当社は、長らく大手数社の寡占により運賃が高止まり状態にあった航空業界に競争原理を起こすべく設立された航空会社であります。当社は設立以来、安全運航を使命とし、社会に役立つ存在となるべくお客様に適正な運賃を提供することを理念としております。
なお、当社は、航空事業の単一セグメントであり、セグメント情報の記載を省略しております。(1)事業の概要 当社の航空事業の概要は次のとおりであります。
事業 概要(2026年3月31日現在) 航空事業 旅客運送事業 定期航空運送事業 羽田―新千歳線(1日9往復) 羽田―神戸線(1日6往復) 羽田―福岡線(1日12往復) 羽田―鹿児島線(1日4往復) 羽田―那覇線(1日6往復) 羽田―宮古(下地島)路線(1日1往復) 茨城―新千歳線(1日2往復) 茨城―福岡線(1日2往復) 茨城―那覇線(1日1往復) 中部―新千歳線(1日3往復) 中部―鹿児島線(1日2往復) 中部―那覇線(1日3往復) 神戸―新千歳線(1日4往復) 神戸―仙台線(1日2往復) 神戸―茨城線(1日3往復) 神戸―長崎線(1日3往復) 神戸―鹿児島線(1日3往復) 神戸―那覇線(1日3.5往復) 神戸―宮古(下地島)路線(1日1往復) 福岡―新千歳線(1日1往復) 福岡―那覇線(1日3往復) 鹿児島―奄美線(1日2往復) 那覇―宮古(下地島)路線(1日2往復) 不定期航空運送事業 国内外への不定期旅客(チャーター)便を運航しております。
附帯事業 旅客運送附帯業務 旅客運送において予約のキャンセル及び変更サービス、手荷物受託サービス及びペット受託サービス等を提供しております。広告宣伝業務 当社が運航する航空機にて提供している機内誌、機内サービス等を活用し、広告枠の販売を行っております。
訓練設備等賃貸業務 他の航空会社に対し、模擬操縦訓練装置(シミュレーター)及び航空機地上作業車両等の貸し出しを行っております。商品販売業務 当社が運航する航空機の機内にて当社のグッズ等を販売しております。
(2)事業の特徴 当社は1996年11月に設立され、定期航空運送事業の路線免許(当時)取得を経て、1998年9月19日にボーイング767-300型機1機で羽田=福岡線(3往復/日)に就航しました。
航空運送事業における規制緩和政策を受け、大手航空会社(当時3社)に対し半額運賃を武器に、適正な航空輸送サービスの提供を理念に新規航空会社として参入いたしました。
当社の参入によって新たに航空運送事業での競争状態の創出に貢献し、効率的な航空機への転換、運航路線の拡充に努め、世界有数の市場規模を誇り、寡占的な構造を持つ日本の国内航空市場において、国内航空会社の第三極として航空運送事業での足場を固めました。
現在は、北は北海道から南は沖縄県・宮古(下地島)まで、12空港・23路線・1日当たり158便の運航(2026年夏ダイヤ、2026年3月31日時点)をボーイング737-800型機にて行っております。
当社は、世界的にも利用旅客数の多い空港の一つであり、首都圏からのアクセスもよい東京国際空港(羽田空港)を主要拠点としております。
羽田空港を拠点とする路線は、旅客単価が高く、収益性に優れているため、当社は、これらの路線に戦略的に集中して運航することとしており、2025年度の当社の旅客収入、旅客数及び運航便数における羽田空港国内路線の占める割合は、それぞれ、約56%、約52%及び約49%となっております。
また、これまで当社は保有・運用コストが低く抑えられる小型機(ボーイング737-800型機)の単一機材で運航してまいりましたが、2026年5月からはその後継機種であるボーイング737-8型機の運航を開始いたしました。
このボーイング737-8型機は、従来のボーイング737-800型機と比較して1座席当たりの燃料消費量を約15%削減することができる省燃費機材です。
さらに、運航乗務員や整備士の資格、航空機部品の多くがボーイング737-800型機と共通化されており、単一機材運用のメリットを維持しながら高い省燃費効果を享受できるという特徴を持っています。
当社は、こうした機材の更新を進めながら、2025年4月に再定義したMVV(Mission・Vision・Value)に基づき、大手航空会社、LCC(格安航空会社)各社との運賃競争での価格優位性を確保しながら、心のこもった快適な航空サービスを、利用者に対し身近な価格で継続的に提供しております。
また、運航品質の向上(高い定時運航率、低い欠航率)、顧客満足度の向上、地域共生の強化は、営業活動を行う上での認知度向上に役立っており、低運賃に加え、飲み物の無料提供、一定重量までの手荷物無料受託、受託手荷物の迅速な返却等、様々な付加価値を提供することで旅客の支払総額における優位性を確保しております。
当社の旅客構成は、伝統的にレジャーやVFR(知人・家族訪問)などの非ビジネス目的の割合が高いことが特徴です。昨今では、円安に伴う国内旅行への需要シフトや、インバウンド(訪日外国人旅客)の増加などが追い風となり、旅行需要のさらなる押し上げが見られます。
加えて、出張旅費を抑えたい企業ニーズの取り込みに向けて、大手旅行会社のBTM(ビジネストラベルマネジメントシステム)との接続を開始しました。
