当社グループの事業は、「信用保証事業」のみの単一セグメントにより構成されております。当社グループは、事業会社及び金融機関が企業間取引で負うことになる各種債権の未回収リスクの受託を行っております。
当連結会計年度末日現在、独自の営業網として、東京本社、大阪、北海道、名古屋、九州、東北、北陸、中四国及び広島支店を展開し、全国各地で強固な基盤を持つ地方銀行や大手金融機関を始め、商社、リース会社、一般企業の保険代理店子会社、信用金庫、税理士法人、会計事務所等との提携により、自社の経営資源によらない販売網を構築しております。
これらの販売網を活用し、全国の企業に対して信用リスク受託の拡大を図っております。
このような営業展開による信用リスク受託に伴い、当社グループは多くの企業の倒産リスクに晒され、多大なリスクを保有することになりますが、これらの信用リスク受託を円滑に実現するために、引受けるリスクを、情報提供会社等から入手した情報に加え、当社グループにて収集した定性的な情報を含む企業信用情報により構築したデータベースに基づき分析・審査を行ったうえで、信用リスクの移転を目的として数多くのファンドや業態の異なる多様な金融機関に流動化を行っております。
当社グループは信用リスクの流動化にあたり、各ファンド・金融機関等が一種の運用商品のような形で信用リスクを引受けることができるよう、流動化先である各ファンド・金融機関等のニーズに合致したリスクポートフォリオの組成を行うことで、魅力あるリスク商品の引受機会を提供しております。
これら一連のプロセスを通じて信用リスク自体を顧客から仕入れ、流動化するというマーケットメーカーとしての役割を担っております。(当社グループの機能) 本スキームにおいて当社グループの担う機能を段階別に説明すると下記のとおりであります。
(1) 多様で分散可能なリスクを集める機能 当社グループは、顧客である事業会社や金融機関等の持つ多様な法人向け債権の未回収リスクを受託することにより保証料を得ます。
事業分野を信用リスク受託に特化する形で経営資源を集中し、顧客ニーズに基づいた受託形態の開発を都度実施しており、当社グループ営業網に加え、地方銀行を始め、大手金融機関、商社、リース会社、一般企業の保険代理店子会社、信用金庫といった販売網を活用し営業活動を行います。
これらの営業チャネルを活用することで、効率的な顧客獲得及び信用リスクに対する多くの企業ニーズを集めることが可能となります。
(2) 審査・分析によるリスクの定量化機能 信用リスク受託を行う前提として、債権及び債務が確立されていることが条件となりますが、取引が複雑化している昨今、請負契約の検収前債権など債権債務関係を明確にすることが困難な取引が増えてきております。
そこで当社グループは、多種多様な取引における債権の未回収リスクの受託に取組んできた実績を活かし、債権債務と信用リスクの所在を明確にし、信用リスクを流動化する各ファンド・金融機関等にとって明確で簡素化された形に信用リスクをグルーピングします。
この過程で、当社グループは、当社グループにて収集した定性的な情報を含む企業信用情報データベースを、さらには必要に応じて外部からの企業信用情報を取り込み活用することで、審査・分析を通じてリスク度合いに応じて企業を分類し、信用リスク受託の対象となるよう定量化を図っております。
(3) 流動化先の投資ニーズを満たすポートフォリオの組成とリスク移転機能 審査・分析による定量化を終えたリスクは、流動化先となる各ファンド・金融機関等のニーズに合わせて、リスク度合い、最大リスク額、リスク移転コストのバランス調整を行い、リスク商品としてのポートフォリオ組成を行います。
当該ポートフォリオについて、各ファンド・金融機関等に対し流動化を行っております。(事業系統図) <当社グループの提供するサービス>当社グループは「事業法人向け保証サービス」及び「金融法人向け保証サービス」を提供しております。
(1) 事業法人向け保証サービス「事業法人向け保証サービス」とは、売上債権を主とした売買契約や請負契約等、事業会社間に生じる商取引上の債権の未回収リスクの受託を行うものです。本サービスは国内取引に関する信用リスク受託だけではなく、海外取引の際に生じる輸出債権に関する信用リスク受託も行っております。
本サービスは、契約先である顧客の取引先が倒産等の事由により債務不履行を起こした場合において、予め設定した支払限度額を上限に当社が保証金を支払うもので、顧客にとっては未回収リスクを最小限にすることが可能となります。
顧客の保証ニーズにより「包括保証」と「個別保証」を提供しており、顧客は、保証規模や保証に対する予算等により自由に選択することができます。
「事業法人向け保証サービス」モデル ① 包括保証契約先である顧客の取引先について、“売上順位”や“取引条件”等の基準でグルーピングした10社程度以上の取引先の信用リスクを当社が一括して包括的に引受けるものです。
多数の取引先の信用リスクを受託することでリスクが分散されるため、取引先個社単位では顧客が負担する保証コストは大きく抑えられることになります。また、リスクの高い取引先であっても、多数の取引先の信用リスクを受託することによりリスク分散が図られているので引受けが容易となります。
顧客は、取引先を幅広く保証対象としてリスクをヘッジすることで、取引先への与信管理業務を軽減することができるため、与信管理業務のアウトソーシングの実現、取引先倒産等による経営に対するインパクトを最小限に抑えることが可能となります。
