当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と連結子会社7社により構成されており、建機用フィルタ製品及びエアフィルタ製品を主たる事業としております。
当社グループは、「仕濾過事」(ろかじにつかふる)、フィルタビジネスを通じて社会貢献するという経営理念のもと、本業である建機用フィルタ事業、エアフィルタ事業に加え、2025年12月に公表した新たなエクイティストーリーYAMASHIN FILTER VISION 2030に記載のとおり、2027年3月期より新規事業として機能素材事業を立ち上げ、更なる企業価値の向上に取り組んでおります。
当社グループの各セグメントの関連は、次のとおりであります。建機用フィルタ事業建設機械向け油圧フィルタ(以下、建機用フィルタ)、産業機械向け油圧フィルタ(以下、産業用フィルタ)、プロセス用フィルタの開発・製造・販売を行っております。エアフィルタ事業エアフィルタの開発・製造・販売を行っております。
当社グループについて(1) 当社グループの概要当社グループは、創業以来、一貫してフィルタの専門メーカーとして実績を重ねてきました。
当社グループは、フィルタのキーパーツである「ろ材」の主な材料であるガラス繊維や不織布及びフィルタの構成部品に使用される金属加工品や樹脂加工品等の仕入を行い、建機用フィルタ、産業用フィルタ、プロセス用フィルタ、エアフィルタを製造・販売しております。
当社グループは、各フィルタの「ろ材」の開発及び製品設計から製造をグループ内で一貫して行い、建設機械、産業機械等の業界向けに販売を行っております。
当社グループの特徴は、「ろ材」を内製化することで、顧客が要望する様々な仕様に対応した「ろ材」及び「ろ材構造」を独自に開発し、最適な製品を顧客へ供給できることであります。
特に主力品目である建機用フィルタでは、油圧ショベルが国産化された同時期からフィルタ製品の開発、生産を手掛けており、搭載される回路の知識や長年に亘るノウハウは競合他社との差別化に貢献しております。
また、近年において、現在の主要な材料であるガラス繊維と比較し、その耐久性や濾過効果において優位性が高く、かつ環境負荷の低減に貢献する次世代の「ろ材」として、ナノファイバーの量産化技術の確立に成功しました。
このナノファイバーを使用したフィルタ製品は、建機用フィルタ事業及びエアフィルタ事業における新たな主力製品として期待されており、主要な取引先への供給が開始されております。
更には、新たな事業セグメントとして機能素材セグメントを立ち上げ、このナノファイバーにより量産される「ろ材」を、建機用フィルタ製品やエアフィルタ製品のみならず、機能テキスタイル、ライフサイエンス、産業資材の3つの事業分野へ活用することにより、当社グループ全体の企業価値の向上を図ってまいります。
(2) 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけ 品目 事業内容及び関係会社との位置づけ 建機用フィルタ 当社、YAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.及びYAMASHIN VIETNAM CO., LTDにおいて製造を行っております。
製品販売は、国内は当社が行っており、海外は主として各連結子会社が行っております。連結子会社の販売担当地域は次のとおりであります。
YAMASHIN AMERICA INC.・・・・・・・当社製品の米国向け販売YAMASHIN EUROPE BRUSSELS BV・・・・当社製品の欧州向け販売YAMASHIN THAI LIMITED・・・・・・・当社製品の東南アジア・インド向け販売YAMASHIN FILTER(SIP) INC.・・・・・当社製品の中国向け販売 産業用フィルタ 当社、YAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.及びYAMASHIN VIETNAM CO., LTDにおいて製造を行っております。
国内の販売は当社が行っており、海外の販売は、建機用フィルタと同様であります。プロセス用フィルタ 当社及びYAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.において製造を行っております。国内の販売は当社が行っており、海外の販売は、建機用フィルタと同様であります。
エアフィルタ 株式会社アクシーにおいて製造を行っております。国内の販売は株式会社アクシー及びその代理店が行っております。(3) 取扱製品について当社グループの取り扱う主要な製品の内容は次のとおりであります。
