当社グループは、当社(阿波製紙株式会社)、連結子会社1社(Thai United Awa Paper Co.,Ltd.)および持分法適用関連会社1社(滁州市国豊阿波濾材有限公司)により構成されており、機能紙(※1)・不織布の開発・製造・販売を主たる業務としております。
なお、持分法を適用しない子会社3社は連結財務諸表に及ぼす影響に重要性が乏しいため、連結の範囲に含めておりません。当社は1916年に機械抄き和紙メーカーとして創業し、時代ニーズに合わせた製品の開発、製造・販売を行うことで機能紙・不織布メーカーへと成長を続けてまいりました。
さらには、パートナー企業と共同開発を行い、顧客のニーズにマッチした製品の開発や他業種との交流により新たな原材料・製造のノウハウの蓄積を図ってまいりました。
当社グループの特徴としましては、自動車関連業界において、エンジン用濾材やクラッチ板用摩擦材原紙といった、自動車の動力部分に欠かすことの出来ない製品を長年にわたり製造・販売しております。
また、水処理関連業界において、海水淡水化や超純水製造といった高度な水処理に欠かすことの出来ない分離膜支持体用不織布の製造・販売を行っております。その他、食品用、電気・電子部品用などの各種産業用途向け機能紙の製造・販売を行っております。
(※1)機能紙………書く、拭く、包む以外に、化学繊維、合成繊維、無機繊維、金属繊維、鉱物繊維など、多種多様な原料に、当社の培ったコア技術を加え、電気絶縁、導電、遮光、耐熱、防音、濾過、分離、吸着などの働きを持たせた紙をいいます。
当社グループの主な事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、当社グループは、機能紙・不織布の製造・販売を事業内容としており、単一の事業活動を行っておりますので、品目別に記載しております。
(1)自動車関連資材 主要な製品はエンジン用濾材、クラッチ板用摩擦材原紙、鉛蓄電池用セパレータ原紙などであります。① エンジン用濾材 エンジン用濾材は、当社及び子会社のThai United Awa Paper Co.,Ltd.が製造・販売をしております。
また、持分法適用関連会社の滁州市国豊阿波濾材有限公司においても、製造・販売をしております。エンジン用濾材とは、主に自動車のエンジン周りに使用されております。その用途としては、吸気用、潤滑油用、燃料用があります。
エンジンの燃焼には大量の空気が必要になりますが、空気中にはエンジンに有害なダスト(ゴミ、他車から排出されるススなど)が含まれており、エンジンの不調やエンジン各部を傷めてしまうことがあります。そこで、これらを防止するために吸気用濾材が使用されています。
また、潤滑油は使用することで、カーボン粒子などで汚れていきます。このような不純物除去を行うために潤滑油用濾材が使用されています。燃料用濾材は、燃料タンクに入ったゴミを濾過し、水分を分離することで、エンジンの燃焼を適正に保つ役割を担っています。
エンジン用濾材は、これらの働きを通じてエンジンに清浄な空気、燃料を供給及び潤滑油の性能を維持し、自動車の燃費向上や排気ガスの浄化などに貢献しております。② クラッチ板用摩擦材原紙 クラッチ板用摩擦材原紙は、当社が製造・販売しております。
主にオートマチック自動車のクラッチ板用摩擦材として使用され、自動車のトランスミッション(変速機)に組み込まれます。クラッチの機能としては、薄い何枚ものクラッチディスクを摩擦させることによりエンジンの動きをトランスミッションに伝え車輪を回し、発進・停止・変速を行います。
クラッチ板用摩擦材は、クラッチディスクの表面に張り付けられており、優れた摩擦性能により変速時のショックを吸収し、スムーズなギアチェンジを可能にします。また、トランスミッション内は非常に高温になるため、耐熱性に優れた材料が使用されております。
③ 鉛蓄電池用セパレータ原紙 鉛蓄電池用セパレータ原紙は、当社が製造・販売するほか、子会社のThai United Awa Paper Co.,Ltd.が製造・販売しております。
鉛蓄電池は主に自動車用として使用されており、正と負の鉛極板、セパレータ、電解液で構成されており、電解液のイオン移動により充放電を行います。当社の製品は鉛蓄電池に入っているプラスとマイナスの極板同士がショートしないように、極板の間に入れるセパレータに使用されております。
(2)水処理関連資材 主要な製品は分離膜支持体用不織布であります。分離膜支持体用不織布は、当社が製造・販売を行っております。当製品は、主に世界の水処理用分離膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに分離膜支持体として使用されております。
用途市場としては、海水淡水化や廃水処理などのインフラ用途をはじめ、工業用、家庭用浄水器などに幅広く使用されております。(3)一般産業用資材 主要な製品群は食品用、電気・電子部品用機能紙などであります。
食品用は、主に加工食品の鮮度保持用に使用される脱酸素剤の包材として使用され、当社が製造・販売しております。電気・電子部品用は、主に電子機器などの断熱部材や放熱部材として使用され、当社が製造・販売しております。その他、主に耐熱プレス用の工程紙として使用される耐熱クッション材などがあります。
[事業系統図] (注)非連結子会社3社(いずれも持分法非適用)につきましては、重要性が乏しいため、事業系統図には記載して おりません。
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※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
