当社グループは、「人の可能性を引き出し、豊かな未来をともにつくる。」(Unlock human potential and co-shape a fulfilling future.)というミッションを掲げております。
これは、私たちが世代を跨いで問い続ける根源的な約束であり、「人の持つ可能性を引き出せれば、未来はどれほど良くなるだろうか」という問いこそが、すべての活動の原点です。
一人ひとりの可能性と豊かさがめぐる未来を皆様と共にかたちづくるため、当社グループは、個人の内発的動機が社会の経済合理性と統合される世界の構築に挑戦し続けております。
また、このミッションの実現に向けて、新産業か既存産業か、あるいはスタートアップ・ベンチャーか大企業かといった属性を超え、より広範な「人の可能性」を解放し、人の可能性にまつわる構造的な課題を抱える領域や新たに生まれる機会を特定し、戦略的な産業創造に取り組んでまいります。
本書提出日現在において、当社グループは「新産業領域(注)1における才能の最適配置を目指すプラットフォーム」を、キャリアサービス分野及びメディア・SaaS(注)2分野において展開しております。
伝統的な雇用慣行等に起因する市場の「歪み」の解消と、テクノロジー進化に伴う新たな「機会」の捕捉を両輪で進め、成長分野への人材移動と労働市場の健全な流動化を推進しております。また、長期的な産業創造に向けた実行規律として、提供価値の純度と収益性を評価する「高い基準」を実装しております。
当該規律に基づき、当連結会計年度及びその終了後において、不採算領域である動画×経験学習プラットフォーム「メタノビ」の終了、及び社会人向けキャリアサービス「Goodfind Career」の閉鎖を機動的に決断いたしました。
これにより、経営資源をより有望な成長領域へ集中投下する体制への再編を推進しております。
キャリアサービス分野においては、学生向けサービスとして、新卒学生向け厳選就活プラットフォーム「Goodfind」及びコンサル就活サービス「FactLogic」、学生向け長期インターン(注)3紹介サービス「Intern Street」の3つのサービスを展開しており、社会人向けサービスとして社会人3年目までのハイポテンシャル人材向けキャリア支援サービス「G3」を展開しております。
メディア・SaaS分野においては、新産業領域に必要な情報インフラをつくる若手イノベーション人材向けビジネスメディア「FastGrow」及び入社後の組織課題にアプローチするSaaS型HRサービス「TeamUp」を展開しております。
なお、本書提出日現在、当社グループは当社及び連結子会社1社(チームアップ株式会社)並びに持分法適用関連会社2社によって構成されております。
「Goodfind」、「FactLogic」、「Intern Street」、「Goodfind Career」、「G3」及び「FastGrow」は当社が、「TeamUp」はチームアップ株式会社が運営しております。また、報告セグメントは新産業領域における人材創出事業の単一の報告セグメントであります。
(注)1.「新産業領域」とは、スタートアップ・ベンチャー企業における新規事業やイノベーションへの取り組みのみならず、大企業におけるビジネスモデル革新やイノベーション探索等のトランスフォーメーション及び中堅・中小企業における事業承継型の経営革新を含む領域として当社で定義しております。
2.「SaaS」とは、「Software as a Service」の略称で、インターネットを経由してソフトウエアを利用するサービスのことを言います。3.「長期インターン」とは、正規雇用者に相当する実務を、学生が有給のパートタイムで経験することを言います。
(1)キャリアサービス分野 ① 学生向けサービス a.新卒学生向け厳選就活プラットフォーム「Goodfind」 厳選就活メディア「Goodfind」を運営し、ベンチャー・スタートアップ企業を中心とした新産業領域の企業の新卒採用と挑戦意欲・成長志向の高い学生の就職活動を支援するプラットフォームを提供しております。
