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株価: 2026/07/17 終値スコア算出: 2026/07/17

新日本科学

スコア40.4/100

企業情報

2026-03-31 時点
代表者
代表取締役会長兼社長  永田 良一
本社所在地
鹿児島県鹿児島市宮之浦町2438番地
設立年月日
1973-05-18
上場日
2004-03-08
従業員数(連結)
1,522人
従業員数(単独)
1,126人
平均年齢
38.5歳
平均勤続年数
10.2年
平均年間給与
670万円
公式サイト
www.snbl.co.jp

事業内容

(1) 事業の内容について 当社グループの企業集団は、当社、連結子会社26社及び関連会社7社の合計34社で構成されております。

主な事業の内容は、1.製薬企業等から非臨床試験(注1) 、臨床試験(治験)(注2)及び新薬承認申請業務を受託し、医薬品開発支援を行うCRO事業、2.当社が独自に開発した経鼻投与基盤技術(注3)並びに大学やバイオベンチャーの基礎的な知見や技術を育成してビジネス化あるいは投資していくトランスレーショナルリサーチ(TR)事業、3.当社が鹿児島県指宿市の高台に所有する広大な敷地(メディポリス指宿)の自然資本を活用して地熱発電や宿泊施設運営などを行うメディポリス事業(社会的利益創出事業)等を行っております。

具体的には、CRO事業では、安全性研究所、株式会社新日本科学イナリサーチセンターにおいて非臨床試験の実施及び臨床試験の試料分析を、薬物代謝分析センターにおいて非臨床試験及び臨床試験の試料分析を、株式会社新日本科学PPDにおいて臨床開発(注4)をそれぞれ受託しております。

当社に直属するTR事業本部では、独自の経鼻製剤技術と投与デバイス技術から成る経鼻投与基盤技術(SMART: Simple MucoAdhesive Release Technology、以下、SMART)の研究開発を実施しており、鼻粘膜からの全身吸収、鼻粘膜上での免疫、鼻から脳への薬物送達の3つの応用領域において創薬に注力しております。

これまでに、TR事業として、独自のSMART技術を応用した、経鼻片頭痛治療薬を開発中の米国Satsuma Pharmaceuticals, Inc.及びパーキンソン病の治療薬を開発中の株式会社SNLDなどをスピンアウトさせた実績があり、TR事業本部としてこれらの開発会社の支援も行っています。

Satsuma社の経鼻片頭痛治療薬「AtzumiTM」(開発名:STS101)は当社技術に基づき開発され、2025年4月30日(米国時間)に米国FDAから販売承認を取得し、早期の市場導入に向けた取組みを進めています。

さらに、経鼻ワクチンに関する事業については、2023年4月に経鼻粘膜ワクチン研究開発センターを立ち上げ、遮断免疫作用を有する新規経鼻ワクチンの研究開発を推進しており、ワクチンの効果を高めるためのアジュバント(注5)を含めた製剤化やデバイスの最適化にも取り組んでおります。

その他、現重要投資先で核酸医薬品の開発を行う米国Wave Life Sciences Ltd.も、TR事業を起源とした企業です。

メディポリス事業では、環境に配慮したバイナリ―式地熱発電(注6)事業を実施するとともに、人々の健康の実現(Wellbeing)をメインコンセプトとした2つのホテル宿泊施設(ヒーリングリゾートホテル「別邸天降る丘」及びメディポリス指宿に隣接する一般社団法人メディポリス医学研究所メディポリス国際陽子線治療センターと連携した患者専用宿泊施設「HOTELフリージア」)を当社及びその子会社で運営するホスピタリティ事業を展開しています。

香港の新日本科学(亜州)有限公司はアジアにおける事業を統括し、当社の持分法適用関連会社である中国本土の安凱毅博(肇慶)生物技術有限公司(旧 肇慶創薬生物科技有限公司)及び当社子会社であるカンボジア王国のSHIN NIPPON BIOMEDICAL LABORATORIES(CAMBODIA)LIMITEDでは、実験用NHPの繁殖育成と検疫輸出を行っています。

(注1)非臨床試験:臨床試験に着手する前に、実験動物や細胞・細菌を用いて開発中の医薬品等の有効性と安全性を確認する試験です。(注2)治験:臨床試験のうち、厚生労働省から新薬の製造・販売承認を得るために実施する試験です。

