当社グループは、主に全国の鉄道、自治体、運転免許センターなど公共的な施設を中心とするナビタ設置場所の所有者(以下ロケーションオーナーという)、協賛スポンサー、利用者の3者にとってメリットのある当社オリジナルのナビタ事業を中心に、当社及び株式会社アイセイ社が展開するアド・プロモーション事業、サイン事業の3セグメント事業により、企画立案から設置まで自社で対応可能な体制を有しています。
各事業の詳細について以下に記載いたします。
(1)ナビタ事業 当社が営むナビタ事業とは、全国の鉄道駅や路面電車の停留所、県庁及び市(区)役所の自治体庁舎、交番、警察署、運転免許試験場などに設置された、自社開発の周辺案内図(地図)を基礎媒体とした連合広告(ひとつの広告媒体に複数のスポンサー広告を掲出する形式。下図を参照のこと)です。
契約件数は、約69,700件(2026年3月31日現在)と安定的な収益の基盤となっています。ナビタは、地図情報、公共施設情報はもとより災害時の避難場所の情報も盛り込んだ、公共性の高い媒体です。
当社は自社内に地図とデジタルコンテンツ制作体制を有していることから、設置場所のエリア・用途にあわせたナビタの制作が可能になっています。
ナビタのロケーションオーナーは、ナビタの設置により周辺地図、掲出情報から施設利用者へのサービス向上に繋がるとともに、当社から支払われる広告納金、掲出料金、使用料、貸付料、賃料などロケーションオーナーにより名称は異なるもののナビタ設置に関連してロケーションオーナーに支払われる金銭(以下総称して広告納金という)により収入を得ることができます。
協賛スポンサーは注目される好立地の場所へ安価に広告を掲出することができ、当社は協賛スポンサーからの広告収入を得ることができます。
ナビタ事業は、連合広告により安価な価格設定で提供できるため、幅広い業種のスポンサーが広告を掲出しやすいこともあり複数年契約の継続スポンサーを中心に構成されており、安定的な収益の基盤となっています。
特定の業種に依存することがない上、安価な価格設定のため会社規模を問わない大きな潜在顧客マーケットをターゲットとして新規スポンサーの開拓を推進しています。新規開拓営業と継続営業とを分けることで、新たな顧客の獲得と高い継続率を実現し、ナビタ顧客層を年々積み上げております。
ナビタ事業は、ターゲット、設置場所により3種類のナビタに大別することができます。
① ステーションナビタ:2026年3月31日現在、JRグループ各社、地下鉄、私鉄の全国2,392駅(うち、1日あたりの乗降者数が3万人以上の主要駅806駅)の改札付近に設置され、掲出されている医療関連、サービス業、飲食業などの契約件数は約33,200件となっております。
ナビタには、LED、液晶モニター、タッチパネルを利用した媒体を併設するなど、さまざまなタイプがあります。交通広告は鉄道会社の指定取扱代理店が担うことが慣例となっていますが、独自性のあるナビタ事業を端緒として当社グループは全国の主要駅やエリアで指定業者となっております。
それに加え全国の多くの駅で既にナビタを設置済であることから、後発企業に対して高い優位性を有しております。ナビタは、交通広告の中でも立ち止まって閲覧する地図と併設する為、高い広告効果と共に以下の効果も期待できます。・広告が掲載されると地図上に所在地が表示されますので、駅からの誘導が可視化されます。
・電話での道案内に費やしていた人件費(時間)の削減が可能です。・公共性の高い駅地図に掲出される事で協賛スポンサーに対する安心性、信頼性のステータスアップが期待できます。・スポンサーの企業のステータスがアップするとともに従業員のモチベーションアップも期待できます。
・多くの人が利用する駅に設置されている注目度の高い媒体なので、視認性が高く広告効果が期待できます。・購買地点に近い場所で訴求することで消費者の購買意欲の高まりが期待できます(リーセンシー効果という)。・連合広告形式なので、通常の駅看板などの駅広告と比べ低コストで掲出が可能です。
・ロケーションオーナーにとっても視認性の高い地図で駅利用者へのサービス向上に繋がると同時に、広告納金による収入を得ることができます。また、神社・寺院、道の駅などにも同様のスキームで設置を進めています。
ナビタの機能拡張として、従来の案内地図に二次元コードを付し、スマートフォンで読み取ることにより、ナビタの情報を連携して利用することができるWebサービスを提供しています。その他、専用ラックを設置し、各地、各エリアの周辺マップや路線図、観光情報を掲載するフリーペーパー「ペーパーナビタ」を発行しています。
② シティナビタ:全国の都道府県、市区町村の自治体庁舎内に設置され、地図上で公共施設や避難場所情報などをお知らせすると共に、広告スペースでは市民が必要とする情報として民間商業施設を地域情報として紹介しています。
