当社グループは、上下水道を中心とした水に関する事業に特化して1959年に設立した建設コンサルティング事業者であり、建設コンサルティング事業の単一セグメントであります。設立以来、上下水道を中心とした水のコンサルティング事業を展開してまいりました。
現在、新たに策定した2030年度を目標とする「日水コングループビジョン2030」を推進しており、「水のインパクトカンパニー」をパーパス(存在意義)とし、「水の統合インフラマネジメントの担い手」をミッションとしております。
当社グループの「価値軸・企業制度・企業文化」を踏まえ、「実行能力」を生かして行動することにより、ミッションを達成し、「潤いのある持続可能な社会の実現」を目指します。
(1)事業概要 当社グループは、上下水道等のライフライン、河川・砂防等の防災関連等の「社会インフラ」の整備において、主に官公庁等の公的機関から発注を受け、調査・設計等に関わる技術的なコンサルティングを行っております。
具体的には、水道部門や下水道部門における調査・計画や設計・工事監理等のほか、流域水管理部門(河川・砂防、湖沼等における治水・防災、水利用、水環境)、建築部門(上下水道事業に係る施設)、機電部門(上下水道事業に係る施設)等の部門を抱えております。
また、これら全般に関わるDX部門について強化を進めております。海外案件においても、JICA(独立行政法人国際協力機構)もしくは円借款等を通じて東南アジア、インド、更にはアフリカ等の各国政府機関等からの受注実績も有しております。
当社グループに所属する技術者は、特に水にフォーカスした企画や調査計画、設計に関する技術コンサルティングサービスを行っており、発注者に報告書等を納品しております。また近年では、官から民への流れが加速しており、PPP/PFI(注1)等の手段の活用にも取り組んでおります。
国内においては、地方公共団体の事業運営の支援拡大(発注支援業務等含む)や民間の事業会社内での当社の役割も拡大しています。
2021年には日本初の大型水インフラコンセッション事業である宮城県上工下水一体官民連携運営事業に参画するとともに、2023年には秋田県内全市町村と共同出資による広域補完組織を立ち上げました。
更に2024年には、全国初となる上下水道分野におけるウォーターPPP[レベル3.5](注2)に対応するため、当社を代表企業として、特別目的会社である株式会社Rifレックス(連結子会社)を設立しました。
このように当社グループは、長年にわたり培ってきた高い技術力で、様々な社会課題へのソリューションを提供します。
※当社グループが提供する業務対象のイメージ図とソリューションの具体例 (2)当社グループの強み(競争優位性) ① 中央官庁や地方公共団体との信頼関係と実績 当社グループは国の政策策定支援業務にも携わり、国の制度を熟知していると認識しています。
そのため、国の方針に従って整備を行う地方公共団体の方々からも継続的にご発注をいただいております。なお当連結会計年度の売上高24,413,727千円のうち、22,833,268千円(93.5%)は官公庁案件となっております。
② 幅広い案件へ対応できる総合力と豊富な人材 土木、建築、建築設備、機械、電気、水質、情報等の多様な工種別の専門家が案件ごとにチームを組成し、幅広い業務に対応いたします。
③ 先進的な課題へ対応するための技術力 官公庁から発注される案件に応じた有資格者を配置することが求められており、当社グループは専門知識を持った経験豊富な人材を有しております。
※2025年12月31日現在で複数部門の資格を保有する者をそれぞれカウントした延べ人数(単体) 当社グループには、当社の子会社5社(うち連結子会社4社)及び持分法適用関連会社2社が含まれます。それぞれ当社との業務受委託の関係にある他、業務的もしくは地理的な成長可能性を探る役割を担っております。
なお、当社グループにおける主要な関係会社は、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」に記載しております。事業の系統図は次のとおりであります。
(注1)PPP(Public Private Partnership)/PFI(Private Finance Initiative)とは、公共施設等の建設、維持管理、運営等を行政と民間が連携して行うことにより、民間の創意工夫等を活用し、財政資金の効率的使用や行政の効率化等を図るものであり、指定管理者制度や包括的民間委託等、様々な方式があります。
(注2)ウォーターPPP[レベル3.5]とは、2023年6月に内閣府が公表した「PPP/PFI推進アクションプラン」期間の10年間(2022年~2031年)において、水道、工業用水道、下水道のコンセッション(ウォーターPPP[レベル4])に段階的に移行するための官民連携方式(管理・更新一体マネジメント方式)のことです。
なお、ウォーターPPPは、2025年12月に「水の官民連携」へ呼称変更されております。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
38.6/ 100
| 指標 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|
| 損益 | ||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 235億 | 244億 ↑3.7% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 22億 | 24億 ↑9.3% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 22億 | 25億 ↑15.2% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 15億 | 18億 ↑16.5% |
| 収益性 | ||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 125.7円 | 147.1円 ↑17.0% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 10.89% | 11.92% ↑9.5% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 6.61% | 7.12% ↑7.7% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 9.25% | 9.75% ↑5.4% |
| キャッシュフロー | ||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 15億 | 26億 ↑74.2% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -2億 | -12億 ↓495.4% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -6億 | -18億 ↓215.4% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 13億 | 14億 ↑8.5% |
| 財務 | ||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 229億 | 248億 ↑8.0% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 140億 | 141億 ↑0.9% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 61.96% | 59.78% ↓3.5% |
| 配当 | ||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 68.0円 | 74.0円 ↑8.8% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 54.08% | 50.31% ↓7.0% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。