学生に対しては、ロジカルシンキングやグループディスカッション等のスキルアップセミナーや、厳選企業を集めたイベントやセミナー等の開催、厳選企業のインターンシップや説明会、選考会等の各種就活情報の提供、「Goodfind College」を通じた学習コンテンツの提供を行い、成長機会やキャリア構築に関する情報の提供を行っております。
また、インキュベーションパートナー(「Goodfind」に登録された学生に対して個別面談を行い、学生のキャリア構築を支援する学生担当を言います。)による個別面談により、学生一人ひとりの成長を支援しております。
なお、当社グループでは、単なる会員規模の拡大ではなく、提供価値の純度と収益性を重視する「高い基準」を経営の規律としております。
会員数やその属性構成等の量的指標は、本サービスの付加価値創造や収益性と必ずしも直接的な相関を有さず、事業の実態評価において誤解を招く恐れがあるため、本報告書の事業内容から記載を省略し、財務指標による管理状況の記述へと集約しております。
顧客企業に対しては、3つのサービスモデル(成功報酬型人材紹介サービス/人材紹介一体型コンサルティングサービス/メディアサービス)を顧客企業の採用課題やニーズに合わせてカスタマイズして提供することで、顧客企業の採用成功を支援しております。
サービスモデル 内容 成功報酬型人材紹介サービス インキュベーションパートナー(「Goodfind」に登録された学生に対して個別面談を行い、学生のキャリア構築を支援する学生担当を言います。
)による個別面談や、セミナー・イベント等への参加情報を通じて蓄積された学生のデータベースから、顧客企業の求人要件に合う学生を個別に紹介するサービスであります。本サービスの料金体系は、初期費用に加えて、入社人数に応じた成功報酬が発生いたします。
人材紹介一体型コンサルティングサービス リクルーティングパートナー(顧客企業の採用成功のため、採用に関する進捗状況や選考状況に応じたアドバイスや、インキュベーションパートナーとの連携を行う企業担当を言います。)が、顧客企業の採用目標人数の達成に向けたコンサルティングを年間で提供するサービスです。
採用像や求人要件へのアドバイス、学生に対する訴求ポイントの言語化、有望候補者の継続的なフォロー、定例ミーティングによるサポート等を提供します。
本サービスの料金体系は、顧客企業の採用目標人数に応じた年間基本料金を契約で定め、入社人数が当該採用目標人数以内の場合は年間基本料金のみとなり、超えた場合は入社人数に応じて成功報酬が発生いたします。
メディアサービス 「Goodfind」へのメディア掲載、セミナーやイベントの企画・運営、顧客企業が実施する説明会や選考会への送客、採用ブランディング等の採用活動に必要となる各種支援を行うサービスであります。本サービスの料金体系は、顧客企業のニーズに合わせた様々なサービスに応じた料金体系となります。
b.新卒学生向けコンサル就活サービス「FactLogic」 外資・日系コンサルティングファームに特化した就活対策及び選抜型コミュニティの形成等を行う就活サービスを提供しております。
主に選抜型コミュニティの企画及び運営により学生に対して学びの機会を提供し、顧客企業に対しては、メディア掲載及び説明会・選考会の集客により挑戦意欲・成長志向の高い学生との出会いを提供しております。
c.学生向け長期インターン紹介サービス「Intern Street」 スタートアップ・ベンチャー企業の求人に特化した、長期インターン人材の紹介サービスを提供しております。
学生に対しては、正規雇用者に相当する実務を、有給のパートタイムで経験することができる求人案件の紹介や、セミナーやイベントを通じて企業との出会いを提供しております。顧客企業に対しては、スタートアップ・ベンチャー企業において実務経験を積むことへの意欲が高い学生を紹介しております。
② 社会人向けサービス a.社会人3年目までのハイポテンシャル人材向けキャリア支援サービス「G3」 「G3」は、社会人3年目までのハイポテンシャル人材を対象に、キャリア戦略の構築支援からオファー獲得までをサポートするキャリア支援サービスです。
スタートアップ・ベンチャー企業やプロフェッショナルファーム等を厳選して掲載し、セミナーやイベント等のメディア展開を通じてマッチング機会の創出を行っております。