設置する自治体にとっても、費用の負担なく税外収入(広告納金)が得られる、来庁者サービスの向上にもつながる、など多くのメリットがあります。庁舎内外へのナビタの設置などで、1,053自治体との取引実績(2026年3月31日現在)があります。また、以下の効果も期待できます。
・自治体の広告事業への参加で、より一層の企業のイメージアップが期待できます。・広告モデルにより、自治体がコストをかけず庁舎内外で行政情報や地域の観光情報などを提供することが可能となり、地域貢献や地域の活性化に繋がることが期待できます。
また、市役所の順番待ち発券システム(番号案内)のタイアップ広告(番号案内画面の隣接モニターにスポンサー広告を表示)として、番号案内設備とモニター(行政情報及び広告動画を放映)を当社グループ費用で設置しております。
病院にはメディカルナビタとして自治体とも繋がりがある地域医療支援病院などにシティナビタと同様のスキームで全国339病院(2026年3月31日現在)に設置を進めております。その他、ステーションナビタと同様にWebサービスとの連携やフリーペーパー「ペーパーナビタ」の発行も行っています。
③ 公共ナビタ:交番、警察署、運転免許センター、交通安全協会など合計187ヵ所(2026年3月31日現在)の警察関連施設に設置される案内板を通して施設情報や地域情報を発信し、より地域に密着した広告効果を発揮すると共に以下の効果も期待できます。
・交番では夜間に周辺地図の裏側に設置されたLEDバックライトの照明で、地域防犯にも繋がることが期待できます。・交番機能の充実に貢献できるため、スポンサーは地元警察への協力にもなり、企業イメージの向上に役立ちます。・費用の負担なく自治体の税外収入(広告納金)が得られます。
・運転免許センターの案内板は来庁者へのサービス向上を図るほか、案内板内のモニターを通じて安全・安心に関わる情報発信を行っています。
(2)アド・プロモーション事業 当社グループが営むアド・プロモーション事業は、全国の主要駅やエリアで指定業者となっており、交通媒体(車内・駅構内など)、マス媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)、屋外媒体(看板・ボードなど)による広告媒体を取り扱っております。
昨今では、インターネット広告、デジタルサイネージ広告、Webサービスといったデジタル技術を使った広告も幅広く手がけております。広告目的に沿った最適な媒体を選定し、企画立案・プレゼンテーション・予算管理・制作までを含めたトータルプランニングを提案しています。
アド・プロモーション事業は、商品構成やサービス内容により以下のような分類をすることができます。① 駅広告:駅広告は、多くの人々が利用する駅構内に掲出される交通広告媒体です。
駅看板、柱巻、駅ポスター、デジタルサイネージ(電子看板)など種類も豊富で、地域・暮らしに密着した「高い価値」をもった広告メディアとして定着しております。飲食店、不動産会社、医療機関など駅周辺エリアをターゲットにした展開から路線単位とした広範囲のエリアをターゲットにした広告展開も可能です。
以下はその特徴です。・路線単位の出稿により沿線でのブランディング効果が期待できます。・媒体への接触率が高く、何度も目に触れるため認知度の向上効果が期待できます。・購買行動の直前に接触するため、リーセンシー効果が期待できます。
・駅に広告が掲出されていることにより、駅利用者に対して終日広告を認知してもらうことができます。② 車両広告:電車内といった日常的に接触する空間に掲出される広告媒体です。また、広告主の目的に合わせた掲出エリア、位置、期間、料金が選べるため幅広いターゲット層へのアプローチができます。
以下はその特徴となります。・電車内のため強制的に視認される可能性が高く、企業、商品のブランド認知などの広告効果が期待できる媒体です。・電車利用者が媒体に反復して接触するため情報の認知度の向上が期待できます。・広範囲への訴求、告知が可能で、地域沿線へのブランディング効果が期待できます。
③ 屋外広告:屋外を通行する歩行者や乗車している人などの不特定多数を対象に訴求をする広告で、常時又は一定期間、屋外に掲出される広告媒体です。屋上看板、大型ビジョン、野立看板などがあります。以下がその特徴となります。・設置場所の特性、広告サイズ、掲出期間、予算にあわせた調査と提案が可能です。
・中長期的に掲出されるため反復性・接触率が高く、企業、商品のブランド認知などの広告効果が期待できる媒体です。④ バス広告:人々の生活の足でもあるバスに広告展開が可能な交通広告であり以下がその特徴となります。