当社は、2015年の民事再生手続以降、ガバナンスの強化、機材の統一、運用コスト削減、路線の選別等の改革を実施し、柔軟な運航便数調整による変動費抑制や、機材コストや委託費を中心とした固定費削減の施策を実施するなど、コスト削減に取り組んで参りました。
今後とも当社は適正な運賃水準を確保しながら、安定した高い運航品質の維持及びお客様へ温かく誠実なサービスを提供することで顧客満足度を高め、高い座席利用率を安定的に維持することで収益の安定確保を図って参ります。事業の系統図は次のとおりであります。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
29.1/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|
| 損益 | ||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | - | - | - | - |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 35億 | 47億 ↑35.2% | 18億 ↓60.9% | 18億 ↓1.4% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 37億 | 75億 ↑101.0% | 8億 ↓89.8% | 29億 ↑282.5% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 57億 | 30億 ↓47.7% | 21億 ↓28.4% | 16億 ↓23.7% |
| 収益性 | ||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 111.9円 | 49.9円 ↓55.4% | 36.1円 ↓27.6% | 27.2円 ↓24.7% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 34.50% | 11.60% ↓66.4% | 7.80% ↓32.8% | 5.40% ↓30.8% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 5.31% | 2.71% ↓49.0% | 2.07% ↓23.6% | 1.35% ↓34.8% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | - | - | - | - |
| キャッシュフロー | ||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 59億 | 82億 ↑38.4% | 72億 ↓12.2% | 116億 ↑61.5% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | -23億 | -22億 ↑3.7% | -50億 ↓129.2% | -193億 ↓285.5% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | 96億 | -23億 ↓124.2% | -29億 ↓26.8% | 57億 ↑292.6% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 36億 | 60億 ↑64.6% | 22億 ↓63.8% | -77億 ↓455.3% |
| 財務 | ||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 1,078億 | 1,108億 ↑2.7% | 1,039億 ↓6.2% | 1,211億 ↑16.6% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 242億 | 255億 ↑5.4% | 268億 ↑5.3% | 283億 ↑5.4% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 22.20% | 25.10% ↑13.1% | 26.10% ↑4.0% | 28.00% ↑7.3% |
| 配当 | ||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | 5.0円 | 29.0円 ↑480.0% | 3.0円 ↓89.7% | 7.0円 ↑133.3% |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | 4.47% | 58.08% ↑1199.3% | 8.30% ↓85.7% | 25.73% ↑210.0% |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ 株式分割を考慮し、現在の株数基準に換算した調整後配当を表示しています
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。