当社は、マットレス、ベッドフレーム、ソファ、寝装品(枕・布団類)等のデザイン開発、製造、販売を主たる事業としております。自社ブランド製品と海外提携ブランド製品を自社工場及び協力工場で製造して、「家具販売店向け」と「商業施設向け」を主要な販売チャネルとして営業展開をしております。
これらの製品及び商品の製造と販売によって、「快適で美しいくらし」を提供することを通して、企業価値の向上を図っております。当社は、ホームファニシング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。(1)各販売経路について 当社の販売経路は以下のとおりであります。
(家具販売店向け) 「家具販売店向け」では、全国の家具販売店に対して販売しております。一般消費者には家具販売店を通じて購入していただきます。当社が取引をしている家具販売店は長年の取引をしている先が多く、取引を通じて信頼関係をさらに深耕するとともに、新規取引先の開拓にも注力しております。
単なるモノの販売にとどまらず、一般家庭を対象とした商品を卸販売するとともに、家具販売店ごとに、商品の販売コンセプトに対応した売り場のプロデュースを含め、きめ細やかな支援をしております。(商業施設向け) 「商業施設向け」では、全国のホテル等の宿泊施設に対し直接販売しております。
主要都市やリゾート地で展開する大型ホテルから宿泊特化型等の比較的小規模のホテル等あらゆる取引先及び消費者のニーズを実現すべく、ホテルや商業空間のベッド・インテリアについて企画段階から参加し提案から施工までプロジェクト全体をプロデュースしております。ラグジュアリーホテルでの採用実績も積み重ねております。
(ショップ/ショールーム) 「ショップ/ショールーム」には、「リーン・ロゼショップ」とショールームの2つがあります。
「リーン・ロゼショップ」は、東京都に3店舗(港区六本木、中央区銀座、新宿区新宿)、愛知県に1店舗(名古屋市中区)、大阪府に1店舗(大阪市中央区)、福岡県に1店舗(福岡市博多区)展開しており、来店した一般消費者への直接販売をしております。
ショールームでは、広島県(広島市西区)、東京都(中央区日本橋)、大阪府(大阪市中央区)、愛知県(名古屋市中区)に開設している当社ショールームに、来店された一般消費者に家具販売店、百貨店、ハウスメーカー、または専門の業者を通じて販売しております。
(その他) 「その他」は、主にベッド製造メーカー向けのOEM商品の販売及び一般消費者向けのウォーターベッドの設置料やアフターメンテナンス等であります。
2026年3月期における売上高構成比は、「家具販売店向け」69.8%、「商業施設向け」14.8%、「ショップ/ショールーム」14.0%、「その他」1.4%であります。
(注)従来ハウスメーカー向けについては、個別に記載しておりましたが、売上高が他の販売経路に比して少額であるため、2026年3月期より家具販売店向けに含めて記載しております。
(2)事業の特徴について ①販売経路の波及効果 前述の主要な販売チャネルにおけるその特徴を他の販売チャネルにも活かすことができるような商品開発に取り組んでおります。
具体的には空間の利用目的や演出方法等、機能性とインテリア性を両立させるノウハウを蓄積することで、「家具販売店向け」単一の販売チャネルから「商業施設向け」等の複数の販売チャネルに拡大しました。
「商業施設向け」では、ラグジュアリーホテルに当社商品が採用されることによって、当社のブランドイメージを向上させ、「家具販売店向け」では、ブランドイメージを活かして、消費者への訴求力を向上させるという波及効果が見込まれます。
それぞれの販売チャネルにおける特徴を他の販売チャネルにも活用・応用することによって、購入を考える消費者がまず思い浮かべる企業となるべく、認知度を高めていく体制となっております。
「家具販売店向け」、「商業施設向け」及び「ショップ/ショールーム」のそれぞれの販売チャネルで窓口となる営業担当者は、取引先、消費者の多様化・複雑化するニーズにお応えすべく、取引先とコミュニケーションを密に行い、消費者の様々な要望を収集します。
営業担当者は、各営業所で何度もミーティングを重ね、消費者のニーズに対応した商品を提供できる企業として、取引先への提案営業活動を行います。②複数ブランド 当社は、自社ブランドと海外提携ブランドを併せ持つ複数ブランド展開を推進しております。
自社ブランドといたしましては、「dream bed(ドリームベッド)」及び「WATER WORLD(ウォーターワールド)」を展開しております。また、自社製造において培った高い技術力が評価され、海外の有力なインテリアブランドとライセンス契約を締結しております。
主な提携ブランドは、「Serta(サータ)」(アメリカ合衆国)、「KING KOIL(キングコイル)」(アメリカ合衆国)、「ligne roset(リーン・ロゼ)」(フランス共和国)、「ruf(ルフ)」(ドイツ連邦共和国)であります。
とりわけ、Serta Simmons Bedding, LLCとのライセンス契約に基づき、「Serta(サータ)」ブランドを用いた日本国内における独占的な製造販売権及び商標使用権を取得している点は、当社の事業上の大きな特徴であります。
同ブランドは高価格帯マットレスとして、主に全国の家具販売店等を通じて販売しております。これに加え、2024年11月には新たに「KING KOIL(キングコイル)」(アメリカ合衆国)ともライセンス契約を締結し、2025年10月より販売を開始しております。
当社は、ハイエンド志向の顧客層をターゲットとする「Serta(サータ)」や「KING KOIL(キングコイル)」と、より幅広い顧客層をターゲットとする「dream bed(ドリームベッド)」を有することで、多様化する消費者ニーズに的確に対応しております。
