当社は、「世界の人々の人生に健康と美しさをもたらす。卵殻膜とバイオテクノロジーで。
」という経営理念のもと、先進諸国で社会問題となる高齢化社会の到来に対して、『卵殻膜』という素材の持つ美容・健康効果を科学的に解明しながら、卵殻膜商材をより安心・安全・低価格にて市場に供給することで、アンチエイジングの側面から社会貢献を果たすべく事業を展開しております。
(1)卵殻膜とは 卵殻膜とは鶏卵の殻の内側にある薄い膜で、シスチン(注1)を含む18種類のアミノ酸、プロテオグリカン(注2)、ヒアルロン酸等で構成されており、美容・健康成分が含まれております。
バクテリアなどの外敵から卵の中のひなを保護するためのバリアとして機能する他、卵が落下した場合などの物理的なダメージにも耐えられるよう、強固な繊維状のメッシュ構造をしております。また、酸素を透過させ水分を保有する力も有しております。
力士が傷口の治療に用いるなど天然の絆創膏として古くから民間療法で利用されているように、卵殻膜は中国や日本で古くから人体における創傷治癒素材として活用されてきました。
その一方で、熱に強く水や油に溶けにくいためそのままでは体内で成分を吸収することができず特殊な加工が必要であり、また、天然素材であるがゆえその効果の検出とメカニズムの解明が難しいとされてきました。
しかし、2007年よりスタートしたアルマード産学連携プロジェクトにより、卵殻膜塗布と摂取の両側面からの有用性とメカニズム検証で解明を進め、最近の研究では創傷治癒の早期化(2011年5月 「Cell & Tissue Research」に掲載)のみならず、皮膚の弾力性増加(2018年11月 「Cell & Tissue Research」に掲載)、肝機能の改善(2014年12月 「Scientific Reports」に掲載)への有用性も認められ、また、難病指定されている潰瘍性大腸炎(注3)の改善にも有効であるという研究結果を、2017年3月に米科学誌「Scientific Reports」で発表しております。
さらに、卵殻膜摂取が脂質代謝に有効である可能性について、2020年4月に食品科学ジャーナル「Food Science & Nutrition」にて掲載しております。その後も継続的に卵殻膜の機能性に関するエビデンスを創出しており、これら研究の概要につきましては、後述[研究成果解説]をご参照下さい。
これまでの研究が示す卵殻膜の効能 実験方法 確認された主な結果 主な効能 卵殻膜水溶液の塗布 ・ヒトの真皮繊維芽細胞の増加効果(皮膚の機能を保つために重要な細胞) ・Ⅲ型コラーゲン(注4)の産生促進効果 ・ヒトの肌の弾力性向上及びシワ面積の減少 ・創傷治療の早期化 美容 卵殻膜の経口摂取 ・Ⅲ型コラーゲンの産生促進効果 ・腸内フローラの多様化、善玉菌の増加 ・肝臓線維化(注5)への効果を期待 ・炎症性腸疾患への効果を期待 健康維持 なお、肝臓線維化及び炎症性腸疾患への効果については、マウスを対象とした実験から解明されたものであり、ヒトへの効果を保証するものではありません。
(2)アルマードの卵殻膜加工技術について 卵殻膜は、当社設立より以前から食品及び化粧品の原料として既に流通しておりましたが、天然素材であるがゆえに品質面でばらつきがあり、また、加工コストも非常に高く、その効果を科学的に立証できる研究も十分になされていなかったため、一般に広く受容されるレベルの卵殻膜製品を流通させるのが困難な状況にありました。
しかしながら、当社創業者である長谷部由紀夫が中心となり、大学や他企業等の外部機関との研究開発活動を進め、品質面、コスト面での課題を解決する独自の卵殻膜原料の加工技術を開発しました。当社の技術は以下のとおりです。
① 高品質の卵殻膜原料(*)の製造技術(微粉砕技術及び加水分解技術) ② 当社卵殻膜原料を活用した食品加工、化粧品加工の技術 (*)卵殻膜を構成する主成分の損失が少なく、かつ、臭気強度が低く抑えられた原料 なお、創業来蓄積をしてきた卵殻膜に関する技術・知見の一部は、特許として出願しており、数多くの卵殻膜関連特許を有しております。
また、当社の卵殻膜研究及び研究に裏打ちされた素材ポテンシャルは、以下のような理由から、成長好循環を生むと考えております。
