当社グループは、設立以来「音声合成」に特化して事業を展開してまいりましたが、2024年10月1日を効力発生日とする株式会社フュートレックとの合併及び2025年4月1日付の株式会社Lapis Liveの完全子会社化に伴い、事業区分を「音声事業」、「CRM事業」、「ライバーマネジメント事業」及び「その他事業」の4区分に再編し、当連結会計年度以降、当該区分に基づくセグメント情報を開示しております。
1.音声事業 (1)音声合成 当社グループは、従来の「波形接続合成方式」を採用した「AITalk®5」や、深層学習技術を活用した「新DNN音声合成方式」に基づく「AITalk®6」など、高品質な音声合成エンジンを提供しております。
利用シーンや顧客ニーズに応じて最適な方式を選択できるほか、海外メーカーとの提携により、外国語音声合成を含む多言語ニーズにも対応しております。
また、音声合成技術の導入形態については、Web API、SDK、サーバー組込み型、クラウドサービス、インストール型ソフトウェアなど、多様な提供形態を用意しております。近年はクラウド・SaaS型サービスの拡充にも取り組んでおり、顧客の利用環境や導入目的に応じた柔軟な提供を可能としております。
当社グループの音声合成技術は、通信、防災、金融、鉄道・交通、車載、観光、自治体、放送、エンターテインメント等の幅広い分野で採用されております。
主な用途は、防災無線、道路交通情報、カーナビゲーション、館内・駅構内放送、電話自動応答システム等の社会インフラ・業務用途から、スマートフォン音声対話、コミュニケーションロボット、ホームページ音声、ゲーム・アニメ向け音声、オーディオブック等のコンテンツ用途まで多岐にわたります。
①法人向け 製品・サービス a. パッケージソフトウェア 手軽に音声ファイルが作成できるパッケージソフトを販売しております。- AITalk® 声の職人® テキストを入力するだけで、手軽に高品質な音声ファイルを作成できるナレーション作成ソフトです。
- AITalk® 声プラス® PowerPoint®のスライドに簡単に音声を追加できるアドインソフトで、プレゼンテーション資料の音声対応を支援します。
- AITalk International® 英語や中国語をはじめとする多言語のナレーション音声を合成可能なソフトウェアで、グローバルなコンテンツ制作に対応します。b. 音声合成エンジンライセンス 当社の主たるビジネスモデルです。
お客様と使用許諾契約を締結し、ご利用用途に応じて、月額使用料、販売実績に応じたロイヤリティ等を個別に設定し、音声合成エンジンをご利用頂く対価として許諾料を頂いております。- AITalk® Server サーバー環境での音声合成処理に対応したエンジンで、大量の音声生成やリアルタイム処理に適しています。
- AITalk® SDK アプリケーションやシステムへの組み込みを目的とした開発キットで、柔軟なカスタマイズが可能です。- AITalk® micro AndroidやiOSなどのモバイル環境向けに最適化された小型音声合成SDKで、組み込み用途に適しています。
c. クラウドサービス(AICloud®シリーズ) 高品質音声合成エンジン「AITalk®」をクラウドで手軽に利用できるサービスを展開しております。- AITalk® WebAPI Webサービスやアプリケーションから音声合成エンジンを利用できるAPIで、手軽に音声合成機能を組み込むことが可能です。
- AITalk® 声の職人® クラウド版 Webブラウザ上で簡単に音声ファイルを作成できるサービスで、インストール不要で利用できます。- AITalk® Web読み職人® ホームページにタグを埋め込むことで、ページ内容を自動で読み上げるサービスです。
d. その他のクラウドサービス - coestation® 多言語音声合成対応のクラウドサービスです。ビジネス形態に応じてWeb APIとWebブラウザ上のエディターが選択でき、一般人から有名人まで多種多様な「コエ」を利用することができます。
- A.I.VOICE Biz® 特徴あるキャラクターラインナップを取り揃えた、音声ファイル作成クラウドサービスです。ビジネス形態に応じてWeb APIとWebブラウザ上のエディターが選択でき、豊富なキャラクターラインナップのマテリアル(動画などに活用できる公式イラスト)も活用できます。
e. カスタム音声辞書の作成サービス - AITalk® Custom Voice® 顧客独自のオリジナル音声辞書の作成を受託開発として請け負っております。
f. 音声ファイル作成サービス お客様がご用意された収録文章をもとに、当社の高品質音声合成技術を用いてナレーションやガイダンスを作成し、音声データとして納品するサービスです。
②コンシューマー向け製品・サービス a. A.I.VOICE®シリーズ テキストを入力するだけで自然で高品質な音声を合成できる、個人向け音声合成ソフトウェアです。
製品ラインナップには、自社IPである「琴葉 茜®・葵®」をはじめ、各方面で活躍するサードパーティ運営キャラクターやコラボレーションキャラクターなど、多彩なボイスを取り揃えており、幅広いユーザーのニーズに応える構成となっています。
- A.I.VOICE® 入力されたテキストを自然な音声に変換し、音声ファイルとして保存できる個人向け音声合成ソフトです。- A.I.VOICE®2 AITalk®6搭載のエンジンと多彩な編集機能で、より人間らしく表現力豊かな音声作成が可能となった次世代の音声合成ソフトです。
- A.I.VOICE® for GAMES ゲーム開発環境上で、キャラクター音声の一括作成や編集を可能にするエディター拡張です。b. その他のコンシューマー向け製品 - かんたん!AITalk®5 テキストを入力するだけで、簡単に高品質なナレーションを作成できる個人向けパッケージソフトです。