さらに、「Serta(サータ)」等海外ブランドの製造を通じて生産技術の高度化を図る一方で、同一の生産拠点で製造する「dream bed(ドリームベッド)」にもその技術を活用することで、全社的な製品品質の維持・向上を実現しております。
③商品の特長 当社のマットレスは、全日本ベッド工業会認定の衛生マーク(※)表示資格を取得しており、ISO9001(品質マネジメントシステムに関する国際規格)認証工場で製造されています。
当社製のポケットコイルマットレスは、必要な硬さと人が感じるソフト感という相反する要素を組み合わせ、最適な寝心地を追求しています。ポケットコイルとは、それぞれのスプリングが袋内に収納され互いに独立して加重を支える構造で、体の凹凸にフィットすることで理想的な寝姿勢を実現します。
当社では、太さの異なる7種類の鋼線(1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2.0mm)、3種類の形状(円筒型、樽型、円錐型)、及び配列方法(並行配列=集積数が少ない=柔らかめ、交互配列=集積数が多い=固め)を組み合わせてマットレスのたわみ(沈み込み)を調整し、消費者の好みに応じた寝心地を提供しています。
さらに、異なる太さのポケットコイルを任意に配列できる機械を独自開発しており、さらに現在では、1列のスプリングユニット内で3種類以上のポケットコイルを任意配列できる機械を装置メーカーと共同開発しました。(※) 衛生マークは、全日本ベッド工業会が定めた「衛生マットレス基準」を満たしたことを示すものです。
④生産体制 当社は独自の生産拠点を持ち、自社製造で培った技術を活かして製品を開発しています。社内専属デザイナーのアイデアをもとに、細部の改良や縫製の糸1本に至るまでこだわった製品づくりを行っています。
海外提携ブランド「Serta(サータ)」、「KING KOIL(キングコイル)」、「ruf(ルフ)」については、ライセンス生産を行うことで、日本の生活様式や環境に適した製品へと微調整することが可能です。また、国内生産により海上運賃や通関費用等の輸入コストを抑えています。
さらに、提携ブランド本社でデザインされた製品を日本仕様にアレンジするだけでなく、当社でデザインを起こし提携ブランド本社の認可を得た上で生産を行うことも可能です。
特に、1981年5月及び1997年5月にROSET S.A.(現ROSET SAS)と締結したライセンス契約により、「ligne roset(リーン・ロゼ)」ブランドのライセンス生産が認められている企業は、現時点で当社のみです。
当社の技術力は国内外の協力工場にも展開されており、製品の品質を支えています。国内協力工場ではもちろん、海外協力工場にもスタッフを派遣し、品質管理や納期管理、検品等を直接行う体制を整備し、全体として高い製品品質を維持しています。
また、国内の協力工場が当社工場の周辺に位置しているため、継続的な技術指導が可能であるだけでなく、輸送距離が短いことで迅速な納品が可能です。その結果、受注から出荷までのリードタイムを短縮しています。
さらに、当社は家具販売店や物流会社と連携し、少量多品種生産を実現するとともに、受注から概ね1週間以内に出荷を完了させる受注生産体制を構築しています。この体制は、原材料の効率的な投入を可能とし、在庫を圧縮することにも寄与しています。
⑤開発体制 当社では、取り扱う全商品カテゴリにおいて自社デザインの新作を毎年10月の個展で発表しています。商品デザインだけでなく、各ブランドのイメージに沿ったディスプレイ用什器、ポスター、タペストリー等の販促ツールも開発する専門部署を設置しています。
さらに、毎年海外で開催される家具見本市を視察し、その成果をベッドや周辺家具、リビング家具等のデザインに反映しています。展示会で好評を得た製品は製造プロセスへ移行し、販売チャネルを通じて展開されます。販売先や消費者からの声を大切にし、それらの意見や要望を新たな企画・開発に反映させることを重視しています。
[ブランド別特長] ブランド名 分類 特長 自 社 ブ ラ ン ド dream bed (ドリームベッド) マットレス、ベッドフレーム、リビング家具 社名を冠する自社オリジナルのブランドです。社内の専属のデザイナーは、当社が独自に蓄積したノウハウを駆使して、デザインを生み出しています。
ミクサリー047 ホテルスタイル613 WATER WORLD (ウォーターワールド) ウォーターベッド ウォーターベッド・ブランドです。特許庁認可のサービスマーク(※)を取得、アフターケア体制を完備しています。
海 外 提 携 ブ ラ ン ド Serta (サータ) (アメリカ合衆国) マットレス、 ベッドフレーム Serta Simmons Bedding,LLCがライセンサーとなっている当社の主力ブランドであり、国内のラグジュアリーホテルにも採用されております。
オートクチュール発想で多様なお客様に、多様な寝心地を提供します。
サータトラディション ligne roset (リーン・ロゼ) (フランス共和国) ソファ、リビングを中心とした家具 ROSET SAS がライセンサーとなっているソファ及びインテリア商品のブランドであり、デザイナーとのコラボレーションによる商品開発を行っております。
ROSETTOGO ruf (ルフ) (ドイツ連邦共和国) マットレス、 ベッドフレーム RUF-BETT INTERNATIONAL GMBH & CO.KG がライセンサーとなっているヨーロピアンテイストのデザイナーズベッドブランドです。
「アップホルスターベッド(布張りベッド)」が代表的で、視覚的な特長が際立っています。KING KOIL (キングコイル) (アメリカ合衆国) マットレス、 ベッドフレーム 2024年11月に新たに契約を結び、2025年10月より販売をスタートした新ブランド。