・卵殻膜にフォーカスした大学や他企業等との共同研究により、豊富なエビデンスや卵殻膜応用ノウハウを蓄積 ・これまでの研究により証明された卵殻膜の素材ポテンシャルと商品開発力により、顧客支持を獲得 ・顧客支持が収益獲得能力を底上げし、積極的な広告展開や研究開発を可能にする ・積極的な広告展開や研究開発が収益獲得能力を向上させ、更なる広告展開や研究開発を可能にする (3)卵殻膜ヘルスケア事業について 当社は、卵殻膜原料を活用した食品及び化粧品の製造販売を、単一事業として行っております。
なお、食品及び化粧品の製造はすべて外注先に委託をしております。したがって当社の事業は「卵殻膜ヘルスケア事業」の単一セグメントであるため、以下においては当社事業の特徴について販売チャネル別に記載しております。
①TVショッピング販売(以下「TV通販」) 主にTVショッピング専門チャンネルであるQVCテレビショッピングにおいて、当社が企画・開発した卵殻膜食品及び卵殻膜化粧品について、TV放送を通じて視聴者に紹介し、株式会社QVCジャパン(以下「QVC」)がお客様より受注した数量を当社からQVCに納品し、QVCがお客様へ出荷するという販売を行っております。
主要商品としては、化粧品のOdeシリーズ、健康食品のTO-Ⅱ(全身美容サプリメント)等がございます。②外部間接販売(以下「外販」) a.OEM製品の販売 取引先と共同で製品仕様を決定し、取引先からの注文に基づき当社製造委託先にて製品製造を行い、取引先へ販売するビジネスモデルです。
これらOEM製品は、取引先の製品ブランドとして消費者に販売されております。b.卸販売(一般流通) 当社が企画・開発した製品を、ドラッグストアを中心とした量販店、バラエティショップ、理美容室及び他社通信販売業者等に卸売販売をする形態です。
主要商品としては、Ⅲ型ビューティードリンク(全身美容ドリンク)、Ⅲ型サプリメント、美容液等がございます。③自社直接販売(以下「直販」) 自社ECサイト、他社ECサイト等を通じて、当社が最終消費者から直接注文を受け、製品を配送する販売を行っております。
主要商品としては、化粧品のCELLULAシリーズ等がございます。2018年4月に自社ECサイトを通じた定期購買サービスを開始して以降、定期顧客会員数(以下、会員数)は増加傾向にあり、会員数は12万6千人に達しております(2026年3月末時点)。
2022年 3月末 2023年 3月末 2024年 3月末 2025年 3月末 2026年 3月末 会員数(人) 42,303 62,824 86,312 94,194 126,121 (注)定期顧客:自社ECサイトの定期便をご利用のお客様 [事業系統図] 当社の事業系統図は、次のとおりであります。
[研究成果解説] 創傷治癒の早期化 (2011年5月掲載) 「掲載論文タイトル」 Hydrolyzed eggshell membrane immobilized on phosphorylcholine polymer supplies extracellular matrix environment for human dermal fibroblasts 「要約」 適度な量の卵殻膜が創傷治療プロセスに必須のⅢ型コラーゲン遺伝子発現を促進することを細胞レベルで証明した。
創傷治療プロセスにおいては、コラーゲン繊維を含む細胞外マトリクス(注6)の働きが鍵となり、止血・炎症・細胞増殖・再生という4つの過程が連続的に起こることが知られている。
皮膚の損傷治療のみならず、正常な皮膚組織の構造維持と水分保持に重要な役割を担うこの細胞外マトリクスは、真皮線維芽細胞(注7)によって遺伝子発現・分泌される。そこで卵殻膜が細胞外マトリクス遺伝子をどの程度発現させるかについて、定量的な発現解析を行った。
その方法として、細胞を撒いてから24時間後に、皮膚組織に強度と弾力性を与える遺伝子群と、組織内の水分保持に重要な役割を担う遺伝子群の両方について発現状況を調査した。
結果として、前者からはⅢ型コラーゲンとMMP2(注8)が、後者からはデコリン(注9)の発現が、少量の卵殻膜断片が作る線維構造上において、従来の細胞培養ディッシュ上での発現と比べて2倍以上高いことが判明した。
これら3つの遺伝子セットは、いずれも創傷治療プロセスの増殖初期段階に発現が高くなることが知られている遺伝子であり、特にⅢ型コラーゲンは皮膚の大部分を構成するⅠ型コラーゲンに先行して発現することも報告されている。