(注3)経鼻投与基盤技術:既に市販されている薬剤の剤型に工夫を施し、鼻から投与し、鼻粘膜から吸収させ、治療するシステムのことです。(注4)臨床開発:ヒトに対する薬の有効性と安全性を確認するための試験を実施するにあたり必要となる開発業務です。

(注5)アジュバント:ワクチンの効き目を増強させる成分のことであり、ワクチンに添加することで、ワクチンに含まれる抗原の量やワクチン接種の回数を減らしたりすることができます。

(注6)バイナリー式地熱発電:バイナリー発電方式とは、加熱源により沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回す方式です。加熱源系統と媒体系統の二つの熱サイクルを利用して発電することから、バイナリーサイクル発電と呼ばれています。

(2) 医薬品開発のプロセスにおける当社グループの事業領域について 製薬企業は、医薬品を開発し、最終的に販売するまでには薬機法に基づく様々な試験を実施し、有効性と安全性を確認します。

厚生労働省に新薬承認申請を行う際には、それらの試験の成績を添付し、同省諮問機関の専門家による厳密な審査を経て承認が得られるシステムになっております。医薬品開発のプロセスにおける当社グループの事業領域については、次のとおりです。

(3) セグメントについて  報告セグメントは、当社と連結子会社26社、持分法適用関連会社7社により、次のとおりCRO事業(非臨床事業・臨床事業)・トランスレーショナルリサーチ事業・メディポリス事業・米国不動産事業及びその他事業に区分されております。

セグメント 主な事業の内容 主な構成会社 CRO事業 (非臨床事業) 製薬企業等の委託者が開発中の医薬品等について、実験動物や細胞・細菌を用いてその有効性と安全性を確認する事業 (臨床事業) ヒトにおける有効性と安全性を 確認するための試験実施に関する開発事業 当社 株式会社新日本科学イナリサーチセンター 株式会社CLINICAL STUDY SUPPORT SNBL U.S.A., Ltd. University Medicines International, LLC. 新日本科学(亜州)有限公司 SHIN NIPPON BIOMEDICAL LABORATORIES (CAMBODIA) LIMITED ANGKOR PRIMATES CENTER INC. 株式会社新日本科学PPD(注1) 安凱毅博(肇慶)生物技術有限公司(注1) トランスレーショナルリサーチ事業 経鼻投与基盤技術等の開発及び大学、バイオベンチャー、研究機関などにおける基礎研究から派生してくる有望なシーズ技術や新規物質を発掘して、医薬品などの評価・承認に必要な非臨床試験や臨床試験を行いながら、付加価値を高めて事業化する事業等 当社 SNBL U.S.A., Ltd. 株式会社Gemsekiインベストメント 株式会社SNLD NDP Pharmaceuticals,Inc. SGG Management Services,LLC. Ruika Therapeutics, Inc. Satsuma Pharmaceuticals, Inc. SBI US Gateway Fund LP(注1, 2) メディポリス事業 宿泊施設運営及び地熱発電事業等 当社 AMAFURU&Co.株式会社 株式会社メディポリスエナジー Green Hydrogen株式会社 米国不動産事業 米国子会社SNBL USA, Ltd.が保有する敷地内に建設した多目的産業用ビルを賃貸する事業 SNBL U.S.A., Ltd. その他事業 事務業務受託等 当社 株式会社新日本科学グループ 株式会社メディポリス SNBLアセットマネジメント株式会社 ふれあい・ささえあい株式会社 トランクソリューション株式会社 株式会社新日本総合建設 FREESIA HD,INC. 株式会社新日本科学Tasso(注1) 株式会社JRMPC(注1) 株式会社NANA(注1) (注1)持分法適用関連会社 (注2)SBI US Gateway Fund LPは当連結会計年度において新たに出資したため、持分法の適用範囲に含めております。

当社及び連結子会社の会社別事業内容は、次のとおりであります。<会社別事業内容> セグメント 当社(事業部) 及び主な連結子会社 所在地 事業内容 当社 CRO事業 安全性研究所 鹿児島 非臨床試験を行っております。また、臨床試験の試料分析を行っております。

薬物代謝分析センター 和歌山 非臨床試験及び臨床試験の試料分析を行っております。トランスレーショナルリサーチ事業 TR事業本部 東京・鹿児島 経鼻投与基盤技術等の開発を行っております。また、大学等と共同研究の推進、バイオベンチャー等の支援を行っております。

