当社グループは、当社及び連結子会社2社(株式会社サンセイランディックファンディング、八幡平観光活性化合同会社)により構成されており、旧借地法・借家法(注1 以下、「旧法」という。)の適用される底地等に係る「不動産販売事業」を主たる業務として行っております。
当社グループの事業の内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。
「不動産販売事業」当事業におきましては、当社が、主にひとつの不動産に複数の権利者がいるため、自由な活用が制限されていたり、資産価値が低くなっている物件を土地所有者から買取り、権利関係を調整(以下、「権利調整」※という。)することにより、不動産の価値を高めた上で販売する事業を行っております。
物件情報は不動産仲介業者等からの紹介によって収集しており、物件の法的規制や権利関係などの調査を実施し、土地所有者と仕入交渉を行って物件を買取っております。なお、当事業において取扱う具体的な物件は以下の通りでありますが、案件によって単体の場合と、①~③が混在している場合があります。
※以下の「①底地」「②居抜き」文中の下線部が、当社による権利調整に該当します。① 底地底地とは、主に「借地権負担付土地」であり、土地所有者が第三者に土地を貸し、賃借料(以下「地代」という。)収入を得ている土地を指します。
一般的な土地には、土地所有者に「土地の所有権と利用権」(以下、「完全所有権」という。)がありますが、土地所有者が、その土地を第三者に貸し、第三者がその土地に家を建てると、当該第三者は、地代を支払う義務を負う代わりに「土地の利用権」(「借地権」)を得ます(以下、この第三者を「借地権者」という。)。
一方、土地所有者は、土地の利用権を一時的に失った状態となり、「土地の所有権と地代徴収権」(「底地権」)を持つことになります。当社は、主に旧法が適用される底地を土地所有者より買取り、隣地との境界確定、借地区画ごとの分筆や借地権者との交渉の後、借地権者のニーズに合わせて、以下のように対応します。
イ 借地権者への底地の販売(借地権者の完全所有権化)ロ 借地権者からの借地権の買取り等による当社の完全所有権化後、不動産仲介業者を通じての不動産会社や事業会社、個人に販売このように、当社が当事者(土地所有者)として様々な権利を適切に調整することで、借地権者との間におけるトラブルを回避し、満足頂けるようなソリューションを提供しております。
また、当社が取得した底地を販売するまでの期間は、借地権者から地代を得ております。② 居抜き居抜きとは、老朽化して十分に収益を上げることができないアパートやビルなどの借家権付土地建物のことをいいます。
当社は、土地建物所有者より居抜きを買取り、借家権者(その建物の一部を借りている建物賃借人)に退去の依頼をして、必要に応じて新しい移転先の紹介や移転費用の負担などを行った上で(以下、「明渡し交渉」という。)、賃貸借契約を合意解約して当社の完全所有権とします。
借家権者の退去後、空き物件となった土地建物(必要に応じて建物解体後の更地)を、不動産仲介業者を通じて不動産会社や事業会社、個人に販売しております。
③ 所有権所有権とは、土地建物に係る所有者の完全所有権のことであり、当社が所有者から所有権物件を買取り、不動産仲介業者を通じて不動産会社や事業会社、個人に販売しております。
当社は、東京本社を含め札幌支店・仙台支店・名古屋支店・京都支店・関西支店・九州支店の全国7ヶ所に営業拠点を設け、底地及び居抜きを主体に取扱う不動産会社として、積極的に事業を展開しております。
不動産の売買の他に、不動産の仲介、土地活用のコンサルティングサービスや、地代の集金業務の代行や土地賃貸借契約期間の更新手続など、土地所有者から土地賃貸管理業務を一括して請け負うサービスである「オーナーズパートナー」(注2)を展開しております。
また、オフィスビル・マンション・アパート等の賃貸不動産を所有し、賃料収入を得ております。(注1) 「旧借地法・借家法」についてわが国の近代における土地所有制度の歴史的変革は、明治政府により実施された土地の自由売買容認と地租改正に始まります。
しかし当時は、税負担が大きく、借地形態での居住が中心であり、土地所有者の権利が強い時代でした。明治から大正にかけて、農村部から都市部への人口流入が進む中で、借地権者の権利保護が求められるようになり、1921年に借地法・借家法が制定されました。
そして、1923年に発生した関東大震災により、多くの被災者が発生しましたが、迅速かつ円滑な復興を目的として、翌年、借地借家臨時処理法を制定し、被災前の借家権者であった者に借地権者の権利を主張できるようにしました。これにより、借地の供給が大幅に増加したといえます。
この後も都市部への人口流入が続いて不動産価格の高騰がおき、賃借人の保護を行う必要が高まったため、1941年に借地法・借家法の改正がなされ、土地所有者側の正当な事由なしに土地賃貸借契約解約の申入れ、更新の拒絶ができなくなりました。
戦後においても、戦後復興を進めるため罹災法(罹災都市借地借家臨時処理法)が制定され、借地の供給がなされました。高度経済成長期には地価の大幅な上昇を招いたことや都市部への人口流入が続いたこともあり、住宅難の時代が続きました。
