仲介契約」の締結先は、上記プロセスと並行して実施される受託審査通過企業に限られます。5 各種交渉と契約の調整ここでは、譲渡企業と譲受企業の交渉及び契約内容の調整と進捗管理を行います。
まず、譲渡企業と譲受企業の面談、現場見学などにより企業文化や経営者の人間性などの相互確認を促進しつつ、買収条件の交渉の調整を行います。両者で一定の合意ができた場合、今までの条件交渉の結果を確認する「基本合意契約」を締結していただきます。
次に、譲受企業は「買収した後のリスクの確認」「譲渡企業の企業価値の確認」等を目的として、譲渡企業の内容確認を行うために買収監査(デューデリジェンス)を実施します。通常は公認会計士が決算書に関して「資産の実在性」、「負債の網羅性」等を譲渡企業へ出向いて調査します。
近年では会計監査のみならず、弁護士による法務監査や土壌汚染調査等、監査の範囲が広がりつつあります。当社はこの買収監査の範囲の調整や買収監査がスムースに行えるような準備の支援について助言します。
買収監査の結果に基づき、譲渡企業と譲受企業の最終的な条件交渉が行われ、譲渡企業の社長や従業員の処遇などの細目の決定において当社グループは調整を行います。そして全ての条件項目が決定した段階で当事者間は最終契約を締結します。
通常は、最終契約締結時に譲渡企業の株式を譲受企業が取得し、経営権が譲受企業に移行します。当社グループは、これらの一連の作業が終了した時点で「成功報酬」を受領いたします。成功報酬は時価総資産に料率を乗じて算出します。料率は企業規模が大きくなるにつれて逓減するレーマン方式のテーブルを用います。
成功報酬受領後、案件の紹介者に対して一定の紹介料をお支払いいたします。(2) その他の事業 その他の事業としては、前記のとおり各地域の会計事務所が運営する地域M&Aセンター(2026年3月31日現在1,111拠点)の会員組織の運営(会費収入)等があります。
また、当社グループは、2019年より東京証券取引所が運営するプロ投資家向けの株式市場であるTOKYO PRO Marketへの上場支援業務を行っております。
TOKYO PRO Marketへの上場支援を通じて、中堅中小企業の事業承継と成長戦略を促進させるとともに、日本全国の地方創生に貢献してまいります。事業の系統図(2026年3月31日現在)。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
50.05/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 191億 | 246億 ↑29.1% | 285億 ↑15.6% | 320億 ↑12.5% | 361億 ↑12.9% | 404億 ↑11.8% | 413億 ↑2.3% | 441億 ↑6.8% | 441億 ↓0.1% | 503億 ↑14.0% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 90億 | 116億 ↑28.3% | 125億 ↑8.0% | 142億 ↑13.7% | 164億 ↑15.2% | 164億 ↑0.1% | 153億 ↓6.9% | 161億 ↑5.0% | 167億 ↑4.0% | 188億 ↑12.2% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 91億 | 117億 ↑28.7% | 125億 ↑7.4% | 145億 ↑15.4% | 165億 ↑14.3% | 169億 ↑2.0% | 155億 ↓8.2% | 165億 ↑6.8% | 169億 ↑2.4% | 192億 ↑13.2% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 62億 | 81億 ↑31.9% | 89億 ↑8.9% | 102億 ↑15.5% | 114億 ↑11.7% | 115億 ↑0.5% | 99億 ↓14.3% | 107億 ↑9.1% | 110億 ↑2.1% | 125億 ↑14.1% |
| 収益性 | ||||||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 77.2円 | 50.8円 ↓34.2% | 55.1円 ↑8.5% | 63.3円 ↑14.8% | 34.7円 ↓45.2% | 34.6円 ↓0.3% | 29.8円 ↓14.0% | 33.0円 ↑11.0% | 34.5円 ↑4.5% | 39.4円 ↑14.0% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 37.60% | 42.80% ↑13.8% | 36.10% ↓15.7% | 32.60% ↓9.7% | 28.20% ↓13.5% | 24.00% ↓14.9% | 18.70% ↓22.1% | 21.80% ↑16.6% | 24.10% ↑10.6% | 25.70% ↑6.6% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 24.74% | 25.67% ↑3.8% | 24.88% ↓3.1% | 23.12% ↓7.1% | 20.58% ↓11.0% | 19.50% ↓5.2% | 14.98% ↓23.2% | 18.32% ↑22.3% | 17.75% ↓3.1% | 18.90% ↑6.5% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 47.44% | 47.13% ↓0.7% | 44.03% ↓6.6% | 44.51% ↑1.1% | 45.41% ↑2.0% | 40.67% ↓10.4% | 37.03% ↓9.0% | 36.40% ↓1.7% | 37.92% ↑4.2% | 37.33% ↓1.6% |
| キャッシュフロー | ||||||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 78億 | 98億 ↑26.3% | 69億 ↓29.5% | 103億 ↑49.2% | 115億 ↑11.1% | 111億 ↓3.1% | 82億 ↓26.5% | 105億 ↑29.4% | 131億 ↑24.4% | 156億 ↑18.6% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | 15億 | -81億 ↓653.9% | 4億 ↑104.9% | -58億 ↓1568.9% | 223億 ↑484.8% | 3億 ↓98.8% | -40億 ↓1578.5% | -182億 ↓355.7% | 120億 ↑165.8% | -43億 ↓136.0% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -26億 | -34億 ↓33.8% | -55億 ↓62.3% | -23億 ↑58.1% | -31億 ↓33.0% | -59億 ↓92.0% | -61億 ↓2.5% | -152億 ↓150.0% | -88億 ↑42.5% | -106億 ↓21.0% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 92億 | 17億 ↓81.5% | 73億 ↑327.0% | 45億 ↓38.3% | 338億 ↑648.7% | 114億 ↓66.3% | 42億 ↓63.5% | -77億 ↓284.8% | 251億 ↑426.9% | 112億 ↓55.2% |
| 財務 | ||||||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 250億 | 317億 ↑27.2% | 356億 ↑12.3% | 443億 ↑24.3% | 556億 ↑25.4% | 589億 ↑6.0% | 658億 ↑11.6% | 586億 ↓10.8% | 618億 ↑5.4% | 662億 ↑7.2% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 159億 | 216億 ↑35.8% | 269億 ↑24.3% | 358億 ↑33.3% | 450億 ↑25.8% | 503億 ↑11.7% | 540億 ↑7.5% | 432億 ↓20.0% | 460億 ↑6.4% | 494億 ↑7.3% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 64.30% | 69.30% ↑7.8% | 76.20% ↑10.0% | 81.00% ↑6.3% | 81.30% ↑0.4% | 86.10% ↑5.9% | 82.80% ↓3.8% | 74.90% ↓9.5% | 76.40% ↑2.0% | 75.80% ↓0.8% |
| 配当 | ||||||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 44.5円 | 41.0円 ↓7.9% | 23.0円 ↓43.9% | 26.0円 ↑13.0% | 28.0円 ↑7.7% | 18.0円 ↓35.7% | 23.0円 ↑27.8% | 23.0円 ↑0.0% | 29.0円 ↑26.1% | 29.0円 ↑0.0% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 57.64% | 80.68% ↑40.0% | 41.72% ↓48.3% | 41.07% ↓1.6% | 80.69% ↑96.5% | 52.02% ↓35.5% | 77.28% ↑48.6% | 69.61% ↓9.9% | 83.96% ↑20.6% | 73.68% ↓12.2% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ 株式分割を考慮し、現在の株数基準に換算した調整後配当を表示しています
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。