メディポリス 事業 別邸天降る丘 鹿児島 ホテル宿泊施設を運営しております。発電事業部 鹿児島 地熱発電事業等を行っております。主な 連結 子会社 CRO事業 株式会社新日本科学イナリサーチセンター 長野 非臨床試験を行っております。また、臨床試験の試料分析を行っております。

SHIN NIPPON BIOMEDICAL LABORATORIES (CAMBODIA) LIMITED カンボジア王国プノンペン都 実験動物の繁殖・育成・検疫等を行っております。

トランスレーショナルリサーチ事業 株式会社Gemsekiインベストメント 東京 投資事業・ファンド運営を行っております。株式会社SNLD 東京 TR事業本部のリソースを用い、経鼻製剤の開発を行っております。

Satsuma Pharmaceuticals, Inc. 米国 ノースカロライナ州 FDA承認済み経鼻製剤の事業開発活動を行っております。メディポリス 事業 株式会社メディポリスエナジー 鹿児島 地熱発電事業を行っております。

米国不動産事業 SNBL U.S.A.,Ltd. 米国 ワシントン州 保有する敷地内に建設した多目的産業用ビルを賃貸する事業を行っております。(4) 非臨床事業について 非臨床試験とは、製薬企業等が開発中の医薬品等(被験物質)の有効性と安全性について、実験動物や細胞・細菌などを用いて調べる試験です。

非臨床試験は、その後に続く、ヒトによる臨床試験や製造販売後、診療の場における患者さんへの危害を未然に防止するために不可欠であり、その実施は薬機法等で定められております。

当社グループで実施する非臨床試験には、安全性試験(単回・反復投与毒性試験、生殖発生毒性試験等)、薬理試験(安全性薬理試験等)、薬物動態試験があります。各試験の種類や試験内容は次のとおりです。

非臨床試験の種類 説明 安全性試験 単回投与毒性試験 被験物質を単回投与し、その毒性を質的量的に明らかにする試験です。反復投与毒性試験 被験物質を繰り返し投与したとき、明らかな毒性変化を示す用量とその変化の内容及び毒性変化の認められない用量を求める試験です。

生殖発生毒性試験 被験物質の生体への投与が、生殖・発生の過程において何らかの悪影響を及ぼすかどうかの情報を得ることを目的とした試験です。抗原性試験 被験物質がヒトに対して免疫反応に関与する副作用を起こす可能性があるかどうかを調べる試験です。

皮膚(光)感作性試験 皮膚外用剤として用いる被験物質の皮膚での接触感作性、皮膚光感作性のリスクを予測するための試験です。遺伝毒性試験 細胞や細菌を用いて、被験物質の遺伝子突然変異誘発性や染色体異常誘発性を推定する試験です。がん原性試験 被験物質が、がん原性を示すかを調べる試験です。

局所刺激性試験 被験物質を局所に適用し、その刺激性を調べる試験です。吸入毒性試験 吸入装置を用いて、被験物質を全身に暴露した場合、あるいは口や鼻から吸入した場合の毒性を調べる試験です。TK試験 被験物質を投与した際の血漿あるいは血清中の薬物の濃度を測定し、全身的暴露量を経時的に調べる試験です。

特性試験 被験物質の特性として、純度、含量や性状等を調べる試験です。安定性試験 被験物質の安定性を調べる試験です。依存性試験 被験物質の薬物依存性を調べる試験です。薬理試験 安全性薬理試験 被験物質の薬理作用又は副作用の観察を目的として、ヒトでの安全性を予測するために行われる試験です。

薬効試験 被験物質の有効性を評価することを目的として行われる試験です。薬物動態試験 被験物質投与後の生体内での被験物質及びその代謝物の時間経過に伴う吸収、分布、代謝、排泄等について調べる試験です。非臨床試験は、厚生労働省が管轄する薬機法の下、GLP(注1)に従い実施しております。

具体的には、運営管理者(注2)が指名した試験責任者(注3)の指揮監督の下で、試験計画書(注4)及び標準操作手順書(SOP)(注5)に従って適切に実験を実施し、その成績を最終報告書(注6)としてまとめ、委託者へ報告しております。

なお、試験がGLPに従い適切に実施されていることについて、信頼性保証部門(注7)が試験全般にわたって客観的に調査することがGLPに定められております。委託者による試験依頼から最終報告書に至る試験の流れは、次のとおりであります。非臨床試験を実施するにあたっては、以下の要件が必要不可欠となります。