また、卵殻膜濃度を高めていった場合であっても、当該3つの遺伝子セットの発現が明確に高くなることはなかった。このことにより、適度な量の卵殻膜が創傷治療の早期化に有効であると結論づけた。
肝機能の改善 (2014年12月掲載) 「掲載論文タイトル」 Eggshell membrane ameliorates hepatic fibrogenesis in human C3A cells and rats through changes in PPARγ-Endothelin 1 signaling 「要約」 四塩化炭素誘導肝障害モデルラットを用いた実験から、微粉砕された卵殻膜の摂取により肝障害の症状が改善され、さらに遺伝子レベルでの解析により炎症や肝線維化形成が抑制される方向の変化が誘導されることを見出した。
そのメカニズムは、PPARγ-Endothelin 1シグナリング(※)における調節によると推察されている。四塩化炭素は肝臓に炎症を誘導し、長期間の投与では肝硬変のモデルとして動物実験において広く用いられている。
肝臓機能に着目したのは、初期に行った正常ラットにおける遺伝子発現の網羅的解析により、肝線維化抑制に関わる変化が予想されていたためであり、本研究の成果から、従来、産業廃棄物とされていた卵殻膜の機能性を明らかにすることで、新たな機能性食品の創出や産業への貢献が期待できる。
ヒトでも同様の効果があるかについては今後の検討課題である。
※ PPARγ:ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ Endothelin 1:エンドセリン1 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎)の改善 (2017年3月掲載) 「掲載論文タイトル」 Eggshell membrane powder ameliorates intestinal inflammation by facilitating the restitution of epithelial injury and alleviating microbial dysbiosis 「要約」 炎症性腸疾患(IBD)は腸管に炎症を引き起こす慢性持続性の非特異性疾患であり、潰瘍性大腸炎とクローン病に分類される。
当研究では、デキストラン硫酸ナトリウム誘発大腸炎マウスを用いた実験から、微粉砕された卵殻膜の摂取により、腸内細菌叢における①細菌多様性の増加(腸内細菌の種類が増えた)、②病原性細菌の絶対数の減少(病原性細菌の数が減った)、③腸内毒素分泌の減少により炎症性サイトカイン産生の抑制、④(腸間膜リンパ節における自己免疫疾患の病態形成への関与が知られる)Th17細胞増殖の抑制、といったメカニズム作用が発生することを発見した。
これらの機能的な調節は、宿主において上皮の修復、エネルギー必要量の調整、最終的には腸管上皮粘膜炎症の軽減に寄与することから、卵殻膜には、腸管上皮損傷の修復と腸内細菌dysbiosis(腸内細菌バランス失調)を軽減させることで、炎症性疾患を改善する効果があることがわかった。
さらに卵殻膜によるこのような細菌叢調節及び炎症性腸疾患抑制への最初の洞察は、IBDの予防・治療に新たな視点を提供できるものと考えられる。本研究では卵殻膜をデキストラン硫酸ナトリウム誘発大腸炎マウスに給餌し、腸管上皮損傷の修復と炎症性腸疾患の改善効果を明らかにした。
ヒトでも同様の効果があるかについては今後の検討課題である。
皮膚の弾力性増加 (2018年11月掲載) 「掲載論文タイトル」 Solubilized eggshell membrane supplies a type Ⅲ collagen-rich elastic dermal papilla 「要約」 卵殻膜が創傷治療プロセスに必須の皮膚真皮乳頭層にあるⅢ型コラーゲン遺伝子発現を1.6倍促進させることを実証した。
当研究では、卵殻膜塗布によるⅢ型コラーゲン関連遺伝子発現が非塗布群と比較すると約1.6倍増加する点及びその増加箇所は皮膚の「真皮乳頭層」である点が、ヘアレスマウスの実験で明らかになった。