・特定の地域を運行するため、地域に密着した広告展開が可能で、エリアによってターゲットを絞れるため、ビジネスマンや学生、中高齢者などへの広告の認知が可能です。・他の交通広告と比較して、コストを抑えた展開が可能です。
⑤ マス広告:マス広告は、主要な4つのメディア・媒体(テレビ広告、ラジオ広告、新聞広告、雑誌広告)です。近年では、新しいメディアであるインターネットの台頭に伴い、それぞれの媒体の特長を生かし、尚且つ、インターネットとの連動性を持たせた有効的な広告作りが重要になっています。
⑥ インターネット広告:日本のインターネット広告市場は誕生以来拡大が進んでいます。動画広告での販促や高い確度でターゲティングを行うことができるリスティング広告、SNS広告などは、今後さらなる市場の拡大が予想されます。
インターネット広告は進化も非常に早く、デジタル技術の進展とともに常に新しい訴求方法や戦略が登場していますが、当社グループは、経験豊富なパートナーとのパートナーシップのもと、他社媒体を含めたより効果のあるネット広告の提案を行っています。
⑦ Webサービス:当社グループは従来、現実社会における媒体(自社媒体含む)の提供をメインに進めてきましたが、インターネットの普及によりネットとリアルの融合も求められる状況に対応するため、ネット自社媒体の開発・運用を実施しております。
免税店検索サイト「TAXFREESHOPS.JP」、及び二次元コードにより目的地までの道案内機能を持つモバイルナビゲーションアプリの「ここからGO!」などのアプリの開発・運用も行っております。
⑧ デジタルサイネージ広告:動画やアニメーションでのビジュアルへの訴求性やデータの更新性に優れるデジタルサイネージは、イベントなどの一時的に利用するシーンにも活用されています。
当社グループのデジタルサイネージは多くの制作・販売の実績を重ね、全国に設置されているデジタルサイネージ広告の販売を行っています。
また、ナビタ事業で培ったデジタルサイネージの導入に関するノウハウを活かして、デジタルサイネージのシステム設計、設置を行うとともに、動画やコンテンツの制作、配信、機器の保守といった付帯するサービスの提供も行っています。
さらにショッピングモールや広告クライアントに対して広告配信が可能なネットワーク型のOut of Homeメディア(デジタルOOH)の提案も行います。
(3)サイン事業 当社グループが営むサイン事業は、鉄道会社、自治体、ゼネコン、商業施設等とのネットワークを活かして、広告・看板・案内板などの企画設計から施工に至るサービスを提供しています。サイン事業は、取引先にとって利便性の高い、快適で機能的な生活空間の創造をコンセプトに提供しております。
① 交通サイン:JRグループ各社をはじめ全国の地下鉄や私鉄各社の施工実績があります。鉄道会社による厳しい検査をクリアした製品を安全に配慮して施工しています。② 公共サイン:自治体などの個別案件に対し、企画設計から製品制作、施工までを行います。
③ 商業サイン:商業施設における自立式看板、外照式看板から施設内の案内表示まで、幅広いニーズに対応しています。
④ デジタルサイネージ:ナビタ事業で培ったデジタルサイネージによる情報案内システムの企画、設置、動画やコンテンツの制作や配信、機器の保守といったノウハウとサイン事業のもつ大掛かりな案内サインの設計・施工のノウハウとを融合し、交通案内システムや観光案内システムの導入を行います。
⑤ 番号案内表示システム:窓口の混雑緩和と待ち時間の削減を目的とした番号案内表示システムを全国の自治体等の施設向けに提供。自治体窓口業務のDX化を推進します。[事業系統図] (注)1.ナビタ事業は当社、アド・プロモーション事業及びサイン事業は当社及び株式会社アイセイ社が営む事業となります。
2.筐体機器とはナビタ本体。表示機器とはモニター関連の機材のことです。3.ソフトウエア開発は、筐体機器、表示機器などで使用するデジタルサイネージの管理システムとアプリケーションソフトウエアのことです。
4.外注先の制作、印刷ですが、ナビタ事業では、繁忙期に外注を行っており、アド・プロモーション事業でも広告物の制作、印刷などを依頼しています。5.広告納金は、ロケーションオーナーに広告枠・筐体機器を設置していることに関連して支払われるものです。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