(2)メディア・SaaS分野 ① 若手イノベーション人材向けビジネスメディア「FastGrow」 「FastGrow」は、新産業領域の情報を整理し、若手イノベーション人材に向けて発信していくメディアであります。
新産業領域への挑戦を推進し、スタートアップ・ベンチャー企業を含む新産業領域の企業の採用広報やブランディング、サービス認知を支援するサービスを提供しております。
② 1on1(注)4の仕組みをつくるSaaS型HRサービス「TeamUp」 「TeamUp」は、1on1の仕組みで人が成長する組織をつくることを支援するSaaS型HRサービスであります。
1on1ミーティングの設定から面談記録の蓄積・共有を通じて、現場と経営・人事の連携による人材育成のフォローアップを可能にします。「TeamUp」の利用により、適切な異動やキャリア支援が促進され、組織内における才能の最適配置を実現する環境づくりの支援を行っております。
(注)4.「1on1」とは、社員の成長を促進することを目的として、上司と部下が定期的に行う1対1の面談のことを言います。1on1では、部下個人が中心となって仕事を通じて得た体験や課題、悩み等を上司と共有し、上司はその内容についての対話やフィードバックを通じて部下をサポートするものであります。
[サービス一覧] 分野 サービス名 サービス内容 キャリアサービス分野 新卒学生向け 厳選就活プラットフォーム 「Goodfind」 新産業領域の企業を厳選し、新卒学生に対してセミナーやイベント等のコンテンツを提供。企業に対しては、挑戦意欲・成長志向の高い人材の紹介を行います。
新卒学生向け コンサル就活サービス 「FactLogic」 外資・日系コンサルティングファームに特化した就活対策及び選抜型コミュニティの形成を行う就活サービスです。
学生向け長期インターン 紹介サービス 「Intern Street」 スタートアップ・ベンチャー企業の求人に特化した、長期インターン人材の紹介サービスです。
社会人3年目までのハイポテンシャル人材向けキャリア支援サービス「G3」 キャリア戦略の構築からオファー獲得まで、社会人3年目までのハイポテンシャル人材向けキャリア支援サービスです。
メディア・SaaS分野 若手イノベーション人材向けビジネスメディア 「FastGrow」 新産業領域の情報を整理し、発信していくメディアです。新産業領域への挑戦を推進し、スタートアップ・ベンチャー企業の採用広報やブランディング、サービス認知を支援するビジネスメディアです。
1on1の仕組みをつくるSaaS型HRサービス 「TeamUp」 1on1ミーティング及び360度フィードバックシステム「TeamUp(チームアップ)」を提供。人材育成や組織活性化を通じた人と組織の成長支援を行います。
(注)1.社会人向けキャリアサービス「Goodfind Career」については、財務規律に基づくポートフォリオ最適化のため、2026年4月をもってサービスを終了いたしました。2.動画×経験学習プラットフォーム「メタノビ」については、同様の理由により、2026年3月をもってサービスを終了いたしました。
[事業系統図] (注)1.会員登録は無料となりますが、一部有料で提供するコンテンツがあります。2.SaaS型HRサービス「TeamUp」は当社子会社チームアップ株式会社で運営しております。なお、その他サービスについては、当社で運営しております。
株価チャートは以下の外部サービスでご確認ください。
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
37.1/ 100
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書・四半期報告書をもとに作成
| 指標 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 損益 | |||||
| 売上高企業の本業での収入の合計 | 14億 | 15億 ↑3.8% | 14億 ↓3.6% | 14億 ↓4.8% | 16億 ↑17.8% |