- かんたん!アフレコ® 文字入力だけで、動画にナレーションと字幕を追加できる個人向けパッケージソフトです。- AITalk® あなたの声® ご自身や大切な方の声を、音声合成技術で再現したオリジナル音声辞書を作成しパッケージソフトウェアとして提供いたします。
- coestation®(アプリ) 自分や友達の声で音声合成を楽しめるスマートフォン向けアプリです。- VOICEROID®シリーズ 株式会社AHSから販売されている、豊富なキャラクターラインナップを取り揃えた音声合成ソフトウェアシリーズです。
c. キャラクターグッズ販売・キャラクターイベントの実施 A.I.VOICE®シリーズのキャラクターを活用したイベントの実施や、関連グッズの販売も行っており、ユーザーとの交流を図っております。
(2)音声認識 当社グループは、最先端のAI技術を用いた「vGate®」シリーズとして、騒音下でも高精度な音声認識、話者を識別する声認証、音や振動による予兆検知・不良品検知を行う「音のAI検査」を提供しております。
お客様の利用環境や、ニーズに柔軟に対応可能なカスタマイズ性を特長としており、Web API、SDK、サーバー組込み型、クラウドサービス、インストール型ソフトウェアなど、さまざまな提供形態に対応しています。
顧客企業は、通信、車載、ロボット、製造、学術・開発研究機関など多岐にわたっており、コミュニケーションロボット、カーナビゲーション、スマートフォンにおける音声対話、議事録作成・文字起こし、電話自動応答システムなど、さまざまな用途で採用されています。
a. vGate ASR® 音声認識 騒音環境に強く高精度で、IoT、ロボットやAIなどの先進技術を用いた製品やサービスに適した音声認識システムです。インターネットに接続して音声認識を行う「サーバー型音声認識システム」と、機器に組み込んで音声認識を行う「ローカル型音声認識システム」を提供しております。
b. vGate Authentication® 声認証 音声の固有の特徴を分析し、個人を識別する声認証システムです。双子の声も識別できる高い認証力を持ち、速やかな登録で素早く識別が可能です。また、言語に依存せず、自由なフレーズでの識別も可能です。
話者分離機能により、発言者を瞬時に区分することができ、議事録作成やセキュリティ強化に貢献します。c. vGate Aispect® 音のAI検査 独自の音響処理とAI技術を用いて、機械製品や生産設備の稼働音を分析し、異音を検知するシステムです。
これまで熟練者の経験や勘に頼っていた音の聞き分けをAIが代替し、点検業務の自動化と省力化を支援します。正常時の稼働音や振動データを学習させることで、異常状態のデータがなくても予兆検知や不良品検知が可能です。
2.CRM事業 当社グループは、CRMによる顧客中心ビジネスを推進するための統合マーケティングプラットフォームとして、Visionary®を提供しております。
Visionaryは、20年以上にわたり多くの企業に採用されてきたCRMサービスであり、顧客データの連携・活用機能を強化し、CDP(Customer Data Platform:顧客情報基盤)ツールとしてリニューアルしております。
顧客情報の管理に加え、複数のシステムやチャネルに分散する顧客データの取込、加工、名寄せ、セグメント抽出、分析、出力など、顧客データの統合・活用に必要な機能を備えております。
また、Visionaryは、ポイント付与、クーポン配布、アンケートなどのマーケティング機能を有しており、顧客理解に基づくマーケティング施策の実行および効果検証を一つの製品で支援することが可能です。
導入企業独自の要望にも柔軟に対応可能であり、Visionaryをベースとしたオーダーメイドのシステム構築にも対応しております。
API等により、会員アプリ、ECサイト、POSシステム、BIツールなどの周辺システムとの連携も可能であり、Visionaryを中心としたマーケティングシステムの構築実績を有しております。
導入実績としては、アパレル、ホテルチェーン、結婚式場、エンターテインメント施設、コンビニエンスストア、外食チェーン、大型ショッピングモール、ドラッグストア、旅行代理店、新聞メディア、クレジットカード会社、鉄道会社、家具・インテリアショップ、高級洋菓子ブランド、国内通信キャリア、ゴルフ場予約サイトなど、幅広い業種にわたっております。
3.ライバーマネジメント事業 (1)子会社 株式会社Lapis Live ライブ配信者及びタレントの育成、マネジメント、プロモート並びに関連イベントの企画・運営を行っております。4.その他事業 (1)子会社 株式会社スーパーワン デジタル教科書及び教材に関連するアプリ等の受託開発を行っております。
[事業系統図]。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
39.85/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | |||||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 6億 | 7億 ↑24.7% | 8億 ↑11.1% | 9億 ↑8.4% | 8億 ↓14.8% | 6億 ↓16.2% | 7億 ↑15.9% | 15億 ↑102.2% | 19億 ↑24.5% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 1億 | 2億 ↑43.8% | 3億 ↑29.6% | 3億 ↑5.3% | 1億 ↓61.1% | 1,989万 ↓82.3% | 8,160万 ↑310.3% | 1億 ↑33.6% | 1億 ↓7.8% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 1億 | 2億 ↑36.7% | 3億 ↑35.1% | 3億 ↑5.6% | 1億 ↓62.0% | 2,241万 ↓79.6% | 8,196万 ↑265.7% | 1億 ↑58.8% | 7,933万 ↓39.1% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 1億 | 2億 ↑37.3% | 2億 ↑14.9% | 2億 ↑24.7% | 8,376万 ↓61.1% | 1,637万 ↓80.5% | 1億 ↑570.4% | -1,804万 ↓116.4% | 1億 ↑722.1% |