加えて、そのⅢ型コラーゲンの比率が20%のゲル環境下(皮膚環境が最も良いとされる胎児と同環境)では、他の比率時と比較するとⅢ型コラーゲン合成量が有意に増加し、またミトコンドリアを活発化することが実証された。
細胞機能は加齢とともに低下していくが、卵殻膜塗布が刺激となり細胞機能そのものが改善、正常化されることが本実験により実証された。以下、当研究結果のハイライト。・ヘアレスマウスへの卵殻膜塗布で、Ⅲ型コラーゲン、デコリン、MMP2等の遺伝子発現が約1.6倍に増加(卵殻膜非塗布と比較)。
前回2011年の研究では、培養皿上での実験により当発見がなされたが、マウス上で同結果が再現された点で意義は大きい。・Ⅲ型コラーゲン関連遺伝子は、加齢で減少するとされる皮膚真皮乳頭層で有意に増加。
・Ⅲ型コラーゲン20%の環境下ゲル(胎児の肌環境と同様)において肌の弾力性が最も高くなる(Ⅰ型コラーゲンのみの環境ゲルと比較)。・そのⅢ型コラーゲン20%の環境下ゲルでは、線維芽細胞におけるⅢ型コラーゲンタンパク質の合成量が有意に増加し、ミトコンドリア活性も高くなる。
・卵殻膜入り溶液塗布により、腕の皮膚弾力性が塗布前に比較して卵殻膜群のみで有意に増加、卵殻膜無し群と比較してシワが有意に改善(医薬部外品の試験と同じ二重盲検法での実施結果)。
脂質代謝の改善 (2020年4月掲載) 「掲載論文タイトル」 Eggshell membrane powder lowers plasma triglyceride and liver total cholesterol by modulating gut microbiota and accelerating lipid metabolism in high‐fat diet‐fed mice 「要約」 実験用マウスそれぞれに「対照食(CON)」、「高脂肪食(HFD)」、または「高脂肪食+8%卵殻膜粉末(HESM)」のいずれかを20週間にわたり与えたところ、高脂肪食を与えられたマウスが卵殻膜を同時摂取することにより、以下の結果が得られた。
1.血漿トリグリセリド(TG)及び肝総コレステロール(TC)が減少し、カルニチンパルミトイルトランスビセラーゼ1A及びサイトカインシグナル伝達の抑制剤2などの脂質代謝遺伝子の発現を亢進させた。
2.腸内細菌叢(腸内フローラ)の解析では、抗肥満細菌である乳酸菌ロイテリの相対的な量が4、12及び16週で上昇し、炎症関連のブラウティア・ヒドロトロチカ、ローズブリア・ファイシス、及びルミノコッカス・カリヌスの相対量が12及び20週で減少した。
3.さらに、卵殻膜摂取は、マウス盲腸内のイソ酪酸を増加させ、ブラウティア・ヒドロトロチカ及びパラバキテロイド・ゴールドシュタインイと負の相関を示した。
研究の結果、HFDを与えられたマウスの卵殻膜摂取が、血漿TG及び肝臓TCを減少させ、また脂質代謝遺伝子発現及び腸内微生物叢組成を調節できたことから、卵殻膜が脂質代謝に有効である可能性が示唆された。
皮膚老化に対する卵殻膜の効果 (2021年6月掲載) 「掲載論文タイトル」 Effects of Eggshell Membrane on Keratinocyte Differentiation and Skin Aging In Vitro and In Vivo 「要約」 卵殻膜の摂取が、皮膚細胞の分化・形成を促進し、 皮膚老化に伴う菲薄化(肌痩せ状態)を抑制し、皮膚の健康を改善することを実証した。
皮膚老化は老化プロセスにおいて特徴的なものの一つであり、生理的・形態的な変化を引き起こす。近年、様々な栄養研究がこの老化反応を遅延もしくは抑制しようと試みている。
本研究では、卵殻膜(ESM)の添加が皮膚の健康の維持や皮膚老化の改善について効果があるかをNHEK-Neoを用いた細胞実験とマウスを用いた動物実験により調べた。
まずNHEK-Neo細胞において、1mg/mlの酵素分解ESM(eESM)はケラチノサイトの分化マーカーである、ケラチン1、フィラグリン、インボルクリンの遺伝子発現量を増加させ、また、ケラチノサイトの形態を変化させた。
次にマウスでは、8%のESM粉末(pESM)の経口添加により、成長因子であるTGF β1、PDGF及びCTGFの遺伝子発現量が増加し、またマウスの皮膚希薄化を改善した。さらに、カルシウム取り込みに関わるTRPVsの遺伝子発現量がeESM及びpESMにより上方調節された。
