当社と、連結子会社225社、持分法適用会社20社から構成される当社グループはたばこ事業及び加工食品事業を展開しているグローバル企業であり、その主な事業内容及び各関係会社等の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。
なお、次の2区分は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.事業セグメント (1)報告セグメントの概要」に掲げる報告セグメントの区分と同一です。
〔たばこ事業〕 当該事業につきましては、JT International S.A.を中核として、世界各国でたばこ製品の製造、販売等を行っております。
(主な関係会社) JT International S.A.、LLC JTI Russia、Gallaher Ltd.、JTI Polska Sp. z o. o.、LLC Petro、JTI Tütün Ürünleri Sanayi A.Ş.、TSネットワーク㈱、日本フィルター工業㈱ その他連結子会社174社、持分法適用会社15社 〔加工食品事業〕 当該事業につきましては、冷凍・常温食品、調味料等の製造、販売をテーブルマーク㈱等が行っております。
(主な関係会社) テーブルマーク㈱ その他連結子会社19社、持分法適用会社2社 上記の報告セグメントの他に、遊休資産の利活用に伴う不動産賃貸事業等を営んでおります。なお、報告セグメントに属さない関係会社として、連結子会社23社、持分法適用会社3社があります。
医薬事業につきましては、2025年5月、医薬事業の承継及び鳥居薬品株式会社の株式の譲渡に関する合意書を塩野義製薬株式会社と締結いたしました。その後、2025年9月に当社が保有する鳥居薬品株式会社の全株式を譲渡、2025年12月に医薬事業を譲渡しております。
以上に述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりです。また、各事業における研究開発、調達、製造、販売等の分野ごとの概要は以下のとおりです。
〔たばこ事業〕 当社グループのたばこ事業は、世界で業界3位以内に入る規模(中国国家煙草総公司を除く)を誇っており、130以上の国と地域で製品を販売しております。当社グループは世界におけるCombustibles(注1)の販売数量シェア上位5ブランドのうち2ブランド(注2)を製造・販売しております。
(注1)製造受託/RRP*を除く燃焼性のたばこ製品 * RRPは、加熱式たばこ及びE-Vapor等、喫煙に伴う健康リスクを低減させる可能性のある製品(Reduced- Risk Products)を指しております。
(注2)2024年度データ <研究開発> 研究開発力を長期に亘る競争力の源泉とすべく、特に葉たばこの育種、原材料及びその加工、たばこの香喫味、製造技術並びにRRP関連技術の分野に注力し、製品価値の向上とコストの低減を目指しております。
基礎研究及び応用研究開発領域については、日本国内の研究所がグローバル機能を有しており、製品開発領域については、各国・各地域の異なるニーズ・嗜好に対応すべく、ローカルベースでの開発も行っております。
<原料葉たばこの調達> たばこの原料である葉たばこは、農作物であるため、その調達状況は天候に左右され、また、近年、エネルギー資源や他の作物の価格高騰等により、葉たばこ供給の不安定化や価格の上昇傾向が見られます。
このような状況下において、当社グループは垂直統合及びサプライヤーとの連携強化により、原料の安定的な調達と調達コストの低減を目指しております。<製造> お客様に信頼される高品質なたばこづくりを目指し、グローバルな製造体制を構築しております。
日本国内では3つのたばこ製造工場及び2つのその他たばこ関連工場が、日本を除く27か国では34のたばこ製造工場(その他たばこ関連工場含む)が稼動しております。また、当社グループブランドの製造委託及び2社間でのクロスライセンスによる製造も一部行っております。
<マーケティング> ブランドロイヤリティを高めるために、様々な規制を遵守しつつ、積極的かつ効果的なマーケティング活動を展開しております。
グローバルには、グローバル・フラッグシップ・ブランド(以下「GFB」という)(注)を中心に、一部のローカルブランドによる補完を行いながらマーケティング活動を行っております。また、RRPにおいては、Ploomブランドを中心に展開しております。
(注)当社グループのブランドポートフォリオの中核を担う「ウィンストン」「キャメル」「メビウス」「LD」の4ブランドをGFBとしております。
・小売価格 たばこの小売価格設定にあたっては、ブランドのポジショニング、製品価値との見合い、競合製品の価格、利益確保といった観点に加え、定価制や課税方式(従量税・従価税)等、国ごとに異なる特有の制度面からも検討を行います。小売価格変更の契機として最も代表的なものは増税です。
近年、国内外問わず財政及び公衆衛生の観点からたばこ税の増税が行われております。<販売(流通)> お客様に当社グループの商品を確実にお届けするために、当社グループは各市場の法的制約、慣行等に合わせて、自社流通や現地代理店及び流通業者の利用等、最適な流通販売ルートの確保を行っております。
また、販売チャネルに関しても、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、スーパーマーケットといったチェーン企業をはじめ、個人商店、自動販売機、オンライン等があり、その販売構成比は国ごとに異なります。当社グループは、販売チャネル状況、お客様動向及び競合動向を加味した営業体制を構築しております。
〔加工食品事業〕 当社グループは、1998年より加工食品事業に参入し、それ以来、自律的な成長に加えて、M&Aや資本提携等によって事業を拡大させてきました。
2008年には日本の大手冷凍食品メーカーであった㈱加ト吉の株式を公開買付により取得してグループ会社とし、同年に当社グループの加工食品事業を㈱加ト吉に移管し、事業統合を実施するとともに、2010年に㈱加ト吉はテーブルマーク㈱と名称を変更する等、統合シナジーの追求及び一体感の更なる醸成を図りました。