・GLPの厳格な適用 ・専門知識と高い技術力を備えた人材の確保 ・清浄度の高い飼育施設の維持管理 ・試験成績の収集・測定・分析・解析等を行う専用機器の具備 ・資料保管施設等が充分に整った環境 ・高品質の実験動物の確保 多様な試験を迅速に開始できる体制を整えるべく、経験豊富で高い技術力を備えた研究者の確保、容易に各種実験動物を準備できるだけの検疫施設及び飼育・繁殖体制の整備、研究施設の諸設備の充実等を図っております。

当社では、ヒトとの遺伝子的類似性が高いことから医薬品の安全性と有効性を調べるのに有用性が高いとされている実験用NHPを用いた試験の実施が可能です。実験用NHPを用いた試験は、他の実験動物に比べて取扱いが困難であります。

当社では自社開発した保定器具(国際特許取得)を用いることにより、安全に試験を実施できることに加え、動物にストレスを与えない状態で試験データ取得が可能で、信頼性の高い試験を実施できます。実験用NHPの取扱いは、輸入、検疫、飼育及び繁殖に関する基礎技術・ノウハウを保持している必要があります。

加えて、当社敷地内には、農林水産大臣の指定を受けた検疫施設(保税倉庫)があり、実験動物としての品質や安定的数量を確保しております。(注1)GLP:Good Laboratory Practiceの略語で、「医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準」のことです。

医薬品等の製造販売承認申請の際に提出すべき資料のうち、動物による安全性試験データの信頼性を確保するために、試験実施施設が遵守しなくてはならない事項を定めたものです。1979年6月に世界で最初に米国においてGLPが実施され、これを契機として各国において各種のGLPが制定されました。

我が国においては、1983年4月に実施された医薬品GLPが始まりで、現在では1996年の旧薬事法等の一部改正に伴い厚生省令として定められ、1997年4月より施行されました。なお、国内では医薬品GLPの他7種類のGLPが施行されています。

(注2)運営管理者:試験施設の運営及び管理について責任を有する者です。(注3)試験責任者(SD:Study Director):運営管理者によって試験毎に指名され、当該試験の計画、実施、記録、報告等について責任を有する者です。

(注4)試験計画書(Protocol):試験の目的を達成するのに必要な試験方法、操作方法が確実に行われるようにするため、試験責任者が試験毎に作成した文書です。

(注5)標準操作手順書(SOP:Standard Operating Procedures):試験が恒常的に適正に実施されるように試験の操作、動物の飼育管理、機器の維持管理等について、実施方法及び手順を記載した文書です。

(注6)最終報告書(Final Report):試験責任者が、試験毎に試験成績を最終的に報告書として作成した文書です。(注7)信頼性保証部門(QAU:Quality Assurance Unit):信頼性保証部門は、試験の信頼性を保証するための個人又は組織です。

信頼性保証部門責任者は運営管理者によって、試験の担当者以外の者から指名されます。さらに、信頼性保証部門責任者は信頼性保証部門担当者を指名し、この信頼性保証部門責任者及び担当者は、客観的な目で試験全般にわたって調査しています。

必要に応じて、試験の過程で見られた試験計画書等に従わなかったこと等について指摘、改善を勧告する役割を負っています。その活動の記録、報告は全て文書によって保存されています。(5) 臨床事業について 非臨床試験の次の段階である臨床試験(治験)は、ヒトにおける治験薬の有効性と安全性を確認する試験となります。

これは、製薬企業等が実施するものと位置付けられておりますが、ヒトでの試験であることから、製薬企業等は医療機関(医師を含む)に治験への参画を依頼することとなります。即ち、製薬企業等が医療機関に治験の実施を依頼し、医療機関がそれを受託することにより実施されます。

実施にあたって、製薬企業等(治験依頼者)は、治験の実施準備として、今までの非臨床試験を含めた成績をまとめて評価し、治験実施計画書(注1)案を作成し、その治験実施計画書案に従った治験ができる医師を選び、医師が所属する医療機関に治験の依頼手続きを行います。

依頼を受けた医療機関は、治験実施計画書案が倫理的、科学的、医学的妥当性及び当該医療機関における実施可能性の観点から評価するために、治験実施の可否について治験審査委員会(IRB)(注2) に諮り、実施の承認を得て治験の契約を行います。

