当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(KHネオケム株式会社)、子会社4社及び関連会社1社(2025年12月31日現在)により構成されており、各種石油化学製品の製造・販売を主たる業務としています。「オキソ技術」をコア技術として、さまざまな産業分野に特色ある化学製品を提供しています。
オキソ技術とはオレフィン(注1)とオキソガス(注2)を原料にアルデヒド(注3)を製造する技術です。
当社グループは1970年にオキソ技術によるアルデヒドの大量生産を開始して以来、アルデヒドを原料にアルコールや脂肪酸(注4)などの生産品目を拡充し、溶剤(注5)や可塑剤(注6)原料、機能性材料等の多様な製品群を国内外の顧客へ供給しています。
当社グループの事業分野は、「機能性材料」「電子材料」「基礎化学品」の3分野であり、各事業分野の事業内容は以下のとおりです。(1) 機能性材料 エアコンや冷凍庫等に使用される冷凍機油(注7)の原料、化粧品原料等に用いられる特殊ジオール(注8)等を製造し、販売しています。
<主な製品名と概要> キョーワノイック-N(イソノナン酸)、オクチル酸、1, 3-ブチレングリコール ・キョーワノイック-N(イソノナン酸)とオクチル酸は、エアコン等に使用される冷凍機油の原料に用いられています。
オゾン層破壊・地球温暖化といった環境問題に対処するため、エアコン等に使用される冷媒は、オゾン層を破壊せず、かつ、地球温暖化係数(注9)の低い環境にやさしい冷媒への切り替えが進んでおり、当該製品はこの冷媒に適合する冷凍機油の原料です。
・オクチル酸は、冷凍機油の原料の他、自動車や住宅等の合わせガラス用中間膜の原料等に用いられています。・1, 3-ブチレングリコールは、高い保湿性を持ち、化粧品やスキンケア製品の原料として用いられています。
<主な用途> 潤滑油、粘接着剤、化粧品、医農薬、界面活性剤 (2) 電子材料 液晶ディスプレイや半導体、フォトレジスト(注10)の製造に使用される高純度溶剤を製造し、販売しています。
<主な製品名と概要> PM-P(プロピレングリコールモノメチルエーテル-P)、 PMA-P(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート-P) ・液晶ディスプレイやCPU・メモリー等の半導体の製造プロセスには、非常に高純度の溶剤が必要とされています。
この分野には、当社が長年培ってきた高い品質管理ノウハウを駆使して、金属含有量の極めて少ない高純度溶剤を提供しています。<主な用途> ディスプレイ材料、半導体 (3) 基礎化学品 自動車や住宅など様々な産業で使用される溶剤、可塑剤原料、樹脂原料等を製造し、販売しています。
<主な製品名と概要> ブタノール、オクタノール、オキソコール900(イソノニルアルコール)、酢酸ブチル ・オクタノールは、壁紙や床材、自動車部材等の幅広い用途に用いられる可塑剤であるDOP(ジオクチルフタレート)の原料や塗料、接着剤、粘着剤、合成樹脂に用いられるアクリル酸2-エチルヘキシルの原料として使用されています。
・オキソコール900(イソノニルアルコール)は、壁材や床材の他、自動車部品や電線被覆材等に用いられる可塑剤であるDINP(ジイソノニルフタレート)の原料として使用されています。・ブタノール、酢酸ブチルは主に塗料用の溶剤で、自動車のボディや建物の外壁、缶類の塗装等に使用されています。
<主な用途> 塗料、インキ、可塑剤、洗浄剤 (注)1.オレフィンとは 分子内にひとつの二重結合を持つ炭化水素の総称です。石油化学基礎製品であるエチレン、プロピレン等がこれに含まれます。2.オキソガスとは 水素と一酸化炭素の混合ガスです。3.アルデヒドとは アルデヒド基をもつ有機化合物の総称です。
アルデヒドに水素添加するとアルコールになります。また、アルデヒドは酸化されるとカルボン酸になります。4.脂肪酸とは 酸の性質を持つ有機化合物の総称です。当社のイソノナン酸やオクチル酸も脂肪酸の一種です。5.溶剤とは 塗料用や電子材料用の樹脂や医農薬の原料等を溶かすものです。
6.可塑剤(かそざい)とは 材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくしたりするために添加する物質のことです。7.冷凍機油とは エアコンや冷凍庫などにおいて、冷媒を循環するコンプレッサーに使用される特殊な潤滑油です。8.ジオールとは 分子中に2つの水酸基をもつ有機化合物の総称です。グリコールともいいます。
9.地球温暖化係数とは 二酸化炭素を1として温室効果を示した数値です。10.フォトレジストとは 半導体や液晶ディスプレイに回路を形成する工程で用いられる感光性材料です。また、グループ各社の役割は以下のとおりです。
国内法人 当社 グループの中核会社として、各種石油化学製品の研究、製造、販売を行っています。黒金化成㈱ 電子情報分野、医療分野向け高機能有機材料等の受託製造、販売を行っています。㈱黒金ファインズ 黒金化成㈱の子会社として健康食品原料、医薬原料、工業薬品等の販売を行っています。
㈱ジェイ・プラス 三菱ケミカル㈱との合弁により設立し、各種可塑剤の製造及び販売を行っています。海外法人 KH Neochem Americas, Inc. 当社が製造・販売する化学品等の米国等における輸出入、販売、開発及び市場調査を行っています。
晟化(上海)貿易有限公司 当社が製造する化学品等の中国等における輸出入、販売及び市場調査を行っています。[事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。(注)無印 連結子会社 ※1 非連結子会社で持分法非適用会社 ※2 関連会社で持分法適用会社。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
47.9/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 802億 | 947億 ↑18.1% | 1,012億 ↑6.9% | 942億 ↓6.9% | 773億 ↓17.9% | 1,171億 ↑51.4% | 1,149億 ↓1.9% | 1,152億 ↑0.3% | 1,198億 ↑3.9% | 1,151億 ↓3.9% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 90億 | 115億 ↑28.0% | 109億 ↓5.5% | 96億 ↓12.0% | 56億 ↓41.0% | 197億 ↑248.9% | 125億 ↓36.7% | 99億 ↓20.2% | 122億 ↑22.6% | 112億 ↓7.8% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 90億 | 119億 ↑33.0% | 112億 ↓6.0% | 99億 ↓11.6% | 56億 ↓43.1% | 198億 ↑252.0% | 127億 ↓35.8% | 97億 ↓23.5% | 121億 ↑24.0% | 108億 ↓10.5% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 62億 | 83億 ↑33.3% | 69億 ↓17.1% | 70億 ↑2.3% | 41億 ↓41.2% | 139億 ↑234.5% | 83億 ↓40.5% | 69億 ↓16.0% | 85億 ↑22.3% | 80億 ↓6.1% |