したがって、ESMがおそらくカルシウムシグナリングを介して、皮膚の健康と老化を改善する重要な役割を持っているということが示唆された。
卵殻膜粉末の摂取が健康な人の身体機能等に及ぼす影響 (2021年10月掲載) 「掲載論文タイトル」 Effect of eggshell membrane powder intake on the body function of healthy individuals 「要約」 本研究では、21~68歳(平均39.5±15.1歳)の生活習慣病を含む病歴のない健康なボランティア20名を対象とした。
ESMを含むサプリメントを摂取しているESM群(n = 10)と、ESMを含まないサプリメントを摂取している対照群(n = 10)の2群に分け、サプリメント摂取前及び摂取後8週間後において、肺機能テスト、身体機能テスト及び皮膚弾力性の測定を行った。
検証の結果、ESMを8週間摂取した被験者は、腕の皮膚の弾力性、呼吸機能(FEV1/FVC)、ジグザグ歩行速度の変化率が対照者に比べて有意に増加した。また、8週間後のFEV1/FVCの変化率とジグザグ歩行の変化率には、初期値と比較して有意な相関が認められた。
卵殻膜サプリメントの摂取による肺機能の改善及び肺線維症の予防効果の可能性 (2024年8月掲載) 「掲載論文タイトル」 Eggshell membrane and its major component lysozyme and ovotransferrin enhance the secretion of decorin as an endogenous antifibrotic mediator from lung fibroblasts and ameliorate bleomycin-induced pulmonary fibrosis 「要約」 本研究では、卵殻膜が内因性メディエーターとしてデコリン分泌を刺激し、肺線維症を改善するかどうかを検証した。
検証の結果、ブレオマイシンマウスの卵殻膜の2週間摂取は、肺線維症を改善した。また、健康なヒトによる22週間の長期摂取は、肺機能を有意に改善した。この研究は、確立された創傷治癒材料である卵殻膜が、肺線維症の予防薬となる可能性があることを明らかにした。
卵殻膜の腸内細菌叢のプレバイオテクスのような特性についての可能性 (2024年12月掲載) 「掲載論文タイトル」 Eggshell membrane, a resistant protein, possesses prebiotic-like properties in improving gut microbiota composition and gut-liver axes in chronologically aged C57BL/6J male mice 「要約」 本研究では、老化マウスの腸内細菌叢組成に対する卵殻膜の影響を調べた。
検証の結果、老化マウスに卵殻膜を6か月間毎日摂取させることで、腸内細菌叢を改善し、腸内短鎖脂肪酸を増加させた。これらの短鎖脂肪酸は海馬における加齢性炎症の改善や、肝臓における新規脂肪生成に寄与すると予測された。
この結果は、生活の質向上をサポートできる機能性食品成分としての卵殻膜の可能性を浮き彫りにした。
骨量増加及び骨髄脂肪蓄積抑制の可能性 (2025年4月掲載) 「掲載論文タイトル」 Intake of eggshell membrane enhances bone mass and suppresses bone marrow adiposity in normal growing rats 「要約」 本研究では、正常成長期ラットを用いて、卵殻膜摂取が骨組織に及ぼす直接的な影響を検証した。
検証の結果、卵殻膜を摂取した群では、対照群と比較して骨量の有意な増加が確認された。また、組織学的解析により、卵殻膜摂取群では骨芽細胞数の増加及び骨髄内の脂肪細胞蓄積の抑制が認められた。
さらに、遺伝子発現解析において、骨形成に関与する遺伝子の発現上昇及び脂肪細胞分化に関与する遺伝子の発現低下が確認された。これらの結果から、卵殻膜摂取は骨形成機能を高め、骨髄脂肪蓄積を抑制する可能性が示唆された。