当年度末現在、テーブルマーク㈱、富士食品工業㈱及びその他グループ各社が事業を担っております。テーブルマーク㈱は、日本を中心に、冷凍うどん、パックごはん、冷凍お好み焼を中心とした冷食・常温事業を展開しております。
富士食品工業㈱は、酵母エキス調味料、昆布・カツオ等の抽出エキス調味料、組立型調味料、オイスターソース等の調味料を主力とした調味料事業を展開しております。当社グループの主要な製品には、冷凍麺の「カトキチさぬきうどん」、パックごはん「国産こしひかり」、酵母エキス調味料「バーテックス」等があります。
<研究開発> 消費者のニーズや嗜好にあった革新的な製品の開発に注力しており、多様化するお客様ニーズに対応するため、当社グループが保有する独自技術を活かした、付加価値ある製品の開発に取組んでおります。
具体的には、当社グループ独自の発酵・製パン・冷凍技術を活かして、焼きたての味と食感を維持・再現した、家庭で手軽に焼きたての味が楽しめる焼成冷凍パンを開発しました。
また、冷凍麺ではうどんの新製法「丹念仕込み『綾・熟成法』」を開発し、これにより、うどんの高品位・高付加価値化を実現することが可能となりました。<調達> 安全な食品づくりは、安全で高品質な原料の調達から始まります。
当社グループでは、原料の選定にあたり、サプライヤーから提出される品質規格保証書の内容確認だけではなく、主要な原料については、残留農薬等のモニタリング検査や原料工場の定期的な監査を食品衛生法等関連法規の適法性はもとより、当社グループ独自で定めている基準により実施しております。
更に、海外から調達する原材料において、原料農場の土壌や水質の検査、栽培状況の確認、農薬の管理状態のチェック、飼育場や養殖場の点検等、原材料の生産現場から安全性を確認する体制を構築しております。
<製造> 当社グループでは、日本で16の工場、海外で6つの工場を運営しており、また、国内外の委託工場に当社グループの加工食品の製造を外部委託しております。
2020年度より稼働した1工場(注)を除き、国内外の自社グループ工場と生産委託を行っているすべての冷凍食品工場においては、ISO22000又はFSSC22000を取得しております。
ISO22000及びFSSC22000では、HACCPの考え方による科学的な裏付けをもった衛生管理や重要管理点をコントロールするためのルールを定め、その管理手法に基づいた継続的な改善を行います。(注)当該工場についても、現在ISO22000及びFSSC22000の取得を進めております。
<マーケティング> お客様視点での市場分析と当社グループが保有する技術を組み合わせることにより、新たな付加価値を持った製品提案を行い、市場の拡大を目指しております。また、効果的な販売促進施策によるお客様の製品認知度の向上に努めております。
<販売及び流通> 収益力強化に向けて、営業部門組織体制の最適化に取組むとともに、量販店、コンビニエンスストア等への積極的なアプローチによる取扱い品目の拡大や優位な陳列場所の確保に取組んでおります。
<食の安全> お客様に安全な製品を、安心して召し上がっていただくために、東京及び中国(青島)に品質管理センターを設置しており、製品の企画・開発段階からの使用原材料の検査・監査を実施するとともに、工場での生産時・出荷前の検査並びに製品づくり全体の安全管理を行っております。
また、「食の安全に関するアドバイザー」である外部専門家の方々より、評価・助言をいただき、多様な知見・視点を積極的に取り入れ、事業活動に反映しております。これらの取組みは、上記<調達>及び<製造>に記載した内容を含め、ウェブサイト等で公開しております。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
37.05/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 2兆1,433億 | 2兆1,397億 ↓0.2% | 2兆2,160億 ↑3.6% | 2兆1,756億 ↓1.8% | 2兆926億 ↓3.8% | 2兆3,248億 ↑11.1% | 2兆6,578億 ↑14.3% | 2兆8,411億 ↑6.9% | 3兆1,498億 ↑10.9% | 3兆4,677億 ↑10.1% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 1,967億 | 1,684億 ↓14.4% | 1,553億 ↓7.8% | 1,290億 ↓16.9% | 1,010億 ↓21.8% | 938億 ↓7.0% | 646億 ↓31.2% | 201億 ↓68.8% | -61億 ↓130.2% | -61億 ↓0.2% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 2,032億 | 1,993億 ↓1.9% | 1,903億 ↓4.5% | 2,790億 ↑46.6% | 2,405億 ↓13.8% | 2,788億 ↑15.9% | 2,737億 ↓1.8% | 1,857億 ↓32.2% | 4,044億 ↑117.8% | 4,726億 ↑16.9% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 4,217億 | 3,924億 ↓6.9% | 3,857億 ↓1.7% | 3,482億 ↓9.7% | 3,103億 ↓10.9% | 3,385億 ↑9.1% | 4,427億 ↑30.8% | 4,823億 ↑8.9% | 1,792億 ↓62.8% | 5,102億 ↑184.6% |