その後、被験者の同意(インフォームド・コンセント)(注3) を得た上で、GCP(注4) 、治験実施計画書、標準業務手順書(SOP)(注5) 及び薬機法に従って治験を実施します。治験の結果は、症例報告書(注6)として作成され、治験終了通知書(注7)と共に治験依頼者に提出されて治験が終了します。

これらの医療機関での治験の実施に関して、治験依頼者は治験がGCP及び治験実施計画書等に従って実施されていることを確認します。以上のように、治験は、製薬企業等と医療機関との間における様々な専門的な管理・運営の下で行われています。

当社では、関連会社である株式会社新日本科学PPDが、主に製薬企業等から臨床試験の管理を受託し、製薬企業の代わりに医療機関に訪問して治験の進捗を管理する事業(CRO事業)を行っております。

医薬品開発がグローバル化する中で国際競争を展開する製薬企業は、開発のスピードアップを重点課題としており、開発業務をアウトソーシングする動きが活発化し、医療機関では治験体制の整備に関するニーズが高まっております。近年、CRO業界においては、新規参入が相次ぎ競争が激化してきております。

当社グループのCROは非臨床事業と共に築き上げた製薬企業等との強い信頼関係を活かして積極的な展開を行っております。

当社は、1999年に臨床開発事業本部(後に臨床事業部と改称)を開設してから、これまでの国内に限定した臨床試験の実施から多国間で同時に行う国際共同試験(以下「グローバル試験」) や日本を含むアジア周辺の複数国で同時に行うアジア試験にトレンドが移りつつある中で、グローバル試験の受注には、世界で同時に臨床試験を運営・管理・実施できる多国間のグローバルネットワークの構築が必須であると判断し、グローバルCRO(注8)であるPharmaceutical Product Development, LLC. ( 以下「PPD」) と2015年4月1日に国内での合弁会社を設立致しました。

両社の日本における臨床事業を統合することで、当社は、グローバル試験の国内実施体制の基盤が強固となり、PPDのグローバルネットワークを活用して、日本国内の臨床試験の受託のみならず、グローバル臨床試験を含む幅広い試験の受託が可能となります。なお、株式会社新日本科学PPDは、当社の持分法適用会社であります。

当社CRO事業における治験支援業務の種類及び業務内容は、次のとおりです。業務の種類 業務の内容 治験薬概要書の作成支援 非臨床試験成績及び先行して実施された臨床試験成績に基づいてまとめた的確 な治験薬概要書の作成を支援しております。

治験実施計画書の作成支援 治験の目的、デザイン、方法、統計学的な考察及び組織について記述した文書 の作成を支援しております。同意説明文書の作成支援 被験者から治験の参加に関する同意を得るために用いる文書の作成を支援して おります。

治験責任医師の選定 治験実施医療機関の選定 治験を適切に実施できる治験責任医師及び実施医療機関を選定する業務です。治験薬割付 治験薬の評価にバイアスを避けるために治験薬が特定できないようにする業務 です。通常、記号と算用数字を組み合わせて、あるいは算用数字で表示しま す。

治験の依頼・契約 医療機関への治験の依頼及び契約をする業務です。モニタリング 治験依頼者により指名されたモニターが、治験の進行状況を調査し、GCP及び治験実施計画書、標準業務手順書に従って、実施、記録及び報告されていることを保証する業務です。品質管理 治験の品質管理を目的として行う点検業務です。

データマネジメント(DM:Data Management) 治験データの確認業務のことで、DM業務担当者は、モニターが治験責任医師から入手した症例報告書の内容を確認して、治験実施計画書に定める事項からの逸脱、記入漏れ、不整合等を発見し、モニターを通じて治験責任医師にフィードバックします。

データを固定後、統計解析業務担当者に提供する業務です。統計解析業務 データマネジメント業務を通じて作成されたデータベースを用いて治験実施計 画書に定めた統計手法に基づき有効性、安全性の統計解析を行う業務です。

総括報告書の作成支援 治験の終了後、治験の目的、方法及び成績等をまとめた治験に関する報告書の 作成を支援しております。電子申請支援 各種申請を支援しております。官公庁への申請書類提出支援 官公庁への各種申請書類の作成や手続きを支援しております。

