当社は、「顧客資産の持続的な価値向上を通じて、人々の暮らしや社会の未来を共創する」を経営理念に掲げ、セルフストレージ方式のトランクルームの企画、開発、運営、管理を行う事業を展開しております。
当社は、トランクルームの運営・管理を担うことにより規模の拡大を図って参りましたが、トランクルームはアパートや賃貸マンションに比して、面積当たりの区画数が多く、居住用の施設やオフィスに比べて、契約手続き件数が多く煩雑になりがちなことから、地主や物件オーナーにとってトランクルームの運営・管理を自身で遂行することは多くの手間がかかります。
この煩わしい運営・管理を一手に引き受けることで、地主や物件オーナーにとって利便性をもたらすとともに、当社にとっても受託件数の増加による安定的な収入につながると考え事業をスタートいたしました。
管理室数の増加に伴い事業経験を積んでいく中で、当社は2015年7月に株式会社アイトランク山陽との合併に伴い、首都圏のみではなく、岡山を中心とする西日本での物件管理を視野に入れて、岡山支店(現岡山営業所)を設け、規模を拡大し事業を展開して参りました。
またソーラーエナジーインヴェストメント株式会社との合併により会社としての財務基盤を強化いたしました。
当社の基本的なビジネスモデルは、トランクルームとして利用可能な不動産を賃借や自社開発で確保した上で、トランクルームとしての貸し出し、清掃を含む維持管理により利用者から利用料を徴収し、その収益で不動産コストや販売管理費を回収し利益を上げる単一のセグメントから成り立っておりましたが、2024年1月期において事業戦略の方向性として、「トランクルーム運営管理事業」「トランクルーム開発分譲事業」「その他不動産取引事業」の3区分に変更しております。
セグメントの中で、トランクルームの自社開発を行い、収益不動産として投資家に売却する際に計上する利益を開発分譲による利益、開業後のトランクルームの運営による利益を運営管理の利益、トランクルーム以外の不動産取引による利益と区分しておりますが、2025年1月期では「トランクルーム開発分譲事業」による売上総利益が82%、2026年1月期では70%を占めております。
トランクルーム開発分譲後に当該物件を固定家賃でマスターリースする場合には、部屋の稼働が上がるまでの稼働率リスクは当社が負っております。稼働率の上昇が緩やかなため、開業後数年は当該物件のトランクルーム運営管理利益がマイナスとなる場合もあります。
トランクルームを建物の建築様式で大きく分類しますとコンテナ型とビルイン型に分けられます。・コンテナ型 駐車場が確保できる道路沿いの敷地に建築用コンテナを設置しトランクルーム利用者が荷物を収納します。
建築用コンテナは輸送の都合上、貨物用コンテナと同じサイズですが、柱と梁で強度を確保した建築専用の部材を使用しており、日本の建築基準法において建物として建築することが出来ます。コンテナを連結あるいはコンテナ内を仕切ることにより部屋サイズを調整することが出来ます。
コンテナ自体を外気の環境に置くため、扉は雨風を通さない堅牢な作りとなっております。・ビルイン型 在来建築(一部建築部材としてコンテナモジュールを利用したものを含む)による建物内に、間仕切りをすることで各部屋を構成するものです。
在来建築の建物自体で雨風を遮断する構造になっており、建物の入口は電子錠等で施錠されており、トランクルーム利用者以外入館することが出来ません。各利用者の部屋の入口、間仕切りはコンテナ型に比べて簡易なもので、開け閉めが容易です。
近年は、女性の利用者の増加や衣類や家財保管のために空調付施設へのニーズの高まりもあり、ビルイン型の増加率が高くなっております。なお、2025年1月末時点でコンテナ型及びビルイン型を併せて195店舗、2026年1月末時点で223店舗でございます。また、当社の事業は以下の3つに分類されます。
以下は事業による分類ですので、上記の建築様式で分類したコンテナ型とビルイン型が併存します。(1)トランクルーム運営管理事業 トランクルーム運営管理事業は、トランクルームを利用者に貸し出すことにより利益を得るものです。
利用者から受領するトランクルームの利用料金が収入であり、当社がトランクルームを所有、あるいは賃借することでかかるコスト、トランクルーム運営管理に必要なコストが原価となり、その差額が当社の利益(又は損失)となります。トランクルーム運営管理事業は、ア.固定家賃型とイ.変動家賃型に分けられます。
ア.固定家賃型は、当社が事業主体となり、物件を所有すること、あるいは固定家賃で賃借することにより不動産コストが固定的に発生し、トランクルーム稼働状況により受領する利用料金の多寡が直接的に当社の利益(又は損失)に影響します。損益分岐稼働率は物件により異なりますが、概ね60%~70%程度であります。
イ.変動家賃型は、当社が、事業主体である不動産所有者もしくは投資家からビルを賃借もしくは管理を受託し、当社は利用者からトランクルームの利用料を受領します。
賃借の場合は、トランクルーム利用料を売上高とし、契約に定めた料率(10%程度の場合が多い)を差し引いた額を原価賃料として、不動産所有者もしくは投資家に賃料を支払います。
管理受託の場合は、トランクルーム利用料を当社が預かり、当社の管理料(10%程度の場合が多い)を差し引いた金額を不動産所有者もしくは投資家に支払います。