| 収益性 | ||||||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 235.5円 | 219.1円 ↓7.0% | 215.3円 ↓1.7% | 196.0円 ↓9.0% | 174.9円 ↓10.8% | 190.8円 ↑9.1% | 249.4円 ↑30.8% | 271.7円 ↑8.9% | 101.0円 ↓62.8% | 287.4円 ↑184.7% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 17.19% | 15.04% ↓12.5% | 14.30% ↓4.9% | 13.16% ↓8.0% | 11.97% ↓9.0% | 12.70% ↑6.1% | 13.94% ↑9.8% | 13.09% ↓6.1% | 4.72% ↓63.9% | 12.99% ↑175.2% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 8.89% | 7.52% ↓15.4% | 7.06% ↓6.1% | 6.27% ↓11.2% | 5.77% ↓8.0% | 5.86% ↑1.6% | 6.76% ↑15.4% | 6.62% ↓2.1% | 2.14% ↓67.7% | 6.06% ↑183.2% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 9.18% | 7.87% ↓14.3% | 7.01% ↓10.9% | 5.93% ↓15.4% | 4.82% ↓18.7% | 4.04% ↓16.2% | 2.43% ↓39.9% | 0.71% ↓70.8% | -0.19% ↓126.8% | -0.18% ↑5.3% |
| キャッシュフロー | ||||||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 3,765億 | 4,192億 ↑11.3% | 4,614億 ↑10.1% | 5,404億 ↑17.1% | 5,198億 ↓3.8% | 5,989億 ↑15.2% | 4,838億 ↓19.2% | 5,670億 ↑17.2% | 6,300億 ↑11.1% | 5,141億 ↓18.4% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -6,875億 | -3,526億 ↑48.7% | -3,833億 ↓8.7% | -1,236億 ↑67.8% | 54億 ↑104.3% | -975億 ↓1921.0% | -1,018億 ↓4.4% | -1,261億 ↓23.9% | -4,398億 ↓248.7% | -2,650億 ↑39.7% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | 913億 | -770億 ↓184.4% | -624億 ↑19.0% | -3,338億 ↓435.3% | -2,974億 ↑10.9% | -3,531億 ↓18.7% | -3,062億 ↑13.3% | -2,705億 ↑11.7% | -949億 ↑64.9% | -4,755億 ↓401.0% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | -3,110億 | 666億 ↑121.4% | 781億 ↑17.3% | 4,168億 ↑433.8% | 5,252億 ↑26.0% | 5,014億 ↓4.5% | 3,820億 ↓23.8% | 4,409億 ↑15.4% | 1,902億 ↓56.8% | 2,491億 ↑30.9% |
| 財務 | ||||||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 4兆7,444億 | 5兆2,215億 ↑10.1% | 5兆4,614億 ↑4.6% | 5兆5,531億 ↑1.7% | 5兆3,814億 ↓3.1% | 5兆7,742億 ↑7.3% | 6兆5,481億 ↑13.4% | 7兆2,821億 ↑11.2% | 8兆3,707億 ↑14.9% | 8兆4,192億 ↑0.6% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 1兆6,390億 | 1兆5,558億 ↓5.1% | 1兆4,613億 ↓6.1% | 1兆4,031億 ↓4.0% | 1兆3,725億 ↓2.2% | 1兆3,380億 ↓2.5% | 1兆3,570億 ↑1.4% | 1兆1,755億 ↓13.4% | 1兆2,314億 ↑4.8% | 1兆3,670億 ↑11.0% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 51.77% | 52.89% ↑2.2% | 48.17% ↓8.9% | 47.95% ↓0.5% | 46.88% ↓2.2% | 48.65% ↑3.8% | 54.07% ↑11.1% | 52.60% ↓2.7% | 45.00% ↓14.4% | 48.54% ↑7.9% |
| 配当 | ||||||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 130.0円 | 140.0円 ↑7.7% | 150.0円 ↑7.1% | 154.0円 ↑2.7% | 154.0円 ↑0.0% | 140.0円 ↓9.1% | 188.0円 ↑34.3% | 194.0円 ↑3.2% | 194.0円 ↑0.0% | 234.0円 ↑20.6% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 134.10% | 156.60% ↑16.8% | 163.24% ↑4.2% | 104.25% ↓36.1% | 113.01% ↑8.4% | 114.54% ↑1.4% | 117.71% ↑2.8% | 186.36% ↑58.3% | 85.08% ↓54.3% | 81.43% ↓4.3% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。