薬事コンサルティング 新薬の開発から申請、承認、製造販売後までにわたる様々な薬事コンサルティ ング業務です。(注1)治験実施計画書(Protocol):治験依頼者(製薬企業等)が治験責任医師と協議の上作成するもので、治験の目的、デザイン、方法、統計学的な考察及び組織について記述した文書です。

(注2)治験審査委員会(IRB:Institutional Review Board):治験を実施する医療機関に設置される委員会で、医学、薬学、看護学、法律学、倫理学等の専門家により構成されています。その医療機関が依頼を受けた治験を実施すべきかどうか等について、独立した立場で審査します。

(注3)インフォームド・コンセント(Informed Consent):被験者が、治験の目的や方法等、あらゆる角度から十分な説明がなされた上で、自由な意志によって治験への参加に同意し、書面によってそのことを確認することです。

インフォームド・コンセントは、被験者の記名捺印( 又は署名) と日付が記入された同意書をもって証明されます。(注4)GCP:Good Clinical Practiceの略語で、「医薬品の臨床試験の実施の基準」のことです。

即ち、医薬品の製造販売承認申請の際に提出すべき資料収集のために行われる臨床試験(治験)を、十分な倫理的配慮のもとに科学的かつ適正に実施するための手順を定めたものです。1989年10月に厚生省薬務局長通知として公表され、翌1990年10月から実施に移されました。

その後、より適正な臨床試験の実施と国際調和のために内容を見直された新GCPが、1997年3月に厚生省令として制定、1998年4月から本格施行され、以降適宜改正されております。

(注5)標準業務手順書(SOP: Standard Operating Procedures):治験に係る各々の業務が品質を確保する目的で、恒常的かつ適正に実施されるよう手順を標準化したものです。

(注6)症例報告書(CRF:Case Report Form):治験の成績等を治験依頼者に報告するために、治験実施計画書において規定されている各被験者の全ての情報を記録したものです。(注7)治験終了通知書:治験終了後に医療機関が作成し、治験依頼者に提出するものです。

(注8)グローバルCRO:世界を網羅的にとらえて臨床試験を運営・管理・実施する多国間ネットワークを構築している国際的規模のCROのことを言います。

(6) トランスレーショナルリサーチ(TR)事業について トランスレーショナルリサーチ(TR: Translational Research)とは、一般的には、基礎研究の領域と臨床応用の領域を繋ぐ橋をかけて、基礎研究の成果を臨床の現場で実証し、さらに臨床での成果を基礎研究の場にフィードバックさせる研究のことを言いますが、当社では基礎研究の成果を臨床における成果へと進展させ、更にそれを事業化することとして位置付けております。

当社は、CRO事業において、非臨床試験から臨床試験に至る医薬品開発全般の支援業務を長年実施してきた実績を通じて、医薬品開発に関するノウハウが蓄積されたことに加えて、新規技術や候補物質の評価やそれを事業化するためのノウハウも蓄積されており、さらには人材面・資金面・経営面で支援を行うことも可能になりました。

当社TR事業本部は、当社CRO事業によって培われた医薬品開発に関わる様々なリソースをフル活用して、自ら医薬品開発に取り組んでおります。

TR事業本部は、独自の経鼻製剤技術と投与デバイス技術から成る経鼻投与基盤技術(SMART)の研究開発を実施しており、より効果的な全身作用を企図した鼻からの薬物吸収に関する応用、中枢作用を企図した鼻から脳への薬物送達に関する応用、及び感染防御を企図した鼻粘膜上の免疫に関する応用の、3応用領域において創薬を指向しております。

その全体像を下図に示しました。これまでにTR事業本部から、経鼻片頭痛治療薬を米国Satsuma Pharmaceuticals, Inc.に、パーキンソン病の経鼻治療薬を国内株式会社SNLDにライセンスアウトしており、TR事業としてこれらの開発支援も行っています。

2025年4月(米国時間)には、Satsuma社の経鼻片頭痛治療薬「AtzumiTM」(開発名:STS101)が当社技術に基づき開発されFDA承認を受けた第1号となりました。

また、ワクチン事業に関しては、免疫学のオピニオンリーダー常駐のもとに、経鼻粘膜ワクチン研究開発センターにて遮断免疫作用を有する新規経鼻ワクチンの研究開発を推進しております。