また、顧客は新規ビジネス展開や販売拡大に合わせて当社の包括保証を導入することで「攻めの経営」を行うことができ、効率的なリスクコントロールが可能となります。「包括保証」では、取引形態に合わせた保証料の課金方式を提供しており、主な課金方式は次のとおりです。
イ) 売上高課金方式取引先(保証対象先)の毎月の売上高実績に対して、取引先ごとに設定した保証料率にて課金を行うものです。販売の繁忙期、閑散期といった売上高の増減に連動した課金となりますので、契約先である顧客にとっては保証コストの管理が容易となります。
暖房器具等の季節要因に販売が左右される商品の取引、スポット性の高い取引、新規ビジネスや販売拡大戦略実施の際など、年間を通じて売上の変動が大きく、売上予想が困難な取引先に対する保証に適しています。
ロ) 限度額課金方式実際の取引金額に関係なく、予め設定した保証限度額に対して、年率により保証料の課金を行うものです。契約先である顧客にとっては契約の時点で保証コストが確定できるほか、売上高課金方式のように月々の売上高実績を当社に通知する必要もありません。
取引先に対する毎月の売上高が年間を通して大きな変動がなく、一定の債権残高が常にある企業に適しています。② 個別保証契約先である顧客が保証を希望する取引先について1社単位で信用リスクを受託するものです。
顧客は、自由に選択した保証希望先に限定し信用リスクをヘッジすることが可能であり、少ないコストで利用ができます。個別保証は、限度額課金方式のみとなります。
自社において確立された審査機能を持つ企業や、中小企業などリスクヘッジへのコストが限定された企業、特定取引先への売掛発生比率が高いために有事におけるインパクトが大きい企業などに適したサービスです。
(2) 金融法人向け保証サービス「金融法人向け保証サービス」とは、金融機関等の保有する各種債権における信用リスクを受託するサービスです。
このサービスを当社では「リスク・マーケット・サービス、略称:RMS」と呼び、当社が信用リスクを受託し、リスク移転先のニーズに応じて運用商品として組成し、金融機関等に信用リスクを流動化することにより、金融機関等の保有する信用リスクを交換する市場を提供しております。
本サービスは、事業法人向けの保証手法と信用情報集積機能を活かし、金融機関等が自ら行う信用保証事業の再保証による信用リスク受託のほか、債権流動化等の各種金融サービスを提供する際に発生する立替払い債権やその他の金融債権の信用リスク受託を行います。
「金融法人向け保証サービス」モデル 「金融法人向け保証サービス」の主なサービスとしては、企業向けに売上債権等の保証事業を行う際に発生する金融債権に伴うリスクを受託するサービス、クレジットカード会社等が保有する法人向け立替払い債権や加盟店向けの返還請求権に伴うリスクを受託するサービス、主に金融機関等が行う売掛債権及び手形債権の買取りに対する未回収リスクを受託するサービスがあります。
契約先となる金融機関等は本サービスを利用することにより、今まで信用力不足により債権買取りや債権流動化が困難であった取引先へのサービスの提供や、企業の保有する売上債権等の保証事業への新たな取組み等が可能となります。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
52.95/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||||||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 46億 | 51億 ↑11.5% | 56億 ↑9.2% | 60億 ↑6.9% | 72億 ↑20.8% | 79億 ↑9.7% | 85億 ↑7.6% | 92億 ↑7.9% | 102億 ↑11.6% | 110億 ↑7.9% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 21億 | 23億 ↑7.4% | 25億 ↑10.4% | 27億 ↑8.2% | 31億 ↑13.6% | 37億 ↑20.8% | 42億 ↑11.2% | 49億 ↑16.8% | 51億 ↑5.2% | 52億 ↑1.9% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 22億 | 23億 ↑7.0% | 26億 ↑10.8% | 28億 ↑7.8% | 31億 ↑13.0% | 38億 ↑21.0% | 42億 ↑12.5% | 49億 ↑15.9% | 52億 ↑6.1% | 53億 ↑1.9% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 15億 | 16億 ↑4.9% | 18億 ↑10.6% | 24億 ↑38.1% | 22億 ↓11.2% | 26億 ↑20.9% | 29億 ↑11.9% | 34億 ↑16.3% | 36億 ↑6.2% | 37億 ↑1.6% |