42.55/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 132億 | 97億 ↓26.9% | 100億 ↑2.9% | 101億 ↑1.8% | 100億 ↓1.2% | 108億 ↑8.1% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 13億 | 7億 ↓46.0% | 5億 ↓24.2% | 7億 ↑35.1% | 10億 ↑32.0% | 10億 ↑7.1% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 15億 | 8億 ↓48.3% | 6億 ↓17.7% | 8億 ↑28.1% | 10億 ↑29.2% | 11億 ↑10.8% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 10億 | 4億 ↓60.2% | 8,232万 ↓79.0% | 4億 ↑388.3% | 7億 ↑80.6% | 8億 ↑10.8% |
| 収益性 | ||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 253.2円 | 83.5円 ↓67.0% | 17.4円 ↓79.1% | 85.2円 ↑388.2% | 153.8円 ↑80.6% | 170.3円 ↑10.8% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 17.60% | 5.80% ↓67.0% | 1.10% ↓81.0% | 5.50% ↑400.0% | 9.50% ↑72.7% | 9.40% ↓1.1% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 7.70% | 2.90% ↓62.3% | 0.60% ↓79.3% | 2.88% ↑380.0% | 5.02% ↑74.3% | 5.09% ↑1.4% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 10.15% | 7.49% ↓26.2% | 5.52% ↓26.3% | 7.32% ↑32.6% | 9.78% ↑33.6% | 9.69% ↓0.9% |
| キャッシュフロー | ||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 24億 | 5億 ↓78.8% | 13億 ↑160.0% | 12億 ↓11.0% | 17億 ↑46.2% | 10億 ↓40.2% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -7億 | -22億 ↓237.8% | -20億 ↑8.9% | -5億 ↑74.0% | -21億 ↓310.5% | -6億 ↑71.9% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -2億 | 11億 ↑725.8% | -3億 ↓125.6% | -3億 ↓0.1% | -3億 ↓0.6% | -3億 ↓11.5% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 18億 | -17億 ↓195.0% | -7億 ↑60.3% | 7億 ↑199.6% | -4億 ↓160.6% | 4億 ↑208.1% |
| 財務 | ||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 128億 | 135億 ↑5.7% | 138億 ↑1.8% | 140億 ↑1.4% | 145億 ↑3.7% | 158億 ↑9.2% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 60億 | 75億 ↑24.3% | 73億 ↓2.7% | 74億 ↑1.6% | 78億 ↑6.0% | 83億 ↑6.5% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 47.20% | 55.40% ↑17.4% | 53.00% ↓4.3% | 53.20% ↑0.4% | 54.40% ↑2.3% | 54.00% ↓0.7% |
| 配当 | ||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 60.0円 | 60.0円 ↑0.0% | 60.0円 ↑0.0% | 60.0円 ↑0.0% | 61.0円 ↑1.7% | 62.0円 ↑1.6% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 23.70% | 71.89% ↑203.3% | 344.04% ↑378.6% | 70.46% ↓79.5% | 39.67% ↓43.7% | 36.40% ↓8.2% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。