| 収益性 | |||||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 24.7円 | 30.8円 ↑24.7% | 34.1円 ↑10.6% | 42.8円 ↑25.4% | 16.6円 ↓61.2% | 3.3円 ↓80.2% | 22.2円 ↑576.2% | -2.7円 ↓112.1% | 17.8円 ↑763.1% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 17.84% | 16.73% ↓6.2% | 16.04% ↓4.1% | 18.88% ↑17.7% | 6.67% ↓64.7% | 1.32% ↓80.2% | 8.81% ↑567.4% | 6.34% ↓28.0% | 4.85% ↓23.5% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 13.73% | 12.40% ↓9.7% | 14.51% ↑17.0% | 15.92% ↑9.7% | 6.18% ↓61.2% | 1.17% ↓81.1% | 6.42% ↑448.7% | -0.61% ↓109.5% | 4.40% ↑821.3% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 24.84% | 28.64% ↑15.3% | 33.41% ↑16.7% | 32.47% ↓2.8% | 14.82% ↓54.4% | 3.14% ↓78.8% | 11.10% ↑253.5% | 7.34% ↓33.9% | 5.44% ↓25.9% |
| キャッシュフロー | |||||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 1億 | 1億 ↑12.2% | 2億 ↑60.0% | 2億 ↓16.9% | 1億 ↓27.7% | 1,816万 ↓86.1% | 2億 ↑834.1% | 1億 ↓40.0% | 7,692万 ↓24.4% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -1,441万 | -5,920万 ↓310.8% | 645万 ↑110.9% | -1,186万 ↓283.8% | -885万 ↑25.4% | -521万 ↑41.1% | -10億 ↓19781.1% | -2億 ↑76.4% | -4億 ↓70.4% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | 4,756万 | 3億 ↑441.4% | -2億 ↓189.1% | -3,190万 ↑86.1% | -4,359万 ↓36.7% | 4,438万 ↑201.8% | 9,084万 ↑104.7% | -4億 ↓520.6% | -3億 ↑29.0% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 1億 | 7,660万 ↓28.2% | 2億 ↑192.1% | 2億 ↓24.6% | 1億 ↓27.9% | 1,294万 ↓89.4% | -9億 ↓6798.0% | -1億 ↑83.5% | -3億 ↓137.7% |
| 財務 | |||||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 8億 | 12億 ↑52.1% | 12億 ↓1.9% | 14億 ↑13.7% | 14億 ↑0.2% | 14億 ↑2.8% | 17億 ↑22.7% | 30億 ↑73.1% | 25億 ↓13.9% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 7億 | 11億 ↑59.4% | 10億 ↓5.0% | 12億 ↑17.6% | 13億 ↑3.9% | 12億 ↓6.9% | 13億 ↑9.2% | 24億 ↑81.2% | 22億 ↓5.9% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 86.86% | 91.06% ↑4.8% | 88.12% ↓3.2% | 91.13% ↑3.4% | 94.44% ↑3.6% | 85.47% ↓9.5% | 76.07% ↓11.0% | 79.63% ↑4.7% | 87.04% ↑9.3% |
| 配当 | |||||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | - | 8.0円 | 7.0円 ↓12.5% | 8.5円 ↑21.4% | 3.5円 ↓58.8% | - | - | - | 4.0円 |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | - | 25.94% | 20.52% ↓20.9% | 19.86% ↓3.2% | 21.10% ↑6.2% | - | - | - | 22.51% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。