| 収益性 | ||||||||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 129.1円 | 69.8円 ↓45.9% | 39.1円 ↓43.9% | 54.1円 ↑38.4% | 45.1円 ↓16.7% | 52.9円 ↑17.3% | 60.7円 ↑14.7% | 68.6円 ↑13.1% | 73.1円 ↑6.6% | 77.9円 ↑6.6% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 20.40% | 19.00% ↓6.9% | 18.20% ↓4.2% | 21.50% ↑18.1% | 14.60% ↓32.1% | 14.50% ↓0.7% | 14.90% ↑2.8% | 15.30% ↑2.7% | 15.10% ↓1.3% | 16.20% ↑7.3% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 12.95% | 11.09% ↓14.4% | 10.73% ↓3.2% | 14.80% ↑37.9% | 9.58% ↓35.3% | 10.35% ↑8.0% | 10.45% ↑1.0% | 11.30% ↑8.1% | 10.95% ↓3.1% | 12.49% ↑14.1% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 46.31% | 44.59% ↓3.7% | 45.08% ↑1.1% | 45.64% ↑1.2% | 42.93% ↓5.9% | 47.28% ↑10.1% | 48.86% ↑3.3% | 52.92% ↑8.3% | 49.92% ↓5.7% | 47.16% ↓5.5% |
| キャッシュフロー | ||||||||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 13億 | 18億 ↑40.7% | 19億 ↑2.2% | 10億 ↓44.9% | 47億 ↑353.0% | 27億 ↓43.3% | 32億 ↑21.6% | 31億 ↓3.3% | 41億 ↑31.0% | 40億 ↓2.2% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | 13億 | -7億 ↓152.2% | -22億 ↓221.1% | -17億 ↑24.3% | -8,017万 ↑95.2% | -18億 ↓2175.8% | -42億 ↓129.8% | -43億 ↓2.2% | 3億 ↑107.3% | 12億 ↑292.7% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | -4億 | 7億 ↑269.2% | 3億 ↓50.2% | -6億 ↓284.8% | 22億 ↑460.0% | -8,754万 ↓104.0% | -7億 ↓714.6% | -13億 ↓86.6% | -14億 ↓8.3% | -77億 ↓436.7% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 26億 | 12億 ↓55.8% | -3億 ↓127.1% | -6億 ↓99.6% | 46億 ↑837.8% | 8億 ↓81.8% | -10億 ↓213.9% | -12億 ↓20.8% | 44億 ↑482.8% | 52億 ↑18.6% |
| 財務 | ||||||||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 117億 | 144億 ↑22.5% | 164億 ↑14.3% | 164億 ↑0.1% | 226億 ↑37.3% | 253億 ↑11.9% | 280億 ↑10.9% | 301億 ↑7.5% | 330億 ↑9.6% | 294億 ↓11.0% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 71億 | 83億 ↑17.5% | 98億 ↑17.8% | 116億 ↑17.8% | 159億 ↑37.4% | 182億 ↑14.4% | 203億 ↑12.1% | 222億 ↑9.0% | 242億 ↑9.1% | 202億 ↓16.5% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 60.40% | 58.00% ↓4.0% | 59.70% ↑2.9% | 70.30% ↑17.8% | 70.30% ↑0.0% | 71.90% ↑2.3% | 72.70% ↑1.1% | 73.70% ↑1.4% | 73.30% ↓0.5% | 68.80% ↓6.1% |
| 配当 | ||||||||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 40.0円 | 22.5円 ↓43.8% | 13.0円 ↓42.2% | 14.0円 ↑7.7% | 22.0円 ↑57.1% | 26.0円 ↑18.2% | 34.0円 ↑30.8% | 35.0円 ↑2.9% | 37.0円 ↑5.7% | 40.0円 ↑8.1% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 30.99% | 32.25% ↑4.1% | 33.24% ↑3.1% | 25.86% ↓22.2% | 48.76% ↑88.6% | 49.13% ↑0.8% | 56.03% ↑14.0% | 51.02% ↓8.9% | 50.62% ↓0.8% | 51.35% ↑1.4% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ 株式分割を考慮し、現在の株数基準に換算した調整後配当を表示しています
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。