| 収益性 | ||||||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 173.6円 | 222.1円 ↑28.0% | 182.8円 ↓17.7% | 187.1円 ↑2.4% | 109.1円 ↓41.7% | 368.9円 ↑238.1% | 217.7円 ↓41.0% | 184.2円 ↓15.4% | 225.8円 ↑22.6% | 218.2円 ↓3.4% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 28.43% | 29.30% ↑3.1% | 20.13% ↓31.3% | 17.97% ↓10.7% | 9.58% ↓46.7% | 27.86% ↑190.8% | 14.13% ↓49.3% | 11.09% ↓21.5% | 12.59% ↑13.5% | 11.24% ↓10.7% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 7.11% | 8.72% ↑22.6% | 7.28% ↓16.5% | 6.89% ↓5.4% | 4.34% ↓37.0% | 11.36% ↑161.8% | 6.29% ↓44.6% | 5.57% ↓11.4% | 6.44% ↑15.6% | 6.11% ↓5.1% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 11.20% | 12.14% ↑8.4% | 10.73% ↓11.6% | 10.15% ↓5.4% | 7.30% ↓28.1% | 16.81% ↑130.3% | 10.84% ↓35.5% | 8.63% ↓20.4% | 10.18% ↑18.0% | 9.77% ↓4.0% |
| キャッシュフロー | ||||||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 27億 | 130億 ↑383.8% | 77億 ↓40.6% | 110億 ↑42.2% | 69億 ↓36.8% | 174億 ↑151.1% | 51億 ↓70.5% | 132億 ↑157.3% | 70億 ↓47.1% | 138億 ↑97.4% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -38億 | -33億 ↑13.5% | -40億 ↓22.2% | -35億 ↑12.4% | -112億 ↓218.4% | -44億 ↑60.7% | -101億 ↓129.4% | -49億 ↑51.0% | -89億 ↓80.2% | -46億 ↑48.0% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -14億 | -93億 ↓580.1% | -62億 ↑33.3% | 3億 ↑104.7% | -45億 ↓1640.8% | -52億 ↓14.1% | -11億 ↑79.2% | -95億 ↓783.0% | -6億 ↑93.2% | -96億 ↓1383.1% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | -11億 | 97億 ↑973.0% | 37億 ↓61.8% | 75億 ↑101.5% | -43億 ↓157.1% | 130億 ↑406.0% | -50億 ↓138.1% | 83億 ↑266.9% | -19億 ↓123.2% | 92億 ↑578.1% |
| 財務 | ||||||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 877億 | 952億 ↑8.6% | 945億 ↓0.8% | 1,023億 ↑8.2% | 955億 ↓6.6% | 1,221億 ↑27.8% | 1,312億 ↑7.5% | 1,245億 ↓5.1% | 1,315億 ↑5.6% | 1,301億 ↓1.0% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 244億 | 301億 ↑23.3% | 356億 ↑18.1% | 405億 ↑13.7% | 423億 ↑4.6% | 538億 ↑27.1% | 585億 ↑8.8% | 620億 ↑6.1% | 670億 ↑8.0% | 662億 ↓1.1% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 28.19% | 32.58% ↑15.6% | 37.98% ↑16.6% | 40.18% ↑5.8% | 45.42% ↑13.0% | 44.99% ↓0.9% | 45.22% ↑0.5% | 51.20% ↑13.2% | 52.55% ↑2.6% | 53.56% ↑1.9% |
| 配当 | ||||||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 50.0円 | 54.0円 ↑8.0% | 54.0円 ↑0.0% | 60.0円 ↑11.1% | 60.0円 ↑0.0% | 75.0円 ↑25.0% | 85.0円 ↑13.3% | 90.0円 ↑5.9% | 90.0円 ↑0.0% | 105.0円 ↑16.7% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 28.81% | 24.31% ↓15.6% | 29.55% ↑21.6% | 32.07% ↑8.5% | 54.99% ↑71.5% | 20.33% ↓63.0% | 39.04% ↑92.0% | 48.85% ↑25.1% | 39.86% ↓18.4% | 48.13% ↑20.7% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。