なお、本研究はラットを対象とした基礎研究であり、ヒトで同様の効果があるかについては今後の検討課題である。
骨損傷治癒促進の可能性 (2025年9月掲載) 「掲載論文タイトル」 Eggshell membrane supplementation stimulates angiogenesis and promotes bone healing in a rat drill-hole injury model 「要約」 本研究では、ラットの脛骨ドリル穴損傷モデルを用いて、卵殻膜摂取が骨損傷の治癒に及ぼす影響を検証した。
検証の結果、卵殻膜を摂取した群では、損傷後14日及び21日において新生骨量の増加が認められた。また、骨芽細胞及び破骨細胞の活動に関わる指標の上昇に加え、血管面積及び血管新生に関与するVegfa発現の増加が確認された。
これらの結果から、卵殻膜摂取は血管新生を刺激し、骨芽細胞及び破骨細胞の活動を高めることにより、骨損傷の治癒を促進する可能性が示唆された。なお、本研究はラットを対象とした基礎研究であり、ヒトで同様の効果があるかについては今後の検討課題である。
腸内細菌バランス改善機序の解明 (2025年9月掲載) 「掲載論文タイトル」 Pharmacokinetic Profiling Using 3H-Labeled Eggshell Membrane and Effects of Eggshell Membrane and Lysozyme Oral Supplementation on DSS-Induced Colitis and Human Gut Microbiota 「要約」 本研究では、卵殻膜摂取による腸内細菌バランス改善作用について、ヒトへの応用可能性を見据え、動物実験とのギャップをつなぐ観点から検証を行った。
具体的には、マウスでの薬物動態を調べるために³Hラベル標識卵殻膜を用いて卵殻膜由来成分の体内での挙動を確認した。また、炎症性腸疾患(IBD)モデルを用いて、卵殻膜摂取が腸内環境及び腸管炎症に及ぼす影響を解析した。
その結果、卵殻膜摂取が腸内細菌叢のバランス改善に関与し、腸管環境の健全化に寄与する可能性が示唆された。
本研究は、これまでに報告されてきた卵殻膜摂取による腸内細菌叢改善作用について、体内動態及び疾患モデルの両面から作用機序の理解を深めるものであり、卵殻膜の健康維持素材としての有用性を裏付ける基礎的知見を提供するものと考えられる。
腸内環境及び免疫バランスを介した慢性炎症軽減の可能性 (2026年1月掲載) 「掲載論文タイトル」 Dietary eggshell membrane modulates gut microbiota and alleviates AOM/DSS-induced colonic inflammation in mice 「要約」 本研究では、卵殻膜の摂取が腸内環境及び免疫バランスに及ぼす影響を検証した。
検証の結果、卵殻膜の摂取により腸内環境と免疫のバランスが整えられ、肝臓の炎症や組織障害の軽減及びそれに伴う全身への影響を軽減し、健康維持・増進に寄与する可能性が高いことが示唆された。
本研究成果は、卵殻膜の健康素材としての有用性をさらに裏付ける基礎的知見であり、今後の卵殻膜に関する研究及び新たな商品開発への応用が期待される。なお、本研究で示された慢性的な炎症及び全身への影響の軽減可能性について、ヒトで同様の効果があるかについては今後の検討課題である。
長期的な卵殻膜摂取による骨量維持の可能性 (2026年4月掲載) 「掲載論文タイトル」 Long-term eggshell membrane supplementation contributes to sustained bone mass by suppressing bone resorption in rats 「要約」 本研究では、ラットを用いて成長期から骨格成熟期に至るまでの長期的な卵殻膜摂取が、骨量及び骨代謝に及ぼす影響を検証した。
検証の結果、卵殻膜摂取群では、骨量が増加し、骨梁微細構造の改善が認められた。また、骨髄内の脂肪蓄積が抑制された一方で、骨芽細胞数及び骨生成遺伝子発現には群間差は認められなかった。さらに、卵殻膜摂取群では脂肪生成遺伝子発現が低下したほか、破骨細胞関連遺伝子の発現低下が確認された。