同事業は、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(以下、AMED)内に設置された先進的研究開発戦略センターSCARDA(以下、AMED/SCARDA)から委託研究開発費を得て、効果を高めるため至適抗原の選定/経鼻免疫に適したデバイス開発/アジュバントを加えた製剤化、などの各要素をシステムとして統合し、安全かつ有効なワクチンに仕上げる研究開発が進んでおります。

なお、TR事業本部とSNLDでは、臨床試験遂行のため、GCPに準拠した組織を構築しております。

(7) メディポリス事業について 当社は、鹿児島県指宿市の高台に103万坪(340万㎡)の広大な敷地「メディポリス指宿」を保有しており、この自然資本を活用し社会的利益の創出を目指すメディポリス事業を展開しております。メディポリス事業では、発電事業並びにホスピタリティ事業を運営しています。

前者では、純国産エネルギーの創出推進という国のエネルギー政策をうけて、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の施行により、自社保有するメディポリス指宿敷地内に環境に配慮したバイナリ―式地熱発電所(1500kW級)を建設し、売電事業を行っております。

加えて、既存のホテル泉源の余剰蒸気を活用した温泉発電所が2025年4月10日に稼働を開始しております。

ホスピタリティ事業では、Wellbeingをテーマとし、メディポリス指宿の自然を堪能できるヒーリングリゾートホテル「別邸 天降る丘」、医療機関メディポリス国際陽子線治療センターの患者専用宿泊施設「Hotel フリージア」および研修専用の「指宿ベイヒルズ」の3つの施設を運営しております。

(8) 米国不動産事業について 米国不動産事業は、米国子会社SNBL USA, Ltd.が保有する敷地内に建設した多目的産業用ビルを賃貸する事業を行っています。

(9) その他事業について 連結子会社となる特例子会社「ふれあい・ささえあい株式会社」は、身体が不自由な方や精神発達に遅れが出ている方が「働きたい」という思いを実現するために設立した会社です。

新日本科学グループ内の業務支援として、清掃、事務、社内コンビニでの業務、福利厚生(鍼灸師によるマッサージ)などを行っています。

チャート

株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。

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従業員データ推移

※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成

スコア

2026/07/17 算出
総合スコア

40.43/ 100

安定性54.5
成長性45
配当力50
割安度0
財務健全性53

スコア推移

ランキング業種: サービス業

スコアランキング

総合スコア
全業種2,205位/ 3,681社
業種別270位/ 530社
全体2,205位/ 3,681社
業種270位/ 530社
安定性
全業種2,792位/ 3,681社
業種別350位/ 530社
全体2,792位/ 3,681社
業種350位/ 530社
成長性
全業種1,208位/ 3,681社
業種別191位/ 530社
全体1,208位/ 3,681社
業種191位/ 530社
配当力
全業種1,212位/ 3,681社
業種別132位/ 530社
全体1,212位/ 3,681社
業種132位/ 530社
割安度
全業種2,676位/ 3,681社
業種別385位/ 530社
全体2,676位/ 3,681社
業種385位/ 530社
財務健全性
全業種2,688位/ 3,681社
業種別387位/ 530社
全体2,688位/ 3,681社
業種387位/ 530社

企業データランキング

平均年間給与670万円
全業種1,713位/ 3,569社
業種別142位/ 492社
全体1,713位/ 3,569社
業種142位/ 492社
平均年齢38.5歳
全業種2,780位/ 3,639社
業種別258位/ 515社
全体2,780位/ 3,639社
業種258位/ 515社
平均勤続年数10.2年
全業種2,214位/ 3,659社
業種別132位/ 526社
全体2,214位/ 3,659社
業種132位/ 526社
従業員数(連結)1,522人
全業種1,202位/ 3,221社
業種別108位/ 452社
全体1,202位/ 3,221社
業種108位/ 452社