・建機用フィルタ分野建機用フィルタとは、建設機械の駆動に不可欠である油圧回路の作動油をはじめ、燃料のディーゼル・オイル、エンジン駆動に必要な潤滑油のろ過に用いられるフィルタのことであり、あらゆる建設機械に搭載されております。
当社グループの主力分野である建機用フィルタ製品は、建設機械の高性能化に伴い、機械回路のあらゆる部分で採用が拡大されてまいりました。特に油圧回路は機械駆動に大きな役割を担っているため、フィルタによる回路環境の整備は不可欠であり、多数のフィルタが建設機械には搭載されております。
品目 製品名 主な特徴・用途 建機用フィルタ 作動油用フィルタ リターンフィルタ 作動油がオイルタンクに戻る前に、細かい不純物を除去する目的で装備されるフィルタであります(交換用のカートリッジを特にフィルタエレメントと呼称します)。油圧ショベル及びその他建設機械、一般油圧システムに使用されております。
サクションストレーナ オイルタンク内の比較的大きな不純物を除去する目的で、サクションポート(オイルタンクの吸いこみ口)に直接装着されております。油圧ショベル及びその他建設機械、一般油圧システムに使用されております。
ラインフィルタ 油圧回路に用いられるフィルタで、圧力のかかる箇所に設置されるフィルタであります。油圧ショベル及びその他建設機械、一般油圧システムに使用されております。
エアブリーザ 建設機械のオイルタンク内への外気に含まれる不純物の侵入の防止、油圧システム稼働中のオイルタンク内の圧力の保持、オイルタンク内のオイル清浄度の維持といった多目的なフィルタであります。油圧ショベル及びその他建設機械に使用されております。
リリーフバルブ 作動油の温度が高い時にはオイルクーラーを通し、温度が低い時(差圧がかかる時)にはオイルクーラーを通さずにオイルタンクへ向けて作動油を流すという振り分けを行うバルブとして使用されております。中大型油圧ショベル、ミニ油圧ショベルにおいて使用されております。
ナイロンストレーナ 各種オイルタンクの給油口に装着し、給油の際、オイルタンク内への汚染物資の侵入を防ぎます。油圧ショベル及びその他建設機械に使用されております。トランスミッション用フィルタ ブルドーザー、ホイールローダー等のトランスミッション機構を持つ建設機械に設置されるフィルタであります。
高粘度の潤滑油に混入したギアなどの摩擦にて発生した金属粉などの不純物のろ過に使用されております。燃料用フィルタ 建設機械のディーゼル燃料に含まれる不純物、水分の除去に使用されております。エンジンオイル用フィルタ ディーゼルエンジンに用いられるエンジンオイル内の細かい不純物のろ過を行っております。
・産業用フィルタ分野産業用フィルタとは、様々な業界に応用されている油圧ユニットの作動油や潤滑油のろ過に用いられるフィルタのことであり、工作機械、冷凍用圧縮機、農業機械、船舶、鉄道車両、航空機やヘリコプター等の産業機械に使用されております。
当社グループの産業用フィルタ製品は、油圧ユニットを搭載する機械分野全般で使用されております。そのため、取引先の業種も様々であり、求められる性能や機能も異なります。主な販売先は、工作機械メーカーや圧縮機メーカー、農業機械メーカーなどであります。
品目 製品名 主な特徴・用途 産業用フィルタ ラインフィルタ 工作機械、プレス機、搬送油圧ユニットの油圧回路などにおいて、作動油等のろ過に使用されます。
・プロセス用フィルタ分野プロセス用フィルタとは、顧客製品の製造工程で行われるろ過・分離に必要なフィルタのことであり、電子部品、精密部品、液晶ディスプレイや食品等の業界に使用されております。
当社グループのプロセス用フィルタ製品は、建機用、産業用と比較して、より細かいろ過を求められる分野へ提供されております。具体的な用途は、電子部品の精密洗浄やコンデンサ・フィルム関連のナノレベルの分級(対象物の分離工程)等であります。
品目 製品名 主な特徴・用途 プロセス用フィルタ 糸巻フィルタ 半導体業界、化学業界、食品業界において、精密なろ過を行う前に大きな物質をろ過する際に使用されております。不織布フィルタ 半導体業界、化学業界、食品業界において、精密洗浄用フィルタに使用されております。
メンブレンフィルタ 半導体業界、化学業界、食品業界において、精密洗浄用フィルタにおいて、ろ過の最終工程で使用されております。
・エアフィルタ分野エアフィルタとは、空気中からごみ、塵埃などの除去に用いられるフィルタのことであり、ビル・建物をはじめ、食品や薬品などの製造工場、電力配電盤や鉄道車両など特殊な用途に至るまで幅広い分野に使用されております。