「上質なくつろぎ」をコンセプトに、Nature & Wellness 素材(上質な天然素材と機能的なウエルネス素材)にこだわった高級マットレスブランドです。KING KOIL ブリスプレシャス (※)1995年6月23日に特許庁登録番号3095007を取得しております。
現在では、「役務商標」と呼ばれることが一般的となっております。[事業系統図] 事業の系統図は次のとおりであります。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
48.3/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 90億 | 95億 ↑5.3% | 98億 ↑4.0% | 97億 ↓1.3% | 115億 ↑18.5% | 122億 ↑5.8% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 7億 | 6億 ↓8.0% | 4億 ↓34.1% | 2億 ↓55.2% | 6億 ↑211.2% | 7億 ↑18.1% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 7億 | 7億 ↓7.5% | 5億 ↓32.0% | 3億 ↓33.1% | 6億 ↑89.8% | 7億 ↑17.7% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 5億 | 4億 ↓14.5% | 4億 ↓0.9% | 3億 ↓42.3% | 4億 ↑62.8% | 5億 ↑15.6% |
| 収益性 | ||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 161.4円 | 112.7円 ↓30.2% | 107.6円 ↓4.5% | 62.0円 ↓42.4% | 101.5円 ↑63.8% | 116.9円 ↑15.2% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 26.90% | 14.80% ↓45.0% | 11.30% ↓23.6% | 6.20% ↓45.1% | 9.50% ↑53.2% | 10.30% ↑8.4% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 7.36% | 5.40% ↓26.6% | 4.58% ↓15.2% | 2.37% ↓48.3% | 3.68% ↑55.3% | 4.17% ↑13.3% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 7.85% | 6.86% ↓12.6% | 4.34% ↓36.7% | 1.97% ↓54.6% | 5.17% ↑162.4% | 5.77% ↑11.6% |
| キャッシュフロー | ||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 3億 | 5億 ↑44.4% | 5億 ↓2.8% | 11億 ↑120.1% | 5億 ↓55.4% | 1億 ↓77.4% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -2億 | -8億 ↓383.2% | -19億 ↓136.1% | -15億 ↑24.3% | -3億 ↑77.1% | -6億 ↓74.7% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -2,225万 | 8億 ↑3617.3% | 9億 ↑14.0% | 6億 ↓38.2% | -5,550万 ↓110.1% | 3億 ↑691.9% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 2億 | -3億 ↓276.3% | -14億 ↓357.5% | -4億 ↑73.3% | 1億 ↑137.7% | -5億 ↓426.5% |
| 財務 | ||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 71億 | 83億 ↑16.6% | 96億 ↑16.8% | 108億 ↑11.6% | 113億 ↑4.7% | 115億 ↑2.2% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 22億 | 38億 ↑72.1% | 41億 ↑6.3% | 42億 ↑3.3% | 45億 ↑6.6% | 48億 ↑6.9% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 31.10% | 46.00% ↑47.9% | 42.00% ↓8.7% | 39.20% ↓6.7% | 40.00% ↑2.0% | 42.10% ↑5.3% |
| 配当 | ||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | - | 25.0円 | 30.0円 ↑20.0% | 32.0円 ↑6.7% | 33.0円 ↑3.1% | 36.0円 ↑9.1% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | - | 22.19% | 27.88% ↑25.6% | 51.63% ↑85.2% | 32.51% ↓37.0% | 30.79% ↓5.3% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。