| 営業利益本業で稼いだ利益。売上高から原価と販管費を引いたもの | 3億 | 2億 ↓19.3% | 2億 ↓25.5% | 1億 ↓19.9% | 3億 ↑125.1% |
| 経常利益営業利益に金融収支等を加えた、通常の事業活動による利益 | 3億 | 2億 ↓26.1% | 2億 ↓27.8% | 1億 ↓21.5% | 3億 ↑134.7% |
| 純利益税金や特別損益を差し引いた最終的な利益。株主に帰属する利益 | 2億 | 1億 ↓32.8% | 9,144万 ↓34.5% | 8,684万 ↓5.0% | 2億 ↑118.3% |
| 収益性 | |||||
| EPS1株あたり純利益。純利益÷発行済株式数で算出。高いほど収益力が高い | 92.1円 | 53.3円 ↓42.1% | 34.4円 ↓35.4% | 33.2円 ↓3.6% | 74.1円 ↑123.4% |
| ROE自己資本利益率。株主の出資金でどれだけ利益を生んだかの指標。8%以上が目安 | 24.17% | 10.74% ↓55.6% | 6.50% ↓39.5% | 5.93% ↓8.8% | 12.28% ↑107.1% |
| ROA総資産利益率。全資産を使ってどれだけ利益を出したかの指標。5%以上が目安 | 10.39% | 7.35% ↓29.3% | 4.65% ↓36.7% | 4.15% ↓10.8% | 8.15% ↑96.4% |
| 営業利益率売上高に対する営業利益の割合。本業の収益力を示し、10%以上なら優良 | 18.24% | 14.18% ↓22.3% | 10.96% ↓22.7% | 9.21% ↓16.0% | 17.62% ↑91.3% |
| キャッシュフロー | |||||
| 営業CF本業から実際に入ってきた現金。プラスが大きいほど稼ぐ力が強い | 4億 | -6,311万 ↓114.3% | 1億 ↑283.4% | 2億 ↑51.7% | 3億 ↑87.2% |
| 投資CF設備投資や企業買収等に使った現金。成長企業は通常マイナスが大きい | 5,625万 | -8,286万 ↓247.3% | -5,544万 ↑33.1% | -3,431万 ↑38.1% | -865万 ↑74.8% |
| 財務CF借入・返済・配当金支払い等による現金の動き | 5億 | -1,467万 ↓103.0% | -6,700万 ↓356.7% | -4,748万 ↑29.1% | -4,946万 ↓4.2% |
| フリーCF企業が自由に使えるお金。営業CF+投資CFで算出。配当や成長投資の原資 | 5億 | -1億 ↓129.3% | 6,028万 ↑141.3% | 1億 ↑134.4% | 3億 ↑126.5% |
| 財務 | |||||
| 総資産企業が保有する全ての資産(現金・設備・投資等)の合計 | 20億 | 19億 ↓5.1% | 20億 ↑3.7% | 21億 ↑6.4% | 23億 ↑11.0% |
| 自己資本返済不要な資本。株主からの出資金と利益の蓄積で構成される | 12億 | 14億 ↑11.8% | 14億 ↑4.8% | 15億 ↑3.4% | 16億 ↑7.5% |
| 自己資本比率総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務が安定。40%以上が目安 | 61.40% | 72.30% ↑17.8% | 73.11% ↑1.1% | 71.03% ↓2.8% | 68.81% ↓3.1% |
| 配当 | |||||
| 一株配当1株あたりの年間配当金額。株主への利益還元額 | - | 8.0円 | - | - | - |
| 配当性向純利益のうち配当に回す割合。30〜50%が健全な目安。高すぎると持続性に懸念 | - | 15.01% | - | - | - |
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
※ EDINET(金融庁 電子開示システム)の有価証券報告書をもとに作成
総合スコアは5軸(安定性・成長性・配当力・割安度・財務健全性)をそれぞれ100点満点で評価し、加重平均で算出します。
※ 各軸100点満点。データ不足の場合は該当項目が0点になります。