当社グループのエアフィルタ製品は、多様化する顧客の要求に応えるため、比較的大きな粒子を除去するために用いられるプレフィルタから半導体製造工場や病院(手術室)など高い清浄度が求められる空間で用いられるHEPAフィルタ、異物混入が許されない食品工場で用いられる防虫フィルタなど幅広い製品をラインナップしております。
品目 製品名 主な特徴・用途 エアフィルタ プレフィルタ 空気中の比較的大きな塵埃(5μm以上)を除去し、次段フィルタの寿命を伸ばす目的で外気取入口などに装着されております。ビル・建物、各種工場、各種環境機器などあらゆる場面に使用されております。
中高性能フィルタ 空気中の塵埃(5μm以下)を除去し、中程度の清浄空気を得る目的で設置されているフィルタであります。一般的なビルでよく見かける天吊りのパッケージ型空調機などに搭載されております。HEPAフィルタ 0.3μmの大きさの粒子を99.97%以上除去する、超高効率のフィルタであります。
半導体工場、病院にあるクリーンルームや空気清浄機などに使用されております。オイルミストフィルタ 金属加工工場など室内に立ち込めるオイルミストを除去する目的で使用されております。厨房機器への搭載、フライヤーを使用する環境で使用されております。防虫フィルタ 建物への虫の侵入を防ぐ目的で使用されています。
食品業界だけでなく、一般家庭への空調システムにも使用されております。脱臭フィルタ 空気中の臭いやガス成分を除去する目的で設置されております。美術館・博物館、動物病院や畜産業界などに使用されております。ケーシング 各種フィルタを設置・搭載する目的の取付枠であります。[事業系統図]。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
45.05/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 100億 | 132億 ↑31.6% | 138億 ↑4.9% | 127億 ↓8.2% | 146億 ↑15.1% | 188億 ↑29.0% | 186億 ↓1.1% | 180億 ↓3.1% | 201億 ↑11.5% | 209億 ↑4.2% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 10億 | 19億 ↑99.5% | 20億 ↑2.8% | 8億 ↓60.4% | -1億 ↓118.7% | 13億 ↑1022.8% | 12億 ↓8.1% | 14億 ↑14.3% | 26億 ↑86.4% | 26億 ↓1.4% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 9億 | 18億 ↑95.3% | 19億 ↑5.0% | 6億 ↓68.5% | -1億 ↓122.5% | 13億 ↑1072.1% | 9億 ↓30.5% | 14億 ↑54.7% | 27億 ↑88.6% | 25億 ↓5.0% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 6億 | 12億 ↑95.2% | 14億 ↑13.1% | 6億 ↓57.0% | 8億 ↑23.4% | 4,709万 ↓93.7% | 6億 ↑1270.5% | 8億 ↑21.9% | 17億 ↑119.1% | 17億 ↓0.3% |
| 収益性 | ||||||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 51.5円 | 19.7円 ↓61.7% | 20.4円 ↑3.7% | 8.8円 ↓57.0% | 10.7円 ↑21.6% | 0.7円 ↓93.8% | 9.0円 ↑1268.2% | 11.0円 ↑21.9% | 24.3円 ↑120.9% | 24.6円 ↑1.2% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 10.00% | 10.60% ↑6.0% | 8.10% ↓23.6% | 3.30% ↓59.3% | 3.90% ↑18.2% | 0.20% ↓94.9% | 3.10% ↑1450.0% | 3.70% ↑19.4% | 7.80% ↑110.8% | 7.60% ↓2.6% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 6.30% | 6.02% ↓4.4% | 6.72% ↑11.6% | 2.82% ↓58.0% | 2.66% ↓5.7% | 0.18% ↓93.2% | 2.52% ↑1300.0% | 3.03% ↑20.2% | 6.47% ↑113.5% | 6.12% ↓5.4% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 9.57% | 14.51% ↑51.6% | 14.22% ↓2.0% | 6.13% ↓56.9% | -1.00% ↓116.3% | 7.14% ↑814.0% | 6.64% ↓7.0% | 7.83% ↑17.9% | 13.08% ↑67.0% | 12.38% ↓5.4% |