これらの結果から、長期的な卵殻膜摂取は、骨髄脂肪形成及び骨吸収を抑制することにより、骨量の維持に寄与する可能性が示唆された。本研究は、卵殻膜が成長期以降の骨の健康維持に資する機能性食品素材となる可能性を示す基礎的知見である。
なお、本研究はラットを対象とした基礎研究であり、ヒトで同様の効果があるかについては今後の検討課題である。[用語解説] 注1 シスチン 髪の毛や爪に多く含まれるアミノ酸の一種で、システインが2つ繋がったもの。透き通る美しさをサポートする成分として注目されている。
注2 プロテオグリカン 肌の細胞の増殖や、ヒアルロン酸、Ⅰ型コラーゲンの産生を促し、かつそれ自体が高い保水能力を持ち、肌荒れ、シワ、肌の弾力、メラニン生成抑制作用や色素沈着改善作用があり、若々しい肌を保つのに役立つ。
注3 潰瘍性大腸炎 炎症性腸疾患のひとつで、大腸の粘膜に炎症が起きることによりただれや潰瘍ができる原因不明の慢性の病気。主な症状としては、下痢や血便、腹痛、発熱、貧血などがある。また、様々な合併症が発現することがある。
注4 Ⅲ型コラーゲン 3つのアルファ1(Ⅲ)鎖からなるらせん構造を持った線維型タンパク質。胚発生の初期胚の頃から発現し、皮膚や心血管系の発生に重要である。成体では、Ⅲ型コラーゲンは皮膚(真皮)、血管、肺、内臓器官の細胞外マトリクスの成分で、正常な生理機能を維持するために重要。
例えば、Ⅲ型コラーゲンの遺伝子の異常は、血管や皮膚がもろく、関節がぐらぐらするエーラスダンロス症候群を引き起こす。さらに、Ⅲ型コラーゲンは皮膚やその他の組織で、治療回復している場所に顕著に存在している。注5 線維化 内臓などの組織を構成している結合組織と呼ばれる部分が異常増殖する現象のこと。
注6 細胞外マトリクス 組織中の細胞外の空間を満たしている生体高分子の複雑な集合体。すべての組織にあり、結合組織には多量に存在する。皮膚ではⅠ型、Ⅲ型コラーゲンを含む異なる種類の様々な線維が細胞外マトリクスの主要な構造成分で、皮膚に強度と弾力性を与えている。
注7 真皮線維芽細胞 皮膚の真皮にある線維芽細胞。真皮は、皮膚を形成する結合組織で、基底膜を隔てて表皮の下層にある。真皮にはコラーゲン線維や弾性線維、プロテオグリカンなど皮膚を物理的に支える構造物があるほか、細胞成分として線維芽細胞や肥満細胞などが存在する。
線維芽細胞は楕円形の核を内部にもつ紡錘状の形態をしており、コラーゲンやプロテオグリカンなどの細胞外マトリクスを分泌する。注8 MMP2 マトリクスメタプロテアーゼ2。細胞外マトリクスを分解する酵素の一種。
マトリクスメタロプロテアーゼ2は様々な皮膚の生物学や生態学に役割を果たし、例えば創傷治療プロセスでは初期には発現している。注9 デコリン プロテオグリカンの一種で、鎖状のコアタンパク質にグリコサミノグリカンと呼ばれる二糖の繰り返し構造を持つ糖鎖多数結合した、試験管ブラシのような構造をしている。
多数のマイナス電荷をもち、水やイオンを多量に吸着する性質がある。デコリンは結合組織に存在し、組織を組み立てるのに重要な働きをしている。デコリンの量や質に異常があると、張りのない皮膚になってしまったり、傷の治りが遅くなったりする。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
55.46/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 45億 | 54億 ↑18.0% | 65億 ↑21.7% | 75億 ↑15.5% | 85億 ↑12.5% | 101億 ↑19.4% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 5億 | 8億 ↑58.6% | 8億 ↓0.5% | 10億 ↑15.5% | 9億 ↓1.5% | 7億 ↓27.6% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 5億 | 8億 ↑55.8% | 8億 ↑0.1% | 10億 ↑15.1% | 9億 ↓2.8% | 7億 ↓26.4% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 4億 | 6億 ↑58.2% | 6億 ↑0.6% | 7億 ↑18.7% | 7億 ↓6.5% | 5億 ↓20.3% |