変動家賃型の場合、当社は稼働状況によるリスクを直接的には負わずトランクルーム利用者からの収入の増減による売上もしくは管理手数料の増減は、当社の収支に影響を与えますが、物件の所有、事業リスクは不動産所有者もしくは投資家が負うこととなります。
運営面においては、インターネット広告だけでなく、セルフストレージ専用ポータルサイトも利用して、集客の窓口を広げるとともに、Web決済システムを導入して、契約手続きの簡素化と期間短縮により契約獲得増を図っております。
(2)トランクルーム開発分譲事業 トランクルーム開発分譲事業は、トランクルームを投資家へ売却する事により利益を得るものです。トランクルーム開発分譲事業は、ウ.用地購入、ビルイン型建築の場合とエ.土地賃借、コンテナ型建築の場合に分けられます。
ウ.当社が用地購入、ビルイン型建物の建築後、土地建物として売却します。エ.当社が借地上にコンテナ型建物の建築後、建物部分を売却します。その他にトランクルームの内装部分のみを売却する場合もあります。
2019年以降は、在来建築によるビルイン型のトランクルーム開発に注力する過程で、トランクルームの企画、開発機能を株式会社デベロップから当社が引き継ぐこととなりました。
在来建築によるビルイン型トランクルームの用地取得とその後の建築業務も当社自らが施主となり、設計事務所、ゼネコンに外注して建築することを中心とするようになり、株式会社デベロップからの独立性を高めて参りました。
旺盛な需要がある首都圏エリアを中心として、借地の上にコンテナ型のトランクルームを設置する屋外タイプの開発と、土地を取得しそこに在来建築によるビルイン型の建物を建ててトランクルームとするビルイン型の物件開発共に注力してまいります。
2019年12月に当社ビルイン型初店舗として梶が谷トランクルーム(神奈川県川崎市高津区 184室、2024年1月末時点214室)を開店いたしました。同トランクルームは用地買収から当社が行い、当社が施主として建物を建設、完成後に投資家に売却の上、建物を賃借して自社運営しております。
以降、2020年8月に上石神井トランクルーム(東京都練馬区 100室、2024年1月末時点113室)、2021年1月に中板橋トランクルーム(東京都板橋区 119室)、2021年10月に中野沼袋トランクルーム(東京都中野区 160室)、2021年11月にときわ台トランクルーム(東京都板橋区 199室)、2022年1月に東浅草トランクルーム(東京都台東区 260室)、2023年1月に江戸川橋トランクルーム(東京都新宿区 190室)、尾山台トランクルーム(東京都世田谷区 165室)、本八幡トランクルーム(千葉県市川市 169室)、新大塚トランクルーム(東京都豊島区 160室)、2023年10月に那覇泉崎トランクルーム(沖縄県那覇市 130室)、2024年1月に下目黒トランクルーム(東京都目黒区 149室)、西大井トランクルーム(東京都品川区 194室)、東長崎トランクルーム(東京都豊島区 187室)、2024年12月に天王町トランクルーム(神奈川県横浜市 118室)、2025年1月に南砂トランクル-ム(東京都江東区 101室)、亀戸トランクル-ム(東京都江東区 137室)、幡ヶ谷トランクル-ム(東京都渋谷区 134室)、杉並宮前トランクル-ム(東京都杉並区 89室)、2025年9月に西新宿トランクルーム(東京都新宿区 195室)、2026年1月に都立大学トランクルーム(東京都目黒区 88室)、石神井台トランクルーム(東京都練馬区 132室)を開店しております。
在来建築によるビルイン型のトランクルームは堅固な建物を建築するため、借地では無く所有権のある土地の上に建築することが求められ、一か所当たりの初期投資も土地建物を合わせおおむね3~6億円以上となっております。梶が谷トランクルームを開発、売却するにあたり大口の投資家(法人)を開拓して参りました。
当該投資家は、年間10億円以上の不動産購入意向のある投資家を含みます。当社のトランクルーム開発分譲事業は、売却先の目途があることから、開発当初の用地購入の際の銀行借入もスムーズに進むなどいわゆる投資のパイプラインが構築されております。
当社では、企画・調査、開発、保守・管理を一貫して事業展開しており、不動産物件としての診断、事業性評価、不動産オーナーとの契約、その後のトランクルームの管理受託をスムーズに行うことができるため、不動産オーナーとの信頼関係に基づいた安定した事業基盤を構築しております。
またコンテナ型でのトランクルームでは、可搬性・再活用といった特性があり、物件移動により市場を再選択して事業性を再構築することができることも大きな特徴だと考えています。
(3)その他不動産取引事業 トランクルーム開発以外の不動産に関するコンサルティングフィーの受領、トランクルーム以外の不動産の売買を行った場合の収入、トランクルーム以外の不動産賃料収入等により利益を得るものです。
また、普段から不動産事業者、不動産を使用するテナント候補とも接点があり、トランクルーム以外の業態であっても売買やコンサルティングを行う可能性があります。
なお、トランクルーム用地として土地を購入した場合でも土地に対して引き合いがあった場合や開発のスケジュールが遅延した場合には不動産事業者として土地のまま売買をする可能性もあります。トランクルーム以外の不動産収益に該当した不動産に要したコストが原価となります。事業系統図は次の通りであります。
