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実践知識

新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の違い|賢い使い分け方

2026年3月5日10分で読める
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新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の違い|賢い使い分け方

新NISAとは?2024年の大改正をおさらい

2024年1月から、NISA制度が大きく生まれ変わりました。旧NISAでは「一般NISA」と「つみたてNISA」のどちらか一方しか選べませんでしたが、新NISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」を併用できるようになっています。

私自身、旧NISA時代は一般NISAを使っていましたが、非課税期間が5年しかなく「そろそろロールオーバーどうしよう」と毎年悩んでいました。新NISAでは非課税期間が無期限になったので、この悩みから完全に解放されています。

新NISAの基本スペック

  • つみたて投資枠:年間120万円まで。金融庁が選定した投資信託・ETFが対象
  • 成長投資枠:年間240万円まで。上場株式・ETF・投資信託など幅広く対象
  • 生涯非課税限度額:1,800万円(うち成長投資枠は最大1,200万円)
  • 非課税期間:無期限
  • 売却した枠の再利用:翌年以降、簿価ベースで復活

年間の投資上限は合計360万円。つまり5年で1,800万円の枠をすべて埋めることができます。もちろん、無理に急ぐ必要はありません。自分のペースで使っていけばよいのです。

成長投資枠とつみたて投資枠、何が違う?

投資対象の違い

最も大きな違いは、買える商品の範囲です。つみたて投資枠は金融庁が「長期・積立・分散投資に適している」と認めた投資信託・ETFに限定されています。eMAXIS Slimシリーズなどの低コストインデックスファンドが中心ですね。

一方、成長投資枠は上場株式(個別株)も購入できます。日本の個別株を非課税で持ちたいなら、成長投資枠を使うことになります。ただし、整理銘柄や監理銘柄、レバレッジ型の投資信託などは除外されています。

買い方の違い

つみたて投資枠は、その名の通り「積立」での購入が基本です。毎月・毎週・毎日など、定期的に一定額を買い付けていきます。スポット購入ができる証券会社もありますが、本来の趣旨は積立投資です。

成長投資枠はスポット購入も積立購入もどちらも可能です。「この銘柄が割安だ」と思ったタイミングで一括購入できるのは成長投資枠ならではです。

積立投資のイメージ
コツコツ積み立てる投資と一括投資、それぞれの特徴を理解しよう

個別株はどちらの枠で買う?

結論から言うと、個別株は成長投資枠でしか買えません。つみたて投資枠の対象は投資信託とETFだけなので、トヨタやソニーの株を買いたければ成長投資枠を使います。

逆に言えば、つみたて投資枠はインデックスファンドの積立に専念して、成長投資枠で個別株を買うという棲み分けが自然な使い方です。

高配当株投資とNISAの相性

高配当株との相性は抜群です。配当金が非課税になるので、たとえば配当利回り4%の銘柄を成長投資枠で持てば、本来約20%かかる税金がゼロになります。100万円投資して年4万円の配当なら、通常は約8,000円の税金が引かれて手取り32,000円。NISAなら4万円がまるまる受け取れます。

長期保有するほどこの差は大きくなるので、配当狙いの投資こそNISAを活用すべきです。配当シミュレーターで非課税効果を試算してみてください。

賢い使い分けの具体例

パターン1:投資初心者の場合

まずはつみたて投資枠でインデックスファンド(全世界株式やS&P500連動型)を毎月積立。投資に慣れてきたら、成長投資枠で気になる個別株を少額から買ってみる。最初は1単元(100株)買える範囲の銘柄から始めるのがおすすめです。

パターン2:配当重視の投資家の場合

成長投資枠をフル活用して高配当株のポートフォリオを構築。つみたて投資枠ではインデックスファンドで国際分散。私はこのパターンに近い使い方をしています。成長投資枠で日本の高配当株を、つみたて投資枠で全世界株式インデックスを積み立てて、国内配当+海外成長の両取りを狙っています。

パターン3:最速で枠を埋めたい場合

年間360万円を5年間投資して1,800万円の枠を使い切る戦略。成長投資枠240万円+つみたて投資枠120万円を毎年フルに使います。資金に余裕がある方向けですが、早く枠を埋めるほど非課税で運用できる期間が長くなるメリットがあります。

よくある疑問

枠を使い切れなかったらどうなる?

翌年に繰り越すことはできません。年間120万円/240万円の上限は、その年で使い切らなかった分は消滅します。ただし、生涯限度額の1,800万円は繰り越されるので、焦る必要はありません。

売却したら枠は復活する?

はい、翌年以降に復活します。たとえば成長投資枠で100万円分の株を買い、その後売却すると、翌年以降に100万円分の枠が復活します(簿価ベース)。ただし年間の投資上限は変わらないので、復活した枠を使うにも年240万円の範囲内です。

NISAで損失が出たら?

これはNISAの数少ないデメリットです。NISA口座の損失は、他の口座の利益と損益通算できません。特定口座なら「A株で10万円の利益、B株で10万円の損失」を相殺できますが、NISA口座の損失は「なかったこと」になります。長期保有前提の銘柄をNISAに入れるべき理由の一つです。

カブスクではNISAガイドのページで、予算別のおすすめ銘柄も紹介しています。成長投資枠で買う個別株選びの参考にしてみてください。

本記事は2024年1月にスタートした新NISA制度に基づいて執筆しています。制度の詳細は金融庁の公式サイトや各証券会社の案内を必ずご確認ください。

カブスク運営者

10年以上の個人投資家経験を持つソフトウェアエンジニア。NISA制度を活用した長期分散投資を実践中。「難しい決算書を読まなくても銘柄の実力がわかる」をコンセプトに、カブスクを開発・運営しています。

※ 本記事は筆者の投資経験に基づく個人的な見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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