| 収益性 | ||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 36.7円 | 57.8円 ↑57.6% | 60.3円 ↑4.3% | 73.0円 ↑21.0% | 70.4円 ↓3.5% | 56.1円 ↓20.4% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 17.25% | 23.26% ↑34.8% | 23.34% ↑0.3% | 32.99% ↑41.3% | 34.62% ↑4.9% | 28.08% ↓18.9% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 12.33% | 17.31% ↑40.4% | 15.96% ↓7.8% | 18.16% ↑13.8% | 13.78% ↓24.1% | 11.42% ↓17.1% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 11.59% | 15.58% ↑34.4% | 12.74% ↓18.2% | 12.74% ↑0.0% | 11.16% ↓12.4% | 6.77% ↓39.3% |
| キャッシュフロー | ||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 7億 | 3億 ↓60.2% | 7億 ↑173.3% | 8億 ↑18.9% | -2億 ↓122.3% | 8億 ↑503.3% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -1,311万 | -973万 ↑25.8% | -713万 ↑26.7% | -158万 ↑77.9% | -1億 ↓6756.5% | -855万 ↑92.1% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -5,084万 | -2億 ↓309.6% | -5億 ↓136.3% | -7億 ↓46.4% | 4億 ↑149.3% | -7億 ↓297.6% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 6億 | 3億 ↓60.9% | 7億 ↑181.1% | 8億 ↑19.9% | -3億 ↓135.2% | 8億 ↑353.8% |
| 財務 | ||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 30億 | 34億 ↑12.7% | 37億 ↑9.1% | 38億 ↑4.3% | 47億 ↑23.3% | 45億 ↓3.9% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 23億 | 27億 ↑16.0% | 23億 ↓13.2% | 19億 ↓19.2% | 19億 ↓0.5% | 18億 ↓2.9% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 77.63% | 79.92% ↑2.9% | 63.53% ↓20.5% | 49.19% ↓22.6% | 39.69% ↓19.3% | 40.08% ↑1.0% |
| 配当 | ||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | - | 40.0円 | 65.0円 ↑62.5% | 70.0円 ↑7.7% | 65.0円 ↓7.1% | 42.0円 ↓35.4% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | - | 69.19% | 107.81% ↑55.8% | 95.92% ↓11.0% | 92.29% ↓3.8% | 74.91% ↓18.8% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。