四半期業績

※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成

財務サマリー

指標2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年2025年2026年
損益
売上高企業の本業での収入の合計172億166億
↓3.7%
157億
↓5.7%
146億
↓7.0%
151億
↑3.8%
177億
↑17.5%
251億
↑41.4%
265億
↑5.4%
324億
↑22.5%
325億
↑0.3%
営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの-18億-7億
↑61.1%
8億
↑219.0%
22億
↑168.5%
25億
↑13.5%
42億
↑65.9%
52億
↑25.0%
42億
↓20.6%
30億
↓28.3%
27億
↓11.1%
経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益-21億-8億
↑61.4%
16億
↑298.5%
31億
↑93.4%
36億
↑16.8%
71億
↑94.2%
92億
↑29.9%
70億
↓23.7%
65億
↓8.1%
58億
↓9.6%
純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益-9億-35億
↓294.5%
20億
↑155.6%
26億
↑35.2%
37億
↑38.9%
72億
↑94.9%
61億
↓15.6%
55億
↓8.8%
49億
↓11.8%
45億
↓6.8%
収益性
EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い-22.2円-85.4円
↓285.1%
46.8円
↑154.8%
61.3円
↑30.8%
88.0円
↑43.6%
171.2円
↑94.7%
145.6円
↓15.0%
132.9円
↓8.7%
118.3円
↓11.0%
109.7円
↓7.3%
ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安-7.58%24.10%
↑417.9%
7.10%
↓70.5%
11.40%
↑60.6%
22.90%
↑100.9%
40.40%
↑76.4%
26.50%
↓34.4%
18.30%
↓30.9%
13.30%
↓27.3%
11.00%
↓17.3%
ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安-1.59%-6.11%
↓284.3%
3.61%
↑159.1%
6.79%
↑88.1%
9.95%
↑46.5%
18.23%
↑83.2%
10.57%
↓42.0%
7.23%
↓31.6%
5.26%
↓27.2%
4.32%
↓17.9%
営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良-10.39%-4.20%
↑59.6%
5.30%
↑226.2%
15.30%
↑188.7%
16.74%
↑9.4%
23.64%
↑41.2%
20.90%
↓11.6%
15.74%
↓24.7%
9.21%
↓41.5%
8.16%
↓11.4%
キャッシュフロー
営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い-8億13億
↑258.2%
29億
↑115.2%
30億
↑4.3%
47億
↑57.3%
60億
↑25.4%
40億
↓32.7%
21億
↓47.4%
70億
↑233.9%
83億
↑18.4%
投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい-3億8億
↑366.6%
4億
↓48.1%
-15億
↓434.7%
-3億
↑81.5%
-43億
↓1488.8%
-59億
↓38.9%
-69億
↓16.5%
-117億
↓69.2%
-68億
↑41.9%
財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き38億-42億
↓210.7%
-35億
↑17.1%
-14億
↑58.6%
-25億
↓70.5%
-49億
↓98.8%
63億
↑227.6%
53億
↓15.1%
59億
↑11.2%
45億
↓23.7%
フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資-12億22億
↑287.5%
33億
↑52.5%
16億
↓53.0%
45億
↑186.5%
17億
↓62.4%
-19億
↓214.4%
-48億
↓149.2%
-47億
↑3.0%
15億
↑133.0%
財務
総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計563億576億
↑2.4%
543億
↓5.7%
390億
↓28.2%
370億
↓5.2%
393億
↑6.3%
572億
↑45.6%
763億
↑33.3%
924億
↑21.1%
1,051億
↑13.7%
自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される118億80億
↓32.2%
100億
↑24.8%
124億
↑24.4%
158億
↑27.9%
222億
↑40.0%
258億
↑16.1%
293億
↑13.6%
321億
↑9.8%
346億
↑7.9%
自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安39.90%45.40%
↑13.8%
52.30%
↑15.2%
41.80%
↓20.1%
42.60%
↑1.9%
49.80%
↑16.9%
45.80%
↓8.0%
44.70%
↓2.4%
43.30%
↓3.1%
41.00%
↓5.3%
配当
一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額--3.0円5.0円
↑66.7%
20.0円
↑300.0%
40.0円
↑100.0%
50.0円
↑25.0%
50.0円
↑0.0%
50.0円
↑0.0%
50.0円
↑0.0%
配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念--6.40%8.16%
↑27.5%
22.74%
↑178.7%
23.36%
↑2.7%
34.35%
↑47.0%
37.63%
↑9.5%
42.27%
↑12.3%
45.58%
↑7.8%

※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成

配当履歴

年間配当
50.0円
連続増配
0年
非減配
7年

一株配当の推移

※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成

※ 株価データは前営業日の終値です。リアルタイムの値ではありません。PER・PBR等のバリュエーション指標も終値ベースで算出されています。

スコアの算出方法

総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。

総合 = 安定性×25% + 成長性×20% + 配当力×25% + 割安度×20% + 財務健全性×10%
各軸の詳しい算出基準を見る →

※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。