また、多くの借地権建物も老朽化が進み、建替えの必要があるが、土地所有者が建替えを認めないなど問題が発生したことから、1966年に借地法・借家法の改正がなされ、借地権者の建替え、増改築に関して、土地所有者が承諾を出さない場合は、借地権者は裁判所から地主の承諾に代る許可をとれるという内容が盛り込まれました。
このような経過を辿った末に、1992年に土地所有者と借地権者・借家権者の権利関係を有期の契約とする「定期借地権」の新しい概念が盛り込まれた借地借家法の新法が施行されました。
旧法は、戦前戦後の混乱の中で、借地や借家が大量に発生した事情や、道路の問題や隣地境界、契約内容、権利関係の不明朗さが残されたまま、土地の需要の拡大に取り込まれてしまった経緯があります。
1992年の新法施行以後に借地契約が成立した借地は新法の適用となりましたが、日本全国には現在でも旧法が適用される相当数の借地が存在することが推測されます。
特に、戦前戦後の混乱期に生じた底地は、現在、相続等による権利継承が行われる時期にきていることや現代の状況に見合わない旧法の解消を求めることなどが、底地の流動化の大きな要因となっております。
(注2) 「オーナーズパートナー」について土地所有者の底地管理・運営のサポートを目的として、地代集金・滞納督促連絡・土地賃貸借契約期間の更新手続など、土地賃貸管理業務を一括して請け負うサービスです。
底地は、長い年月の間、土地を貸し借りしていることにより、契約内容が曖昧なまま、土地所有者・借地権者ともに世代交代が進み権利関係が複雑化していることや、経済情勢の変化に対応した地代改定が行われていないなど、底地を資産として有効に活用できていないケースが多く見受けられます。
当社が土地所有者を代行して借地権者の管理を行うことにより、土地所有者の管理に係る負担が軽減されるとともに、底地の有効な資産活用が可能となります。不動産販売事業の標準的な流れは以下の通りとなります。それぞれ単体の場合と、底地・居抜き・所有権が混在している場合があります。
不動産販売事業における底地を仕入れた場合の流れ・権利調整方法は、以下のようになります。(注1)接道義務とは、建築基準法第43条において、原則、建築物の敷地は幅員4m以上の道路(同法第42条第1項に規定する道路)に2m以上接しなければならないとされています。
(注2)位置指定道路とは、建築基準法第42条1項5号に定められる特定行政庁から道路位置の指定を受けた私道のことです。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
46.8/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 123億 | 131億 ↑6.5% | 168億 ↑28.5% | 180億 ↑7.1% | 178億 ↓1.4% | 168億 ↓5.3% | 155億 ↓7.7% | 233億 ↑49.8% | 256億 ↑10.1% | 233億 ↓8.9% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 14億 | 18億 ↑21.9% | 18億 ↑0.2% | 19億 ↑5.4% | 8億 ↓54.5% | 11億 ↑31.9% | 15億 ↑31.5% | 22億 ↑46.7% | 19億 ↓12.6% | 22億 ↑19.4% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 13億 | 17億 ↑25.6% | 16億 ↓1.5% | 18億 ↑7.0% | 7億 ↓59.7% | 10億 ↑40.9% | 13億 ↑28.4% | 18億 ↑37.5% | 16億 ↓10.2% | 19億 ↑16.8% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 9億 | 11億 ↑30.2% | 10億 ↓9.4% | 12億 ↑15.1% | 4億 ↓69.1% | 6億 ↑70.5% | 11億 ↑73.9% | 12億 ↑11.6% | 11億 ↓11.2% | 13億 ↑23.2% |
| 収益性 | ||||||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 104.9円 | 134.4円 ↑28.1% | 119.6円 ↓11.0% | 137.1円 ↑14.6% | 42.3円 ↓69.1% | 73.6円 ↑73.7% | 129.6円 ↑76.2% | 143.8円 ↑10.9% | 127.2円 ↓11.5% | 158.9円 ↑24.9% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 13.20% | 15.00% ↑13.6% | 11.90% ↓20.7% | 12.30% ↑3.4% | 3.60% ↓70.7% | 6.00% ↑66.7% | 9.90% ↑65.0% | 