ただし、(3)その他不動取引事業に関して図式は記載しておりません。<(1)運営管理事業 ア.固定家賃型> ① 当社は、不動産所有者から建物を賃借し、あるいは土地を賃借の上、借地上に当社コンテナを設置します。② 当社は、不動産所有者に建物賃借料もしくは地代を支払います。
③ 当社は、利用者にトランクルームを貸し出します。④ 当社は、トランクルーム利用者から利用料を受領します。<(1)運営管理事業 イ.変動家賃型> ① 当社は、不動産所有者もしくは投資家からトランクルームを賃借し、あるいは管理受託します。② 当社は、利用者にトランクルームを貸し出します。
③ 当社は、トランクルーム利用者から利用料を受領します。④ 当社は、不動産所有者もしくは投資家に当社の管理料を差し引いて、残りを事業収益として支払います。<(2)開発分譲事業 ウ.用地購入、ビルイン型建築の場合> ① 当社は、土地所有者から土地(不動産)を購入します。
② 当社は、購入用地上にビルイン型トランクルームを建築し、土地建物を投資家に売却し、売却後、建物を賃借(リースバック)します。<(2)開発分譲事業 エ.土地賃借、コンテナ型建築の場合> ① 当社は、土地所有者と借地契約をします。
② 当社はその借地上にコンテナ型建物の建築後、建物部分を投資家に売却します。③ ②と同時に当社が土地所有者と締結している借地契約を土地所有者、投資家間の借地契約に切替えます。※ その他、内装部分のみ売却の場合も同じです。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
32.88/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 31億 | 33億 ↑8.5% | 43億 ↑28.2% | 40億 ↓6.2% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 2億 | 2億 ↓1.5% | 2億 ↑13.9% | 2億 ↑11.3% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 1億 | 2億 ↑5.7% | 2億 ↑8.6% | 2億 ↑1.2% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 1億 | 1億 ↑6.7% | 7,539万 ↓31.4% | 1億 ↑55.3% |
| 収益性 | ||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 58.2円 | 59.5円 ↑2.3% | 40.8円 ↓31.4% | 63.3円 ↑55.1% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 13.10% | 11.30% ↓13.7% | 7.00% ↓38.1% | 9.90% ↑41.4% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 5.66% | 3.86% ↓31.8% | 2.08% ↓46.1% | 2.49% ↑19.7% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 5.00% | 4.54% ↓9.2% | 4.03% ↓11.2% | 4.79% ↑18.9% |
| キャッシュフロー | ||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 3億 | -5億 ↓270.9% | -6億 ↓37.7% | -4億 ↑38.8% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -1億 | -2億 ↓111.1% | -2億 ↑29.8% | -1億 ↑5.8% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | 3億 | 8億 ↑186.8% | 4億 ↓53.8% | 9億 ↑148.4% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 2億 | -7億 ↓505.9% | -8億 ↓16.1% | -5億 ↑32.4% |
| 財務 | ||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 18億 | 28億 ↑56.3% | 36億 ↑27.7% | 47億 ↑29.6% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 9億 | 10億 ↑11.8% | 11億 ↑7.3% | 12億 ↑10.6% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 50.50% | 36.30% ↓28.1% | 30.80% ↓15.2% | 26.30% ↓14.6% |
| 配当 | ||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | - | - | - | - |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | - | - | - | - |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。