24.55/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 163億 | 161億 ↓1.3% | 162億 ↑0.5% | 154億 ↓5.0% | 126億 ↓18.3% | 150億 ↑19.7% | 173億 ↑15.2% | 161億 ↓6.9% | 171億 ↑6.3% | 185億 ↑8.0% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 5億 | 4億 ↓19.9% | 3億 ↓33.7% | 2億 ↓10.5% | -2億 ↓162.3% | 3億 ↑275.1% | 4億 ↑39.6% | 4億 ↓5.7% | 4億 ↑21.9% | 5,872万 ↓86.4% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 4億 | 3億 ↓16.5% | 4億 ↑8.6% | 3億 ↓21.8% | -1億 ↓140.8% | 3億 ↑340.0% | 3億 ↑21.6% | 3億 ↓23.2% | 3億 ↑8.5% | -9,569万 ↓134.2% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 6億 | -11億 ↓286.4% | 1億 ↑112.6% | 6,893万 ↓51.6% | -3億 ↓556.9% | 4億 ↑214.1% | -2億 ↓162.2% | 2億 ↑173.7% | 3億 ↑72.5% | 10億 ↑243.7% |
| 収益性 | ||||||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 47.7円 | -122.2円 ↓356.5% | 3.6円 ↑103.0% | -3.4円 ↓192.3% | -44.6円 ↓1223.1% | 28.3円 ↑163.6% | 24.3円 ↓14.2% | 5.3円 ↓78.4% | 3.6円 ↓31.7% | 75.4円 ↑2000.6% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 8.34% | -30.38% ↓464.3% | 0.76% ↑102.5% | 1.91% ↑151.3% | -9.93% ↓619.9% | 6.49% ↑165.4% | 5.16% ↓20.5% | 1.05% ↓79.7% | 0.69% ↓34.3% | 12.91% ↑1771.0% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 3.22% | -6.72% ↓308.7% | 0.86% ↑112.8% | 0.41% ↓52.3% | -2.00% ↓587.8% | 2.31% ↑215.5% | -1.37% ↓159.3% | 0.78% ↑156.9% | 1.04% ↑33.3% | 3.37% ↑224.0% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 3.19% | 2.59% ↓18.8% | 1.71% ↓34.0% | 1.61% ↓5.8% | -1.23% ↓176.4% | 1.79% ↑245.5% | 2.17% ↑21.2% | 2.20% ↑1.4% | 2.53% ↑15.0% | 0.32% ↓87.4% |
| キャッシュフロー | ||||||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 3億 | 19億 ↑496.8% | 11億 ↓44.3% | 3億 ↓75.6% | 2億 ↓24.8% | 15億 ↑665.6% | 8億 ↓50.0% | 8億 ↑3.9% | 2億 ↓79.7% | 22億 ↑1272.0% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -9億 | -16億 ↓73.4% | -10億 ↑33.9% | -2億 ↑84.1% | -5億 ↓185.1% | -3億 ↑33.1% | -4億 ↓14.1% | -38億 ↓946.2% | -52億 ↓37.3% | -28億 ↑45.1% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | 8億 | -6億 ↓181.3% | -2億 ↑67.2% | -407万 ↑98.1% | 2億 ↑5529.7% | -13億 ↓684.8% | -5億 ↑64.4% | 35億 ↑864.1% | 48億 ↑37.4% | 14億 ↓71.4% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | -6億 | 4億 ↑162.9% | 4,034万 ↓89.0% | 9,922万 ↑146.0% | -3億 ↓375.6% | 12億 ↑542.1% | 4億 ↓66.8% | -30億 ↓842.1% | -50億 ↓68.3% | -6億 ↑87.3% |
| 財務 | ||||||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 188億 | 168億 ↓10.6% | 166億 ↓1.1% | 168億 ↑1.3% | 157億 ↓6.5% | 155億 ↓1.3% | 163億 ↑4.8% | 212億 ↑30.6% | 272億 ↑28.0% | 290億 ↑6.7% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 43億 | 37億 ↓14.4% | 37億 ↓0.9% | 36億 ↓1.8% | 32億 ↓12.3% | 35億 ↑8.9% | 37億 ↑7.0% | 37億 ↓0.1% | 37億 ↑1.0% | 45億 ↑20.5% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 31.70% | 28.60% ↓9.8% | 28.50% ↓0.3% | 28.20% ↓1.1% | 26.90% ↓4.6% | 28.90% ↑7.4% | 30.10% ↑4.2% | 23.90% ↓20.6% | 19.60% ↓18.0% | 21.90% ↑11.7% |
| 配当 | ||||||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 8.0円 | 7.0円 ↓12.5% | 7.0円 ↑0.0% | - | - | - | 3.5円 | 2.0円 ↓42.9% | - | - |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 16.79% | - | 191.78% | - | - | - | 14.39% | 38.02% ↑164.2% | - | - |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。