10.20% ↑3.0% | 8.50% ↓16.7% | 9.80% ↑15.3% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 7.88% | 6.57% ↓16.6% | 6.00% ↓8.7% | 6.00% ↑0.0% | 1.78% ↓70.3% | 3.04% ↑70.8% | 3.66% ↑20.4% | 3.82% ↑4.4% | 3.17% ↓17.0% | 3.18% ↑0.3% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 11.76% | 13.46% ↑14.5% | 10.49% ↓22.1% | 10.32% ↓1.6% | 4.77% ↓53.8% | 6.64% ↑39.2% | 9.46% ↑42.5% | 9.26% ↓2.1% | 7.35% ↓20.6% | 9.63% ↑31.0% |
| キャッシュフロー | ||||||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 16億 | -37億 ↓327.6% | 16億 ↑144.1% | -4億 ↓126.0% | -9億 ↓118.2% | 17億 ↑286.0% | -93億 ↓643.7% | -1,169万 ↑99.9% | 11億 ↑9880.2% | -60億 ↓622.0% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -2億 | 1億 ↑158.5% | -6,366万 ↓159.2% | -7,092万 ↓11.4% | -3億 ↓305.5% | -5,117万 ↑82.2% | -3億 ↓421.4% | -8億 ↓187.0% | -7億 ↑6.6% | -5億 ↑35.0% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -13億 | 47億 ↑465.3% | -15億 ↓132.0% | 10億 ↑165.8% | 10億 ↓3.2% | -6億 ↓163.8% | 80億 ↑1410.7% | 3億 ↓96.2% | 12億 ↑304.1% | 61億 ↑398.3% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 14億 | -36億 ↓349.4% | 16億 ↑143.6% | -5億 ↓131.6% | -12億 ↓145.3% | 17億 ↑237.3% | -95億 ↓676.7% | -8億 ↑91.8% | 4億 ↑155.1% | -64億 ↓1600.9% |
| 財務 | ||||||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 108億 | 169億 ↑56.2% | 168億 ↓0.8% | 193億 ↑15.0% | 201億 ↑4.0% | 201億 ↓0.1% | 290億 ↑44.5% | 310億 ↑6.9% | 331億 ↑6.9% | 407億 ↑22.9% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 69億 | 80億 ↑16.8% | 89億 ↑11.3% | 99億 ↑11.1% | 101億 ↑1.7% | 103億 ↑2.3% | 111億 ↑7.3% | 121億 ↑9.3% | 128億 ↑5.7% | 135億 ↑6.2% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 63.30% | 47.30% ↓25.3% | 53.10% ↑12.3% | 51.30% ↓3.4% | 50.10% ↓2.3% | 51.40% ↑2.6% | 38.10% ↓25.9% | 39.00% ↑2.4% | 38.50% ↓1.3% | 33.30% ↓13.5% |
| 配当 | ||||||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 12.0円 | 18.0円 ↑50.0% | 21.0円 ↑16.7% | 23.0円 ↑9.5% | 25.0円 ↑8.7% | 26.0円 ↑4.0% | 28.0円 ↑7.7% | 33.0円 ↑17.9% | 41.0円 ↑24.2% | 46.0円 ↑12.2% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 11.44% | 13.39% ↑17.0% | 17.56% ↑31.1% | 16.78% ↓4.4% | 59.05% ↑251.9% | 35.35% ↓40.1% | 21.60% ↓38.9% | 22.95% ↑6.2% | 32.23% ↑40.4% | 28.94% ↓10.2% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。