| キャッシュフロー | ||||||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 10億 | 11億 ↑11.7% | 8億 ↓24.8% | 21億 ↑162.3% | 8,725万 ↓95.8% | 3億 ↑231.9% | 24億 ↑731.4% | 26億 ↑9.3% | 28億 ↑5.0% | 24億 ↓11.5% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -19億 | -1億 ↑94.1% | -22億 ↓1900.5% | -31億 ↓35.8% | -44億 ↓44.1% | -23億 ↑48.2% | -12億 ↑48.6% | -5億 ↑53.8% | -5億 ↑2.1% | -8億 ↓45.4% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -6億 | 85億 ↑1441.3% | -7億 ↓107.9% | -3億 ↑60.2% | 32億 ↑1293.7% | -16億 ↓148.4% | -7億 ↑53.8% | -15億 ↓104.1% | -13億 ↑11.5% | -11億 ↑11.6% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | -9億 | 10億 ↑201.6% | -14億 ↓252.2% | -10億 ↑34.2% | -43億 ↓352.4% | -20億 ↑53.9% | 12億 ↑162.3% | 21億 ↑69.0% | 22億 ↑6.8% | 17億 ↓24.9% |
| 財務 | ||||||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 102億 | 208億 ↑104.4% | 210億 ↑1.3% | 216億 ↑2.7% | 282億 ↑30.6% | 267億 ↓5.2% | 256億 ↓4.2% | 259億 ↑1.4% | 266億 ↑2.7% | 281億 ↑5.3% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 66億 | 170億 ↑156.6% | 181億 ↑6.4% | 182億 ↑0.9% | 206億 ↑13.0% | 203億 ↓1.6% | 205億 ↑1.3% | 206億 ↑0.2% | 219億 ↑6.5% | 218億 ↓0.5% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 65.50% | 81.90% ↑25.0% | 86.10% ↑5.1% | 84.30% ↓2.1% | 73.30% ↓13.0% | 77.00% ↑5.0% | 82.00% ↑6.5% | 82.10% ↑0.1% | 84.90% ↑3.4% | 81.30% ↓4.2% |
| 配当 | ||||||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 12.0円 | 9.2円 ↓23.3% | 6.0円 ↓34.8% | 6.0円 ↑0.0% | 6.0円 ↑0.0% | 6.0円 ↑0.0% | 6.0円 ↑0.0% | 6.0円 ↑0.0% | 12.0円 ↑100.0% | 18.0円 ↑50.0% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 23.32% | 46.68% ↑100.2% | 29.35% ↓37.1% | 68.26% ↑132.6% | 56.13% ↓17.8% | 909.09% ↑1519.6% | 66.45% ↓92.7% | 54.50% ↓18.0% | 49.34% ↓9.5% | 73.11% ↑48.2% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ 株式分割を考慮し、現在の株数基準に換算した調整後配当を表示しています
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。